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「きれい」じゃなきゃ稼げない! 人気美容家が語る、お客さまに選んでもらえる商売のコツ

2017年12月13日

『きれいでなければ稼げません』。

今回お話を伺った美容家の渡辺ゆきよさんは、先日そんな衝撃的なタイトルの本を出版しました。

渡辺さんは、エステティックサロンのプロデュースやコンサルティング、人材育成、講演活動といった幅広い活動を通してカリスマ美容家として、絶大な支持を受けています。

そんな渡辺さん曰く「きれい」でないと、お客さまに選んでもらえないそうです。

なぜ「きれい」でないと稼げないのでしょうか?

その理由は、渡辺さんの29年にも及ぶ美容業界での活躍、そして挫折―。そこから這い上がってきた経験の中にありました。

<プロフィール>
渡辺ゆきよ

美容家・講師。
鹿児島県生まれ。Yuki Watanabe Beauty Presen.(ユキワタナベビューティプレゼン)代表。

突き抜けた販売のセンスにより、月間売上1000万円を越えるエステティックサロンのカリスマ店長を経て、世界33ヵ国に輸出する美顔器のセミナーの全国展開に携わる。

取締役を務めた会社を退社し、現在は店舗運営やスタッフ教育の経験をもとに、エステティックサロンのプロデュース・コンサルティング、 人材育成、講演活動を行う。

2017年8月、WAVE出版より初の著書『きれいでなければ稼げません』を出版。

2017年現在、美容業界歴は29年。

HP:http://yuki-watanabe.com/

勤続25年・取締役を務めた会社からの転職、そして挫折―。カリスマ美容家が、独立の道を選ぶまで

ー美容業界に携わって29年、独立後はエステティックサロンのプロデュースやコンサルティングなど、美容家・講師として活躍されている渡辺さん。現在のお仕事に至るまでの流れを教えてください。

渡辺さん
私は高校を卒業後、新卒として入社したエステティックサロンの会社、及び関連会社に25年間勤務していました。

実は私はこどもの頃からアトピー性皮膚炎を患っていたり、太っていたり、毛深かったりと、自分の容姿に対してずっとコンプレックスを抱えていました。

そのコンプレックスからか「きれいになりたい!」という気持ちが人一倍強かったんです。

そして就職活動時、クラスメイトに「美容に興味があるなら、私の先輩がこの会社に入ってみない?って言ってるよ」と誘われたのがきっかけで、エステティックサロンの会社に入社しました。

最初は店舗で実際にお客さまに施術を行う、エステティシャンとしてキャリアをスタートさせました。

当時会社が成長期だったということもあり、新しいスタッフがどんどん入ってきていたんです。

新卒だった私も、新しいスタッフが入ってくるとだんだん古株になっていきました。

売上成績が良かったこともあり、あれよあれよという間にスピード出世しました。

そして気づいたら、施術を行う現場のエステティシャンから、スタッフを教育する店長として、店舗マネジメントを運営する立場になっていました。

ー現場スタッフからマネジメントをする立場へ昇進を果たしたんですね。その後はどのようなキャリアを積んでいったのでしょうか?

渡辺さん
1店舗の店長から、複数の店舗を統括するエリア長、サロンの事業部をまとめる美容部長という役職を経て、広報なども経験しました。

その後、会社が開発した美顔器のインストラクターとして、全国のエステティックサロンに向けたセミナーを担当する立場になりました。

以降は、長年にわたってその美顔器を導入するエステティックサロンに実際に赴き、現場で働くエステティシャンへ美顔器の使い方などをレクチャーするようになりました。

ー全国各地へ赴いて現場スタッフへレクチャーする。その時の経験が、今のお仕事の礎になったんですね。

渡辺さん
そうですね。仕事としては美顔器の効果を伝えたり、導入後のプロセスをレクチャーすることだったのですが、私には現場時代に月間売上1000万円を越えるエステティックサロンを5年間出し続けたという実績がありました。

その実績を買っていただいてか、ありがたいことに商品の導入だけでなく、店舗経営に関するノウハウを教えてほしいとの依頼も多く受けたのです。

私がこれまで現場で身に付けたノウハウを生かして、各店舗の売り上げを伸ばしていくことは、とても楽しくやりがいのある仕事だと感じ始めていました。

ーここまでのお話を聞くと、一見順風満帆に思えるのですが、なぜ独立を決意したのでしょうか?

