自信。
心理学の世界では自尊心もしくは自尊感情とも呼ばれ、自尊心が高ければ自己に対して肯定的な評価をすると言われています。
しかし仕事で失敗してしまったり、昔と比べて体形を維持できなくなったり、失恋してしまったり。人間の自信とは、本当に様々な要因でいとも簡単に崩れ去ってしまいます。
そして崩れてしまった自信を取り戻すのは、とても難しいのです。
今回お話を伺ったのは、ビューティーライフ・プロデューサーの佐藤由美子さん。
現在、40代から50代の女性に人気を博し、全国各地からレッスン受講者が集まる佐藤さんですが、実は佐藤さんもある理由から自信を失っていた時期があったそうです。
今回は佐藤さんのキャリアとともに、自信を取り戻すための「はじめの一歩」の重要性について伺いました。
佐藤由美子さん
ビューティーライフ・プロデューサー
ボディメイクトレーナー日本大学芸術学部放送学科アナウンスコース卒業。
大学在学中、語学習得のため渡米。帰国後、大手外資系企業に就職する。
大学在籍中より、美と健康のため様々なフィットネスを経験。
ジャズダンス、ラテンダンス、バレエ、ヒップホップ等ダンス歴は25年以上。
大手フィットネススタジオでのインストラクターを経て、これまでの学びや経験からワークショップ、セミナーなどを開催。
レッスンには日本全国から生徒が集まりこの4年で述べ37000人の指導にあたる。(2019年3月時点)
「私と同じ思いで悩んでいる人がいるに違いない」。不眠症を患っていた佐藤さんが、インストラクターになった理由
——現在、ビューティーライフ・プロデューサー、ボディメイクトレーナーとして活躍されている佐藤さんですが、最初は外資系企業に勤められていたということで、現在のようなお仕事をされていたわけではないんですよね?
そうですね。とはいえ美容に関しては、小さい頃から興味があって。
小学生の頃から独学でヨガを始め、大学在学中はヨガ、ダンス、エアロビクス、スイミングなど、まるで仕事のように熱心にやっていました(笑)。
その後、就職して、主に広告関係の仕事をしていました。美容にはずっと興味はあったものの自分のために行う、いわば趣味の領域に近いものだったかもしれません。
——そんな佐藤さんが美容を本業とされるまでには、どういった経緯があったのでしょう?
直接的なきっかけは結婚と出産を経て、家庭に入っていた時のことでした。当時、家庭内の様々なストレスから不眠症を患ってしまって。薬も飲んでいたのですが体質的に向いておらず、あまりいい状態とは言えなくて。
そこで薬ではなくヨガの呼吸法を学んだんです。その効果はてきめんで、徐々に不眠症を克服していきました。
その経験から「私と同じ思いで悩んでいる人がいるに違いない」「苦しんでいる人の助けになりたい」という思いが強くなり、本格的にヨガインストラクター、骨格の調整、筋膜セルフマッサージの資格の勉強をスタートしました。
——そこからインストラクターのお仕事をスタートされたんですね。
はい。大手フィットネスクラブやヨガスタジオなどのオーディションを受けて、インストラクターとして働くことになりました。多い時はだいたい月に80本ほどレッスンをさせていただきました。
当時はフィットネスクラブやヨガスタジオと契約をしてレッスンをさせていただき、多い時は月80本ほどレッスンを担当していました。
そこから徐々に私個人での自主開催レッスンやセミナー、ワークショップの割合を増やしていきました。
6年前にインストラクターを始めてから、契約上は業務委託契約だったのでフリーランスだったのですが、今年から完全に自分主催に切り替えて。本当の意味で独立することができました。