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脱サラ(起業)で後悔しないために知っておきたいリスクとは

脱サラ(起業)で後悔しないために知っておきたいリスクとは

夢であった独立・開業!!だったはずなのに、こんなリスクがあるとは…。

会社員と経営者では、全く立場が異なります。脱サラ後に後悔することがないよう、本記事では脱サラのリスクについて確認していきましょう。

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脱サラ後に知る事実「会社員は守られている」

よく「会社員は虐げられている!!」といった報道がされています。昔に比べて、会社員であれば安泰というわけでもなく、会社員を続けるのも大変だというのは事実かと思います。しかし、脱サラをして3日もすると、ある事実に気が付きます。「会社員というのは、なんて守られた存在だったのだろう」ということに。

日本の法制度や商習慣は、相対的に会社員に対して手厚い保護があり、経営者については、ほとんど保護がないのが実情です。例えば、会社員はそうそう簡単に解雇されることがありません。無理な解雇は許されていませんし、また仮に解雇されてしまった場合にも失業給付を受け取ることもできます。

一方、経営者にはそういったセーフティネットがありません。それまで付き合いのあった元請けから突然、仕事を打ち切られたとしても、基本的には「事業者同士のやり取り」です。そのため、法律や行政が保護してくれるようなものではありません。また、自社で雇用する社員を守らなくてはいけない立場になります。一度、雇用をした社員については、そう簡単に解雇することができません。本当に自社が厳しい状態になっているとしても、よほどの理由を提示しないと解雇できませんし、下手に解雇をすると訴えられてしまう可能性もあります。それくらい経営者というのはさまざまなマイナスリスクに対して無防備なのです。結果を出せれば大きな収益を得ることは可能ですが、そのために超えなければならない障壁は本当に多く、しかもその多くを自力でどうにかしなければならないのです。

こんなはずじゃなかった、という仕事内容

経営者になると、すぐに求められるのが営業能力です。会社員であれば上司や会社から言われた仕事をすれば良いのですが、経営者は自分で仕事を作るなり、案件を取ってくるなりしなければなりません。この点について、あまり考えないまま独立・開業をしてしまい、後悔をする人は少なくありません。

起業をするということは、ほぼ必然的に「営業活動をしなければならない」ということを意味します。大きな会社であれば専門の営業部隊を雇うこともできるのかもしれませんが、小さな会社ではそのような余裕はありません。社長自ら、積極的に営業をする必要があるのです。しかし、日本人の多くは、自分の能力や商品を売り込むという経験が圧倒的に不足しています。「仕事をする能力が高いのだから、独立してもやっていけるはずだ」という思い込みで独立をした結果、仕事を獲得することができずに会社が立ち行かなくなることも珍しくありません。

営業能力は、多くの場合、対人能力を必要とします。「人と会うのが嫌だ」「人と会話をするのが苦手だ」という人が独立・開業をするのは、あまりおすすめはできません。最近ではインターネットやSNSを活用して、人に会わずに仕事を作り出すような仕組みを構築する例も出てきています。それでも、自分自身の仕事を打ち出す姿勢は必要になります。どのような業種においても、競合他社はいます。その中で自分の仕事を売り出すためには、相当な自己PRとなる広告や広報が必要であることをしっかりと認識しておきましょう。

私生活にも多大なる影響がある

独立・開業をした結果、私生活を破綻させてしまう例も決して少なくありません。自分が独立・開業をするということは、家族にも相当な影響を及ぼします。会社員に比べて自営業者の生活は安定しにくいものです。売り上げが減れば生活レベルも落とさざるを得ませんし、急な予定の変更で家族との用事をキャンセルしなければならないようなことも出てくるでしょう。顧客からの求めがあればすぐに出かける必要もあります。そのような生活面のマイナスリスクについて、家族からの了承を得ないまま独立・開業をしてしまった結果、家族関係が破綻してしまったという話も少なくありません。極端な事例でいえば配偶者から「会社員でいてほしかった!」と言われ、離婚をしたという方もいます。

また保障面においても同様です。会社員の場合には、自分に万が一のことがあった場合には遺された家族についての保障を用意しておけば十分です。しかし、独立・開業をした場合、私生活だけではなく事業面の保障もしなければなりません。もし事業面の保障をしないまま死亡するようなことがあれば、取引先の連鎖倒産を引き起こしかねません。

私生活、事業の両面について十分な保障ができるのであれば良いですが、それほどの余裕がない場合、往々にして家族に大きな負担を強いることになりがちです。

自分自身の能力や性格面から金銭的な部分まで、独立・開業をするということは会社員とは全く異なる世界に踏み出すことを意味しています。

自分に経営者が向いているのか?
実は会社員を継続した方が良いのではないか?

