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飲食店フランチャイズの契約前に知りたい!失敗回避の注意点と成功事例

フランチャイズ業種別

ハウスクリーニングのフランチャイズ加盟での失敗事例と回避ポイントを解説します。近年、住環境を清潔に維持する意識の高まりがあり、ハウスクリーニング業界のニーズは高まる傾向です。フランチャイズ本部選びや営業、集客、清掃中のトラブル、仕事量や売り上げの向上、フランチャイズ本部との協力体制など、成功するための要素を解説しています。

そもそもフランチャイズとは?仕組みを解説

フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部企業と契約を結び、店舗などを経営するビジネスシステムのことをいいます。フランチャイズ・チェーンの頭文字をとって”FC”と表現されることもあります。

自力で独立するのとは違い、フランチャイズ本部が持つ“商標”“チェーン名称”“商品の知名度”“経営のノウハウ”などを活用するのが特徴です。本部の教育や指導を受けて短期間で事業をスタートさせ、スムーズに軌道に乗せていくことを目指します。

フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

ハウスクリーニングのフランチャイズで失敗するパターン

ハウスクリーニングには、主にビル清掃、賃貸アパートやマンションの入居前清掃、個人宅のクリーニングと3つがあります。一般家庭だけに絞らずにビルや賃貸物件の清掃まで行うことで、清掃スキルの向上や不安定な受注量リスクの分散ができるのでおすすめです。

特に、売り上げが高くなりやすく、まとまった仕事件数が期待できるのは賃貸物件内の清掃です。入居者入れ替え時のクリーニングは不動産管理会社への営業が成功すれば春の繁忙期には大きく稼ぐことができます。

以下では、ハウスクリーニングのフランチャイズでよくある6つの失敗パターンを解説します。

ハウスクリーニングのフランチャイズ本部選びで失敗

フランチャイズ本部は、業界や実務未経験の方でも事業の立ち上げから運営までがスムーズに行えるようサポートしてくれます。また、さまざまな媒体を使ったブランディングで信頼性の向上や集客をしてくれて、技術や知識の研修を行ったり不安や疑問の解消をしたりして、加盟店の売り上げ向上のために併走してくれます。

自分だけで開業するのは、技術や知識を学ぶのも、清掃器具や洗剤類の調達も手間がかかります。しかし、フランチャイズ本部のサポートがあれば、クリーニング作業以外に過度のリソースを割く必要がなくなるため本業に集中できるのです。

ただし、どのフランチャイズ本部も同じだろうと比較検討もなしに適当に決めてしまうのは危険です。加盟金や研修内容をきちんと確認せず、自分に必要なサポートが不十分だったり、ロイヤリティは安いものの開業後に何のサポートもなく売り上げ不振が続いたりする場合もあります。フランチャイズごとの金額やサポート内容などの違いに注意して比較検討しましょう。

営業や集客で失敗

営業や集客に失敗してしまうと、案件を獲得できず事業が成立しません。未経験で開業する方は特に、開業後の営業方法や集客方法が分からないからと、何も手を打たずにいると事業は立ち行かなくなってしまいます。営業に自信がない方は、営業や集客面に手厚いサポートがあるフランチャイズ本部を選択すると開業後に苦戦するケースは減るかもしれません。

また、クリーニングは専門的な知識を要する技術職です。しかし、営業にばかり気を取られ、実際にクリーニング事業を行えなくなってしまっては本末転倒です。未経験の方は、自分に足りないスキルを見極め、フランチャイズ本部で技術習得の研修が手厚いか、営業や集客の支援があるかといった点を比較検討するようにしましょう。

集客についても、フランチャイズ本部の支援は様々で、集客費を本部に支払って全て任せる場合もあれば、無料でフランチャイズ本部が持つ集客サイトに個別の店舗用ページを提供してくれたり、個人ではできない規模のテレビCMや雑誌、Web広告などのプロモーションを行ってくれたりするケースもあります。フランチャイズ本部が築いてきたブランド力により、集客や案件獲得がスムーズにすすむなどの効果が期待できるフランチャイズ本部を選ぶようにすれば失敗を回避できる可能性が上がります。

