【この記事でわかること】
- フランチャイズ開業で役立つアプリ・ソフト
- フランチャイズ開業でアプリ・ソフトを使う際の注意点
フランチャイズで開業する際に使えるアプリ・ソフトには、業務をスムーズに行うために必要なものと、お客様にとって便利なものと大きく2つに分けられます。本記事では、フランチャイズに加盟して開業する際に導入を検討したいアプリ・ソフトを9つご紹介します。
※2024年3月時点の情報です。最新は各企業のホームページで確認してください。
アプリの活用で、フランチャイズ開業はもっと簡単に
フランチャイズに加盟するとはいえ、開業するためにはさまざまな業務があり、初心者だとどのように円滑に進めれば良いかわからなかったり、時間を要してしまったりなどなかなか思うように業務が回らないこともあります。
そこで、以下のようなアプリ・ソフトを導入して業務を自動化したり、簡略化したりできるとスムーズに業務を進められるようになるでしょう。
これらのアプリやソフトをいくつかご紹介していきます。
下記記事ではフランチャイズの仕組みを解説しています。参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
会計・経理に使えるアプリ・ソフト3選
フランチャイズで開業するにあたり、売り上げを管理するためにも会計や経理についての知識が必要になります。知識があっても管理方法などがわからないと業務が円滑に回せず、そのほかの業務に使える時間が減ってしまいます。
ここでは、会計や経理に使えるアプリ・ソフトを3つご紹介します。
下記記事では、フランチャイズ本部のビジネスモデルや将来性、黒字化の平均などを解説しています。
https://entrenet.jp/magazine/44516/
freee
freee会計は、個人事業主・法人企業向けに販売されているクラウド型の会計ソフトです。インターネット環境さえされば、パソコンがなくてもお持ちのスマートフォンやタブレット端末などを使用して利用できます。
ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | |
---|---|---|---|
対象 | 決算書類の作成と記帳の効率化したい方向け | 経理全体の効率化、成長にむけて数字の可視化を実現したい方向け | 社内ワークフロー管理会計を行いたい方向け |
料金 | 年払い:26,136円/年(2,178円/月) 月払い:2,948円 | 年払い:52,536円/年(4,378円/月) 月払い:5,808円 | 年払い:525,360円/年(43,780円/月) 月払い:52,536円/月 |
ユーザー上限 | 3名まで | 3名まで※1 | 10名以下 |
主な機能 | 効率的な記帳機能 決算書の作成 見積・請求・納品書作成 入金・支払管理 チャット/メールサポート 電子帳簿保存法 完全対応 | ミニマムプランの全機能 請求書の定期・一括請求機能 従業員の経費精算機能 ワンクリックで振込※2 電話サポート 電子帳簿保存法 完全対応 | ベーシックプランの全機能 予実管理 稟議/ワークフロー 部門別の配賦 セグメントタグ salesforce/kintone連携 など |
※1 4名以上追加可能。上限なし
※2 対応のインターネットバンキングが必要
※3 金額はすべて税込み
参照:プラン別機能比較表 – クラウド会計ソフト freee
STREAMED
STREAMEDとは、スキャンするだけで領収書・レシートや通帳などの証憑画像を1営業日以内に仕訳データ化して納品する、インボイス制度と電子帳簿保存に対応した「紙証憑の自動記帳サービス」です。
ライトプラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン | |
---|---|---|---|
対象 | すこし領収書・レシートだけデータ化したい方向け | たくさん領収書・レシートだけデータ化したい方向け | 領収書に加え通帳などをデータ化したい方 |
月額基本利用料金 | 1,045円 | 2,145円 | 9,845円 |
仕訳件数※1 | 50件/月 | 100件/月 | 100件/月 |
基本利用料金外の1仕訳あたりデータ化料金 | 33円 | 22円 | 22円 |
データ化できる証憑 | レシート・領収書 | レシート・領収書 | 領収書・レシート・通帳・クレカ明細・現金出納帳・請求書(受取) |
データ化期間 | 1営業日 | 1営業日 | 1営業日 |
データ保存期間 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
※1 領収書1枚=1件・通帳1行=1件
※2 金額はすべて税込み
参照:企業・個人事業主の方 | STREAMED(ストリームド)
airレジ
airレジは、0円で使えるPOSアプリです。レジ作業がスマホでできるようになるので、特別に機械を導入する必要がありません。
初期費用、月額費用、サポート費用
0円 ※機器をお持ちでない場合の参考費用 合計 101,620円(税込)〜
注文入力・会計の機能
・カンタン操作の注文入力・会計
・レシート、領収書の発行
・席や担当者ごとの空き状況管理
管理・分析の機能
・日々の売上を自動的に集計、閲覧
・顧客情報の登録、会計への紐付け
・会計と連動する在庫管理
サポート全般
・電話、チャット、メールで対応(平日10:00~19:00)
参照:Airレジ(エアレジ)|0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ(iPad対応)
顧客管理に使えるアプリ・ソフト2選
業種によっては、顧客の管理を細かく行わなくてはいけません。
お客様と1対1で向き合わなくてはいけない介護系の職種はもちろん、リピーター管理のためにも顧客管理は必須です。
しかし、アナログで管理するにはあまりにハードルが高く、管理するにしてもすぐに情報を引き出せないなどの課題が残ります。
スムーズに顧客管理をするためのアプリ・ソフトを2つご紹介します。
さらにフランチャイズと代理店の違いや、それぞれの特徴を知りたい方は下記記事を参考にしてください!
