幼い頃に父親とゲームで遊び、コントローラーを初めて触ったのがいつか分からないというぴよねねさん。就職活動中に友人の誘いで何気なくやってみた「大乱闘スマッシュブラザーズ」で好成績を残したことがきっかけで、“自分のやりたいこと”が分かったそう。
“悩んでいる時間がもったいない”から、挑戦してみて壁にぶつかったら考えますけど、マイナスに捉えないマインドがあれば壁にぶつかっても大丈夫です!と明るく笑うぴよねねさん。2025年3月末をもってよしもとゲーミングを退所し、就職をするということで、ジョブチェンジについてお伺いしました。
十数年ぶりに触れたゲームで才能を発揮。わずか1週間で上位数%に!
―プロゲーマーになったきっかけは何ですか?
「大乱闘スマッシュブラザーズ」(以下、スマブラ)っていうゲームを始めたばかりの頃に、オフラインの大会で、よしもとゲーミングのRAINさんに出会ったのがきっかけでした。
小さい頃、よく父親とRPG(ロールプレイングゲーム)で遊んでいたんですけど、中学校に入ってからは、部活と勉強でゲームをする時間はなくなったんですけど、大学院生になった時に、たまたま友だちに「大乱闘スマッシュブラザーズ」を一緒にやろうと誘われて、やってみたらすごく楽しかったんです。
ゲームをするためのニンテンドーSwitchの本体は持っていたので、カセットを買って1人でやっていたら、1週間くらいでそのゲームをしている人の中で上位3~5%ぐらいしか入れないVIPに入れたんです。
そこで、「私って、こういうゲームの才能があったのかな?」って思いました(笑)。
友だちやオンラインで出会った人たちと対戦をしていく中で、オフラインの大会もあることを教わったので参加してみたんですけど、大会は本当に強い人ばかりで、1回も勝つことができなかったんです。「せっかく大会に来たのに負けて帰るのも、もったいないな」と思ったので、トーナメント終了後に、負けた人たちがフリーで対戦のできる練習時間みたいものがあったので、そこに参加したんです。
私がよく対戦で使っていたのはウルフっていうキャラクターだったんですけど、ちょうどウルフを使っている人が会場にいたので、「対戦してもらえませんか?」って声をかけて対戦してみたら、ボコボコにされまして(笑)。
その対戦相手が、よしもとゲーミングに所属していたRAINさんだったんです。当時は知らなかったんですけど、RAINさんってスマブラですごい戦歴のあるプロゲーマーだったので、周りから「なんで、そんな人に声をかけられたの?」って言われるくらいだったんですけど、フランクに話をしてくれて「いつからスマブラやっているんですか?」とか「一日どれくらいの時間、やっているんですか?」とか、聞いてくれたんです。その次にオフラインの大会で再会したときに、私もよく観ていたYouTubeの「スマブラハウス(※)」チャンネル出演のお話をいただいたんです。後からRAINさんに聞いたら、当時、1週間でVIPになれたことを才能があると評価してくださったみたいで、女性のスマブラプロゲーマーのトップを取れそうだと思ったから、声をかけたと言ってくれました。
大学院生だったので、授業と実験とアルバイトの生活で時間があったし、いろんな経験をしたいと思ったんで「ぜひ出てみたいです」って、YouTubeに出させてもらってから、「よしもとゲーミングに入りませんか」ってお話をいただきました。最初は、 “プロゲーマー育成枠”で入らせていただいて、いくつかの条件をクリアできたら、プロとして認めてもらえるというシステムだったんですけど、1、2年くらいで条件をクリアしてプロになりました。
※スマブラハウス:YouTubeスマブラバラエティチャンネル