独立・起業にとって「はじめどき」は永遠の課題かもしれません。
ノウハウ、資金面といった準備はもちろん、人との縁、そして自身の年齢や家族の状況…。
様々なことを考慮した上で「はじめ」なければなりません。
今回お話を伺ったのは、Sayakaさん。
Sayakaさんはプロバスケットボールチームのチアリーダーとして活躍後、引退し現在はチアリーダーのディレクターを務めています。
一方、2019年夏には自身が代表を務めるチアリーダーズチーム「Stay Gold」を結成。「Stay Gold」としては現在もチアリーダーとして活動しています。
チアリーダーたちが直面する様々な課題から「Stay Gold」を結成したという、Sayakaさん。
今回はそんなSayakaさんのキャリアとともに「Stay Gold」を結成した理由、そしてその「はじめどき」となった出来事を伺いました。
Sayakaさん
「Stay Gold Cheerleader」代表
幼少期からバレエやダンスを習う。有名テーマパークのダンサーを目指し経験を積む。
2013-14シーズンから4シーズンに渡り、千葉ジェッツフライトクルーチアリーダーズ「STAR JETS」として活動。在籍中にはオールスターにSTAR JETSの代表として3年連続で出場。
4年間、現役生活を続け、2017-18シーズンより東京八王子ビートレインズ専属チアリーダー「Raily’s」のディレクターに就任する。
2019年7月、副代表のFukaさんとともにチアリーダーズチーム「Stay Gold Cheerleader」を設立する。
ダンスからの転向。プロスポーツにおけるチアリーダーの重要性
―現在「Stay Gold Cheerleader」(以下、Stay Gold)の代表を務めているSayakaさん。現在に至るまでの経緯からお聞かせください。チアリーダーはいつ頃から始められたのでしょう?
チアリーダーとして活動を始めたのは2013年からです。
それまでは小さい頃からバレエやバトンといった種目を習い、チアを始める前はテーマパークダンスやシアタージャズなどを中心に経験を積んできました。
もともとショービジネスの世界に憧れており、ミュージカルの世界のオーディションを受けたり。その後にはテーマパークのダンサーのオーディションにも応募していました。
―なぜチアリーダーの世界に入ったのでしょう?
特にテーマパークのダンサーへの憧れが強かったのですが、倍率的にも採用していただくにはかなり厳しい世界でして…。
何度かオーディションを重ねたのですが、やはり合格できなかったんです。そんな時に通っていたダンススクールの人に勧められたのが、チアリーダーのオーディションでした。
そして2013-14年シーズンから、プロバスケットボールチーム・千葉ジェッツふなばし(当時は千葉ジェッツ)のフライトクルーチアリーダー「STAR JETS」へ加入することになりました。
©Stay Gold Cheerleader
―ここで一度確認したいのですが、プロバスケットボールにおけるチアリーダーの役割とはなんでしょう?
野球やサッカーなどの様々なスポーツの現場でチアリーダーを見かけると思いますが、そのスポーツによって必要な様々な役割をしています。
私が所属していたプロバスケットボールという世界においては特に、チアリーダーが観客や選手を盛り上げ、会場にいい雰囲気を作れるかがとても重要になってきます。
チアリーダーの重要性が大きい分、私たちのパフォーマンス次第で試合結果や会場の空気感や観客の満足度にも大きく影響する。
例えばバスケットボールでは、試合で自チームが負けた時も「チアリーダーのおかげで楽しめた」という声もあり、応援だけでなく良い時も悪い時もそのチームの一員として存在できるという一体感があるんです。
私はチアリーダーとしては未経験だったので、最初は勉強することがたくさんありました。
ですが、自分のこれまでのダンスやバトンといった経験との親和性も高かった上に、お客さまも含めたチームが一体となって応援で会場を盛り上げること、パフォーマンスを披露してお客様からいただける拍手、お客さまとのふれあい、試合中にはメンバーとのチームワーク、本番に向けての練習など、全てに感化されて。
気がついたらどんどんチアリーダーとして活動することの楽しさに、のめり込んでいきましたね。