ただし、加盟金やロイヤリティが安くても、プロモーションが弱くて認知度が低ければ集客や案件獲得に繋がりません。営業や集客に自信がない方は、まずはそのフランチャイズの公式サイトがインターネット検索をした際に上位に出てくるか、はテレビや雑誌などで露出は多いかなどもチェックしてみるのもよいでしょう。

清掃中のトラブルで失敗

ハウスクリーニングでは、清掃の薬剤や機器で業務中に室内を破損・汚損してしまうことがあります。依頼者が所有する物品や設備を傷めてしまった場合には弁償することになりますが、物によっては弁償金が高額になって経営が立ち行かなくなる可能性も少なくありません。

万が一に備えて賠償責任保険に加入しておけば、失敗によって信用は失いますが、少なくともお客様に及ぼした損害の補償金は保険から捻出できます。信頼回復には時間がかかるものの金銭面での不安がなくなる分、技術の再習得に時間を割けるのは安心かもしれません。

また、漂白剤など強力な薬品での汚損・破損だけでなく、スタッフや顧客にやけどや有毒ガスなどの健康被害を与えるかもしれません。作業するスタッフの知識や実技の研修はしっかり行い、道具の使用法や管理も適切に行いましょう。

なお「ハウスクリーニング技能検定」の資格を取得しておくことでスタッフごとの知識の格差を減らし、顧客にアピールできるためおすすめです。こちらは公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が行う検定資格です。

仕事量を増やしすぎて失敗

自ら事業を行ってみると分かりますが、クリーニングの受注数が月によって一定にならないため、案件は可能な限り大量に受注したいという気持ちになりがちです。自分の事業を育てるためにその意識は大切なのですが、許容範囲を超えて受注してしまうとお客様に迷惑をかける可能性があります。

例えば、依頼の日時にハウスクリーニングに着手できなかったり、次の仕事に間に合わせるために今の作業に丁寧さを欠いたりすれば、信頼を損ねるだけでなくトラブルに発展しかねません。

受注数の増加や受注数の安定は、人員の増強や機材の充実がなくてはお客様に迷惑をかけてしまいます。そのため、クリーニングを行った既存顧客からの信頼を積み上げて、ご紹介で販路を拡大し次第に案件が増えていくのが望ましいでしょう。

売り上げが上がらず失敗

エアコン清掃や水周りの清掃などは人気案件の1つで、小規模事業者から大手企業までが獲得競争をする市場であるため、安定した案件獲得を継続するのは難しい分野とされています。

そのため、フランチャイズ本部が集客し案件も安定して紹介してくれれば、フランチャイズ本部が加盟時に示した当初の想定売り上げは安泰だろうと安易に考えていては危険です。

また、お金をかけたチラシやお試しキャンペーン、無料相談会の開催など、自分でも案件獲得のために日々営業活動をしなければ、売り上げが上がらず廃業せざるを得なくなるでしょう。

他方、格安料金を売りにして案件を獲得していると、利益率が悪くても毎日仕事があることに満足してしまい、結果的に稼働している割に儲からないという悪い循環に陥りやすくなるため注意しましょう。

営業先も、引っ越し業者、不動産業者、住宅リフォーム業者、民泊業者など幅広く行い、ときどきは売り上げと利益と稼働時間のバランスを意識しておくと良いでしょう。

フランチャイズ本部任せにしすぎて失敗

フランチャイズ本部任せにして事業がうまくいかず、想定との違いに苦しむものの、具体的な改善策が見つからずに苦労する人は少なくありません。これは、フランチャイズに加盟すれば質の高いスキルと安定した仕事やサポートが手に入ると考える人が、意外と多いという点が関係しています。

しかし、現場で顧客に対してサービスを提供し、対価を得るのはオーナーでしかありません。低い基準の自覚で事業をしていては、たとえフランチャイズ本部が仕事をたくさん紹介してくれたとしても事業は先細っていくでしょう。

また、各加盟店の売り上げ不振をフランチャイズ本部が自動的にテコ入れしてくれることはありません。ハウスクリーニングは大変な仕事ですが、顧客の満足度が高ければリピーターになってくれますし、口コミや紹介で新たな顧客へと繋がっていくケースが多いものです。ですから、小さな仕事でも確実に丁寧にこなして、コツコツと評判を積み重ねていくプロセスが重要なのです。

ハウスクリーニングのフランチャイズで成功した先輩の声

フランチャイズに加盟して事業を軌道に乗せた先輩方の声を、3件ご紹介します。

大手企業でも安心できない時代。息子達と独立し末永いビジネスを目指す!