独立・開業をする前に、今一度落ち着いて自分の適性と、覚悟が持てるかを考えてみましょう。

脱サラする際の7つのリスク

「脱サラをして自由な人生を手に入れるんだ!」と意気揚々と脱サラをしようとする前に、今一度、独立・開業にはどのようなリスクが伴うのかをきちんと振り返っておきましょう。

脱サラ後の期待感に溢れる人生だけをみてしまっていると、大きな後悔をすることになるということも…。そうならないためには、リスクもすべて理解したうえで脱サラをしなくてはいけません。

脱サラをするということは、以下のような7つのリスクに直面する可能性があります。

1. 事業を軌道に乗せられないこともある
2. 仕事が安定しない
3. 収入が安定しない
4. ネームバリューがなくなる
5. 休日の概念がなくなる可能性もある
6. バックオフィスの業務も行う必要がある
7. 世間体が良くない場合もある

それぞれのリスクについて、詳しく解説していきます。

1. 事業を軌道に乗せられないこともある

脱サラをしてすぐに自分で事業を始める方もいれば、そうでない方もいるでしょう。すぐに事業を開始しても、軌道に乗せるまでには資金と時間がかかることを理解したうえで開業するようにしなくてはいけません。

脱サラをした直後からでも仕事を獲得することは可能でしょう。しかし、生活できる程度の仕事量と収入を得るためには、信頼と実績を積んで自分を売り込んでいかなくてはいけません。確実な信頼や実績を得て自分で経営を続けていくためには土台作りが必要不可欠です。そのためにも、しばらくは下積みが必要になるでしょう。この期間は「お金にならないけれど実績になる仕事」と「実績にはならないけれどお金になる仕事」のどちらの仕事もバランス良く受けなくてはいけなくなるケースが少なくはありません。このことから、信頼や実績を得るために時間や資金がかかることは察しがつくでしょう。

この時期に資金を節約する目的で節税をしすぎたり、出費を抑えすぎたりしてしまうと、銀行からの融資を受けにくくなってしまうこともあります。バランスをみつつ、自分にとって最適な資金の使い方ができるように工夫が必要でしょう。

せっかく脱サラをして事業を始めたにもかかわらず、軌道に乗る前に息切れしてしまってはもったいないです。自分なりの目標やペースを決めて着実に前進していく覚悟を持ちましょう。

2. 仕事が安定しない

脱サラをしてすぐは、ご祝儀的な意味での発注や、安く仕事を依頼できるからといって、何かと仕事をくれる人もいます。しかし、徐々に自分の力だけで仕事を獲得していかなくてはいけなくなります。そのため、安定して仕事を得られないという可能性もあります。

自分の生活を保つためにも、定期的に仕事の依頼をくれる取引先の確保が重要になります。脱サラをしてからこのような取引先を見つけるのは難しいため、会社を辞める前から人脈やコネ作りなどに励んでおくことをおすすめします。脱サラ前から安定して仕事を受注し、こなしていれば「今後も引き続きお願いします」と安定した取り引きをしてもらえる可能性も高まります。

3. 収入が安定しない

当たり前のことではありますが、仕事が安定して獲得できないことには収入も安定しません。脱サラをして会社員ではなくなると、自分の働いた分が収入になるため上限はなくなります。ただし、それと同時に下限もなくなることを理解しておかなくてはいけません。

収入がない焦りや不安は、仕事のパフォーマンスにも響いてしまいがちです。無理矢理取ってきた仕事だと自分らしい仕事ができなかったり、取引先に納得してもらえるような成果が出せなかったりするなど、うまくいかないケースも少なくはないでしょう。このような状態になってしまうと空回りして、余計に安定できなくなってしまいます。