https://entrenet.jp/magazine/26940/
Eight
Eightとは、チーム内で名刺情報の共有ができる名刺管理システムです。
【Eight Team】
- 基本使用料金:19,800円/月
- アカウント料:10名まで無料(11名以降1名あたり550円/月)
- オプション:要相談
※金額はすべて税込み
参照:【公式】Eight Team|中小企業向け名刺管理サービス
Stores
Storesとはお客様向けの予約管理システムです。予約者はワンタッチで現在・過去の予約を見れるほか、月謝・回数券の契約確認や回数券の追加購入がアプリ上から可能です。
フリー | スモール | チーム | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|---|
月額費用 | 0円 | 年契約で9,790円/月(通常12,980円/月) | 年契約で19,690円/月(通常22,880円/月) | 年契約で28,600円/月(通常31,790円/月) | 年契約で66,000円/月(通常77,000円/月) |
月間予約件数 | 50件 | 200件 | 300件 | 2,000件 | 5,000件 |
予約ページ公開数 | 2 | 10 | 10 | 50 | 100 |
登録スタッフ数 | 0 | 0 | 3 | 20 | 無制限 |
※金額はすべて税込み
参照:予約システム STORES 予約 |無料から使える予約システム・会員システム
勤怠管理に使えるアプリ・ソフト2選
家族経営であれば気にする必要はありません。しかし、人を雇うのであれば何かしらの方法で勤怠の管理をする必要があります。勤怠管理は人件費に直結するものなので、不正がないよう雇う側と雇われる側がどちらも平等にチェックできるシステムを導入することをおすすめします。
勤怠管理に使えるアプリ・ソフトを2つご紹介します。
Airシフト
Airシフトは、従業員とのやりとりも勤怠管理の作成も楽になるシフト管理サービスです。 シフト表と一体になったチャットを使ってスタッフとやりとりができるので、シフトの作成・管理、急な調整、連絡などもこれ1つで完結させられます。
【Airシフト価格】
スタッフ1名当たり110円/月(税込)
参照:Airシフト|シフト管理システム | やりとりも作成もラクになる
スマレジ・タイムカード
スマレジ・タイムカードは、年末調整をしたりシフト管理をクラウド上で一元管理できる勤怠システムです。時間外労働時間などを、システムが自動で監視・警告を行うことで、残業の抑制などもしてくれます。
スタンダード | プレミアム | プレミアムプラス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
対象 | 勤怠管理機能だけ使いたい方向け | 給与計算やシフト作成の時間を減らしたい方向け | 店舗の生産性の見える化や労務管理を行いたい方向け | プロジェクト管理や日報管理を行いたい方向け |
月額費用 | 30名まで0円(31名以上1,210円/月) 31名以上の利用で110円/人 | 10名まで2,420円(11人目からは1人385円/月) | 10名まで4,840円(11人目からは1人495円/月) | 10名まで7,260円(11人目からは1人770円/月) |
主な機能 | 勤怠管理 サポート ・メールサポート ・ヘルプサイト ・チャットサポート | 勤怠管理 ・勤怠管理 ・シフト管理 ・変形労働時間制 ・休暇管理 給与・賞与 ・給与計算 ・年末調整 集計・ダウンロード ・勤怠実績CSVダウンロード サポート ・メールサポート ・ヘルプサイト ・チャットサポート | 勤怠管理 ・勤怠管理 ・シフト管理 ・変形労働時間制 ・休暇管理 ・労務アラート 組織運営 ・マイナンバー管理 給与・賞与 ・給与計算 ・年末調整 集計・ダウンロード ・人時売上高 ・法定三帳簿 ・離職率 ・勤怠実績CSVダウンロード サポート ・メールサポート ・ヘルプサイト ・チャットサポート | 勤怠管理 ・勤怠管理 ・シフト管理 ・変形労働時間制 ・休暇管理 ・労務アラート 組織運営 ・日報管理 ・プロジェクト管理 ・マイナンバー管理 ・ワークフロー 給与・賞与 ・給与計算 ・年末調整 集計・ダウンロード ・人時売上高 ・法定三帳簿 ・離職率 ・勤怠実績CSVダウンロード サポート ・メールサポート ・ヘルプサイト ・チャットサポート ・コールセンター |
※金額はすべて税込み
参照:プランと料金 | 無料で始めるクラウド勤怠管理システム
下記記事ではフランチャイズの仕組みを解説しています。参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