私は、前職のパソコンフィルムメーカーに従事するなかで、きれいな住環境を維持して一層健康に配慮する時代が来ると考えて、50歳までにハウスクリーニング業で独立したいと思うようになりました。

独立に際しては2人の息子に声をかけ、3人の経験を結集してお客様から直接感謝される清掃事業を大きくし、いずれは息子達に引き継ぐことを目標に事業をスタートしました。

仕事は徹底的に丁寧にやる」をモットーに、非効率でも3人で業務をしてサービスの質向上に打ち込み、徐々にリピートやご紹介をいただくまでになりました。

家族と一緒に働くのは良い面も悪い面もありますが、プロとして息子達が成長する姿を肌で感じられてとても嬉しいです。

開業初月よりフランチャイズ本部からの紹介が多数! 柔軟なフランチャイズ本部による自由なFCで、思い通りの独立を実現

ハウスクリーニング業界を選んだのは、前職では発注側にいて現場に立ち会うなど、馴染みがあり基礎知識があったからです。

以前から勤続20年を節目に独立を果たすと決めており、フランチャイズの説明会に参加して情報収集していました。そして納得いくまで多くのフランチャイズフランチャイズ本部から話を伺い、最も総合力と将来性を感じたフランチャイズ本部に決めました。

掃除の実務に関しては初心者でしたが、事業開始直後からフランチャイズ本部のサポートのおかげで途切れることなく仕事がいただけ、年末大掃除から春の移動シーズンへと業績が伸びました。

その後はリピートや紹介を含む自己集客で安定した件数が入るようになり、事業の継続に手応えを感じています。今では仕事とプライベートの配分にもゆとりが出て、収入をアップさせながらプライベートも充実しています。

1人で開業、10ヵ月目に月商100万円!会社員時代より家族との時間も収入も大幅に増加!

私は、祖父も父も経営者という環境で育ったため、以前から起業を人生の選択肢の1つとして意識してきました。

いくつかの業界での独立情報をアントレで探していたときに「これだ!」と運命的な出会いをしたのが、ハウスクリーニング業界です。

フランチャイズ本部の方は何でも気さくに相談にのってくださり、加盟者は全員仲間であり、受けたご恩を後進に渡す「恩送り」という企業文化に共感したことがフランチャイズを決定した理由です。

当初の計画通り1人で起業し、わずか10ヵ月で月商は100万円を超え、1年8ヵ月後には週休4日でも185万円を達成しています。

1人で起業して自由な時間で仕事ができれば、大切な家族との時間がたくさん確保できると考えていましたが、まったくそのとおりになってとても満足しています。

ハウスクリーニングのフランチャイズを始めるには

1人で開業、10ヵ月目に月商100万円!会社員時代より家族との時間も収入も大幅に増加!

フランチャイズで失敗するパターンは、ハウスクリーニング業界に限ったことではなく、フランチャイズ本部に頼りきりで自分発信の理念や営業活動をしないことです。

お客さまから信頼され、サービスにご満足いただいてご紹介の連鎖をおこすには、プロとしての知識と丁寧な仕事を土台とした誠実な姿勢だといえます。

ここに挙げた失敗談や改善策はどれもリアルな先輩方の声です。フランチャイズ本部選び、営業や集客、清掃中のトラブル、仕事量管理、売り上げ向上、フランチャイズ本部任せにしすぎるといった失敗の要因をよくご理解いただくと良いでしょう。

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟して独立を検討中でしたら、フランチャイズ情報が掲載されたこちらのページを併せてご覧ください。

ハウスクリーニング・家事代行の独立開業情報一覧|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】
ハウスクリーニング・家事代行に関する独立、開業、企業、フランチャイズ募集(FC)情報。アントレは株式会社アントレが運営する独立、開業、起業、フランチャイズの情報サイトです。
フランチャイズの独立開業情報一覧|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】
フランチャイズに関する独立、開業、企業、フランチャイズ募集(FC)情報。アントレは株式会社アントレが運営する独立、開業、起業、フランチャイズの情報サイトです。

<文/柴田敏雄>

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アントレスタイルマガジン編集部

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