渡辺さん
入社して25年。

新卒の一現場スタッフが取締役にまで上り詰めたのですが、四半世紀も同じ会社の社長の元で働いていると、次第に横柄な態度になっていくのですね。

私は会社の経営に対して、我流の考えを持ちはじめたのです。要するに社長の経営理念に素直になれない自分がいました。

そんな時に同業者さまから、ヘッドハンティングの誘いがありました。

そこで思い切って、25年働いた会社から転職しました。

ー25年も働いた会社から新しい環境に身を置くというのは、とても勇気のいることだったと思います。転職してみて、どうでしたか?

渡辺さん
外に出て、転職したからこそ分かることもたくさんありました。

今までの会社では「結果をちゃんと残せていれば、渡辺さんのアイデアを自由に実践してもいいよ」と、裁量を多く与えてくれていました。

いくら長くキャリアを積んでいるとはいえ、転職した会社ではまだまだ新米ですから当然ですが、今までよりも自分の独創性を発揮することができませんでした。

そしてそこに対して、不自由さを感じるようになりました。

ーまさに「隣の芝生は青かった」んですね。

渡辺さん
本当にその通りです(笑)。

やっぱり私は、自分の裁量で自由に仕事ができる環境で働きたいと強く思いました。

では、私に一体何ができるのか、どうしていきたいのかを真剣に考えた結果、思い浮かんだのが美容家・講師としての独立でした。

もう誰の元でも、自分の理想とする「自由」は手に入れられないだろうと確信したのです。

これまでの経験を活かして、世の中のエステティックサロンを、もっと突き抜けた”本物“にプロデュースしたい。その一心で独立を果たしました。

独立しても、誰も振り向いてくれない。だからこそ「ご縁」を大切にした

ー勤続25年から転職、そして挫折を味わって、独立の道を選んだ渡辺さん。独立を果たしてみて、どうでしたか?

渡辺さん
2社目を辞めて独立してから、自由を満喫できたのは最初の2ヶ月間だけでした(笑)。

「誰と仕事をしたいのか?」と自身に問いかけ、とにかく書き出しました。そして全員の方に会いに行き、今後の方向性や展望をお伝えさせていただきました。

そこで、初めて会社の肩書きのない「フリーランスの渡辺ゆきよ」では相手にされないことに気付いたのです。

会社員時代厚意にしてくださったお取引先さまも、まるで別人のように感じました。

ー会社の肩書きがなくなったことで、相手にされない状況をどのように打開されたのでしょう?

渡辺さん
その時は本当に焦りました。

自分に何が足りないのか?いま、優先すべきことは何か?

そして新たな出発をするけじめとして、25年働かせていただいた会社の社長に心から謝罪をしようと決めました。

社長の元を離れて初めて、社長が自分に大きな裁量権を与えてくれていたことや、数え切れない学びの場を設けてくださったことに気づくことができました。

そんな大切な存在である社長に、これまでの非礼を詫びて、25年間の感謝を伝えました。

ー社長との再会は、渡辺さんの人生の中で、とても大きなターニングポイントのように感じます。

渡辺さん
本当に重要なターニングポイントでしたね。

社長は、ただただ笑っていました。その優しさが身に染みました。

そして私は自分の人生をもう一度ゼロからやり直そうと決めました。

ー人生をやり直すにあたって、心がけたことはありますか?

渡辺さん
私はこの時から、全ての方との「ご縁」に深く感謝できるようになりました。

私を許してくれた社長とも、勤めていた会社とも、自分がどれだけ恵まれた環境にいたかを気づかせてくれた前職の会社とも、全て「ご縁」の上に成り立っている。

そしてそのご縁をさらに大切にするように心掛けました。

その後は、自分に足りないスキルを高めたり、異業種交流会などのイベントに足を運んで、とにかく人とのご縁を紡ぎました。

そこで出会う全ての方との出逢い、ご縁に心から感謝することを身につけました。

ー「ご縁」に感謝するようになって、仕事はどのように変わりましたか?