さらに、安定して仕事が取れるようになったとしても、低い水準で安定してしまった場合、毎月赤字ということにもなりかねません。収入が多い月もあれば少ない月もあることを理解し、それに合わせて支出も柔軟に変えられるような生活を見越す必要があります。

4. ネームバリューがなくなる

脱サラをした方の中でも特に大企業で勤めていた方は、会社員時代につながりのあった取引先に営業に行ったら今までのような対応ではなく冷たくされたり、相手にすらしてもらえなかったりといった経験することは少なくありません。取引先はあなた個人ではなく、あくまで大企業と取り引きをしていたのです。そのため、会社員時代にお世話になった取引先がいるからと安易に脱サラをしてしまうと、お役御免になってしまう可能性があることを知っておく必要があります。

脱サラをするということは、自分の後ろ盾となっていた企業名すなわちネームバリューがなくなるということです。自分という人間を信頼して取り引きをしてくれているのか自分の在籍している企業を信頼して取り引きをしているのか、十分に見極めましょう。

脱サラ後はこのようにネームバリューがなくなるため、最初は人との繋がりがかなり重要になります。広く知り合いを作ることも重要ですが、確実に仕事に繋げられるような深い関係性を作るよう心がけてみてください。

5. 休日の概念がなくなる可能性もある

脱サラをして自分一人で働くということは、勤務時間や休日も自分次第になります。自営業と聞くと「自由な働き方」のイメージを持っている人は非常に多いです。しかし、自営業は働かないと収入にならないため、安定して仕事ができるようになるまでは休日の概念をなくすぐらいの心持ちでなくてはいけないこともあります。場合によっては、体調が悪くても仕事をしなくてはいけないこともあります。

会社員のように有給や休暇申請などの概念もなくなります。自分で仕事の調整はつけられるようにはなるものの、自由な時間が増えそうだから開業しよう!と勘違いをしてしまっていると脱サラ後に大きな後悔をすることになってしまうでしょう。仕事に対する責任はもちろん、勤務スケジュールについても自己責任なのは脱サラをした方にとって大きなリスクのひとつと言えます。

6. バックオフィスの業務も行う必要がある

会社員時代は自分の職種や役職の業務だけをこなしていれば良かったものが、脱サラをすると、経理などの事務作業も自分で行わなくてはいけなくなります。

会社員の場合は、経理側で処理が行われ、年金や税金なども給与から控除されていたため、深く気にしたことがない方も多いかもしれません。しかし、脱サラをした自営業の場合はそうはいきません。日々の記帳、確定申告、税金の計算などの業務もすべて自分でこなしていかなくてはいけなくなるのです。

もちろん、税理士のような専門家に依頼したり、担当者を雇ったりなどの対策方法もあります。しかし、脱サラをしてすぐは人を雇う余裕もない方がほとんどでしょう。これらの経理業務は間違えると後の支払いに響くこともあります。最悪の場合、脱税になってしまい罰せられるなどのリスクがあります。通常業務が忙しい中で、絶対に間違えられない業務を並行する必要があるので、ハードルが高いと感じる方も多いでしょう。

7. 世間体が良くない場合もある

頑張った分だけ収益が出せる自営業は、会社員と違って一攫千金のような大きく儲けられる一面はあるものの、安定した収入を得ることが難しいため、世間体が良くない場合もあります。結婚をしているとパートナーやその両親から理解を得られないケースも少なくはありません。応援してもらえるためにも、脱サラする際には家族の理解を十分に得る必要があります。

また、自営業だとクレジットカードが作りにくかったり、組めるローンの額が少額になってしまったりするなどのデメリットもあります。今後、大きなお金が必要になる方にとってはリスクになりうるので気をつけましょう。

まとめ

独立・開業をするということは、

「自分を守ってくれるものは何もない」
「仕事も自分で取ってこないといけない」
「家族との関係を保つために理解を得ることが必要である」

など、自分や家族の人生に想像以上の影響を及ぼします。

本当にこれらのマイナスリスクに耐えられるのか?
自分が経営というものに向いているのか?

独立・開業をする前にじっくりと検討し、覚悟を決めて踏み出すようにしましょう。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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