お客さんにダウンロードしてもらおう!店舗アプリの作成サービス2選
フランチャイズに加盟して店舗を持つことになったら、お客様に店舗のファンになってもらわなくてはいけません。リピーターの獲得には、店舗で使えるアプリの導入がおすすめです。どのようなアプリなのか詳しくみていきましょう。
下記記事では、不動産仲介のフランチャイズを未経験から始めるメリットや、かかる費用ついて紹介しています。
https://entrenet.jp/magazine/13578/
店舗アプリを上手に活用するポイント
お客様に店舗で使ってもらえるアプリを導入する場合、お客様が来店したり買い物をされた際にポイントを貯められるような仕組みのアプリの導入をおすすめします。
ポイントが貯まり「◯ポイントで◯◯円引き/◯◯がもらえる」となると、ポイントを貯めるために来店・購入したくなるものです。
さらに、アプリをダウンロードしていると通知なども届くので、お客様にお店のことを思い出してもらえる機会が増えて来店につながるでしょう。
ここからは、店舗で使えるアプリを2つご紹介します。
みせプリ
みせプリは、店舗の販促やリピーター集客に特化した店舗アプリ作成サービスです。お知らせニュース配信・会員証・ポイント・スタンプカード・クーポン発行などによってお客様の来店を促進します。
【エントリープラン】まずはお試ししたい方向け
- 初期費用:33,000円
- 月額費用:5,478円
【エコノミープラン】機能を抑えて安く使いたい方向け
- 初期費用:33,000円
- 月額費用:10,780円〜
【スタンダードプラン】機能をフルに活用し集客に役立てたい方向け
- 初期費用:33,000円
- 月額費用:16,280円〜
【カスタムプラン】アプリを使って自社をブランディングしたい方向け
- 初期費用:220,000円
- 月額費用:55,000円〜
※金額はすべて税込み
GMOおみせアプリ
GMOおみせアプリとは、お客様のスマートフォンにプッシュ配信をしたり、ポイント付与をしたりなどのシステムを組み合わせた店舗アプリが作れるシステムです。
【Lightプラン】
- 初期費用:要相談
- 月額費用:22,000円〜
- 利用可能店舗数:3店舗まで
【Standardプラン】
- 初期費用:要相談
- 月額費用:55,000円〜
- 利用可能店舗数:9店舗まで
【Enterpriseプラン】
- 初期費用:要相談
- 月額費用:要相談
- 利用可能店舗数:無制限
※金額はすべて税込み
参照:店舗アプリ作成ならGMOおみせアプリ【公式】制作実績10,000店舗突破!
フランチャイズ開業でアプリを使う際の注意点
フランチャイズに加盟して開業するのであれば、なるべく業務を円滑に進めるためにも用途に合わせてさまざまなアプリを活用することをおすすめします。
しかし、便利だからといってなんでもかんでもアプリを使えば良いというものではありません。アプリを活用する際の注意点をお伝えしていきます。
- 情報漏洩などのリスクにさらされないよう、セキュリティ対策がしっかりしたサービスを使う
- わからないことがあったときに相談できたり、何かあったときに対処してもらえたりするためにも、サポートが充実しているものを使う
- アプリを導入する前に本部に利用しても良いか相談してから導入するようにする
フランチャイズ加盟して開業する際に活用するアプリは、会計情報や顧客情報にアクセスするツールがほとんどです。個人情報を取り扱うため、万が一にも外部に漏れてしまわないよう、セキュリティについては惜しみなく対策されているものを使うようにしましょう。
同じ分類のアプリでも、サービス提供元によってサポート内容や機能については異なります。複数のサービスを比較検討し、適切なアプリを見つけましょう。
アプリ導入時は、本部で使っているものがないか、本部のものと連携できるかなど、しっかりと確認を取ってから導入するようにしましょう。
下記記事では、小売業のフランチャイズに加盟するメリット・デメリットをまとめています!
https://entrenet.jp/magazine/36597/
開業準備・店舗運営もアプリを使ってよりスムーズに
アプリを活用すれば、フランチャイズで初めて開業をしたとしても業務を自動化したり、簡略化できたりするためスムーズな開業準備・店舗運営ができるようになるでしょう。
ただし、アプリはなんでも使って良いわけではありません。どのようなアプリが使えるかは、フランチャイズ本部に相談して使用可能なものを確認しておくようにしましょう。
本部で使っているシステムがないか、連携は可能なのか、そもそもセキュリティ的に活用は可能なのかを見定めてください。
<文/ちはる>