渡辺さん
「ご縁」に感謝すると、その「ご縁」がきっかけとなって、仕事が生まれるようになりましたね。

ちなみに独立後のはじめてのクライアントさまとは、異業種交流会での出会いでした。

その方は柔道整復師でいらして整骨院を経営されていました。

「2店舗目の整骨院の開業を予定していて、その店舗ではエステサロンも併設したい。ぜひ渡辺さんにそのプロデュースをしていただきたい」と、初対面にも関わらずご依頼をいただいたのです。

「国家資格である柔道整復師の資格を持つ店が行うエステ」ということで、大変注目されています。

これは後から聞いた話なのですが、そのクライアントさまが私に仕事を依頼してくれた理由は、私の笑顔が素敵だったから、と教えてくださいました。

「ご縁」を大切にして、まさに太陽のような笑顔で接したことで、そのクライアントさまは私を選んでくださった。

太陽ような笑顔は、運を引き寄せると確信した瞬間でした。

自分以外は、全員お客さま! いつでも「きれい」でいることが大切なワケ

ー「ご縁」の持つ力は本当に大きいんですね。

渡辺さん
私は美容家として、コンサルティング・研修をする際に、必ず「自分以外は全員お客さま」だと思うように伝えます。

「ご縁」を大切にするというのは、お客さまだけでなく、一緒に仕事する仲間や直接その人がお客さまになりえない人に対しても当てはまります。

自分の仲間を大切にしていれば、そこからまた新たな縁が生まれるかもしれませんし、お客さまになりえない人、例えばエステで言うなら美容に全く興味のない男性の方、でもいいかもしれません。

でもその方との縁を大切にしていれば、その方の奥さまやお知り合いの人がお客さまとして来店するかもしれないし、自分の新たな職場や仕事が見つかるかもしれない。

いつどこにでも出会いはあります。だからこそ常に身だしなみ、日常の振る舞い、コミュニケーション、持ち物、場所、心の「きれい」を意識すること。

目の前の方が「あなたと一緒にいて気持ちよい」と感じてもらえることが、仕事の成功や幸運につながるのです。

ー渡辺さんらしいお話だと思います。渡辺さんは著書『きれいでなければ稼げません』でもお話されていますが「きれい」であることに対してとても強いこだわりがあるように思えます。あらためて、渡辺さんの考える「きれい」とはどういったものなのでしょうか?

渡辺さん
私の考える「きれい」は、外見の美しさだけではありません。

「品位・品性・品格」があること。そして「配慮・思いやり」があること。

太陽のような笑顔で相手に接する「ぱっと見のきれい」、所持品・身のまわりのもの、そして何より「心」がきれいかどうか。それにかかっていると思います。

私は「きれい」でいることこそが、お客さまから選ばれる理由になると思っています。

これまで会社員時代から、多くのエステティックサロンを見てきましたが、売り上げの上がるサロンとそうでないサロンは、店舗に1歩足を踏み入れた時点ですぐに分かります。

売り上げの上がらないサロンの多くは、スタッフの笑顔がなく活気がありません。そして、お客さまから見えない部分の清掃が行き届いていない。

私は常々クライアントさまに、まずスタッフが笑顔になって働くこと、そしてスタッフルームや倉庫も、お客さまをご案内できるくらいきれいにしましょう、と、お伝えしています。

これは、エステティックサロンだけでなく独立・開業を目指す全ての人が心得ておくべきことだと思っています。

今独立を考えている人はまず「きれい」でいること、そして目の前にある「ご縁」を大切にしていただきたいです。

手紙やメールなどでお客さまへ日頃の感謝の思いを、こまめにお伝えすることを心がけていただきたいと思います。

そうすることで自然と「またあの人に会いたい」「あの人を紹介したい」と、人脈も仕事も集まってくるのです。

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