独立開業して事業を成功させるためには、取り組むひとつ一つの仕事で成果をあげることが求められます。
ここでは、どんな仕事にも使える、普遍的な「仕事で成果を出すための方法」について、以下ご紹介していきましょう。
仕事で成果を出すために必要なのは「習慣的能力」
ピーター・ドラッカーは、著書「経営者の条件」の中で、「成果をあげる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである」「言い換えるならば、成果をあげることは一つの習慣である」と言っています。
つまり、成果をあげるために必要なのは、頭の良さでもなく、勤勉さでもなく、クリエイティビティでも知識でもなく、「習慣的能力」である、というのです。
習慣とは「ある事が繰り返し行われた結果、その事がしきたりになること」ですから、習慣的能力とは「ある事を繰り返し行いやりきる力」と言えると思います。
「習慣的能力」を身につけるために必要な、3つのこと
この「習慣的能力=ある事を繰り返し行い続けてやりきる力」を身につけるためには何が必要でしょうか。ここでは3つの重要なポイントをご紹介します。
① 「成果を出すこと」を重視すること
よく仕事をする中で、いつしかただ黙々と作業をするようになり、その仕事を行うこと、こなすことに注力してしまう人がいます。仕事をする目的はタスクを完了することではなく「成果をあげること」ですので、それでは意味がありません。
仕事をする上では、必ず「成果をあげる」ことにこだわることが重要です。
そのためには、まずその仕事で求められる「成果」を明確にすることです。その仕事のタスクを完了したらどんなことができているとよいのか、「獲得したい成果」を明確にします。
そしてタスクリストには、その仕事のタスクに加え「獲得したい成果」も合わせて書くとよいと思います。たとえば「床を雑巾がけする」という行動、タスクだけを書くのではなく、「床をきれいにする」という「獲得したい成果」も併せて書くと、常に成果を意識して仕事できると思います。
② 「やるべきこと」から始めること
仕事を進める中では、よく「やりやすい仕事」から始める人がいます。しかし状況によって取り組む仕事の順番を変えてしまうと、そのうち自分の都合で仕事の優先順位を替えてしまい、「繰り返し行い続けてやりきる力」が身につきません。必ず重要度の高いものから行うようにし、勝手に仕事の優先度を変えないようにします。
そのためには、時間管理を工夫するのも一つの方法です。重要度の高い仕事はまずスケジュールに入れて、その仕事をいつまでにやるかリミットを設定します。こうすることで重要度の高い仕事をいつやるかが明確になり、またリミットを設け、そこまでにやりきる習慣をつけることで、受けた仕事のレベルが上がり、仕事のスピードアップにもつながります。
③ まず、必ず自分でやってみること
「仕事で成果をあげる」上では、「こうしたら成果を出せる」とその成果の出し方が分かっているだけでは意味がありません。望む成果を確実に出せたという結果が必要です。知っていても、実践できなければ意味がないのです。
「習慣的能力」を身につけるためには、必ず自分でやってみることが重要です。たとえあなたがリーダーやマネジャーの立場だったとしても、自分が実践した経験を得るためには、時にはプライドをかなぐり捨ててでも、まずは自分自身でやってみるしかありません。
自分でやってみた結果、やはり苦手なことについてはまわりの人にお願いすることもありますが、まずは自分自身でやってみることが重要です。
必ず自分自身で取り組んで、自分なりの「成果の出し方」を見つけ出そう
ここまで成果をあげるために必要なことについてご紹介してきましたが、「成果をあげる方法」とは、尊敬すべき上司や成功している人の方法をただ真似すればよいものではありません。また、いろいろな本やWEB上に載っているプログラムに従えばよいということでもありません。
仕事で成果をあげるためには、本やWEBなどでいろんな方法を参考にしながらも、必ず自分で取り組んでみて、試行錯誤しながら、自分なりの「成果の出し方」を見つけることが重要です。どのような成果をあげることが目的かを明確にしたうえで、より重要度の高いものから取り組むよう習慣化し、必ずまず自分自身で取り組んでみて、望む成果をあげるようにしましょう。
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