カテゴリー

Line

独立

「老後資金はいくら必要なのか? 」「住宅ローンの上手な組み方は? 」「自分に合った資産運用は? 」など、各種メディアでお金の話題が掲載されない日はありません。 また、金融機関のCMも少なくありません。 長い人生を送る上でお金は必要なものですが、お金に対する何らかの不安や悩みを抱えている方が多いのも事実です。 そこで、最近ではファイナンシャルプランナー(以下、FP)という職種が注目されています。 FPになり、さらには独立開業するにはどうすれば良いのか簡単に解説していきます。

FPは「お金の専門家」

FPとはどんな仕事をするのでしょうか?  FPは、顧客が望むライフプランを実現させるため、顧客から提供された各種情報(家族構成・年収・資産・負債状況など)を基にまずは現状分析を行い、その上でアドバイスや将来の資産設計を行います。 もっと端的に言うと、FPは”ライフプランの総合アドバイザー”であり、またお金に関する悩みを解決することから「お金の専門家」とも呼ばれています。 また、顧客に対する相談だけではなく、お金に関するセミナー講師や執筆に携わっているFPも多いです。

FPになるにはまず資格を取得する

FPとして仕事をするには、その業務の性格上、お金に関する幅広い知識が必要となります。 そして、FPとしての実力を担保するために、勉強して資格を取得するのが一般的です。 FP資格には2つの種類があります。1つは国家資格である"FP技能士"。 もう1つは日本FP協会が認定する民間資格である"AFP(アフェリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)"と"CFP(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー)"です。 FP技能士は難しい順に1級から3級まであります。 AFPは2級FP技能士と、CFPは1級FP技能士とほぼ同等のレベル。 FPとして仕事をするのであれば、最低でもFP技能士2級合格を目指したいところです。 FP技能士2級には受検するための資格があります。 FP業務未経験者の場合、FP技能士3級試験に合格するか、日本FP協会が認定するAFP認定講座を修了することなどが必要です。 試験は学科試験と実技試験があり、学科試験は4択式のマークシート方式、実技試験は記述式(択一、語群選択、空欄記入の各形式を含む)です。 いずれも正答率6割で合格です。 試験範囲はファイナンシャル・プランニングに関する幅広い分野から出題されます。 詳しい内容は公式サイトを参照してください。 合格率は35%から50%で推移しており、国家試験では合格率が高い部類となります。 初心者でもきちっと勉強すれば合格を手にすることが可能です。

独立・開業するにはキャリアを積むのが一般的

FPとして独立するには、まず企業に勤め、実務経験を積んでからその業務で得た知識をメインにして開業することが一般的です。 例えば、保険会社勤務の場合、生命保険や損害保険の見直し、証券会社勤務だと資産運用、不動産や住宅関連会社勤務は住宅購入に関する資金相談といったところです。 また、FP事務所に勤務したのち、独立するパターンもあります。 では主婦としてのキャリアでは独立・開業は無理なのでしょうか? そんなことはありません。 日々の節約術、教育費の捻出、貯蓄や資産運用、住宅ローンや保険の見直しなど、家計を管理していくことすべてがFPとしてのキャリアに繋がっていきます。 "生活者目線"でアドバイスできることこそ主婦FPの大きな強みです。 実際、主婦の経験を生かして活躍しているFPは大勢います。 その経験を生かすには、単に家庭内で実践するだけではなく、その知識をさらに深堀りしていくことが重要となります。 例えば、住宅購入するためにローンを組む場合には、各金融機関のローンの特徴を徹底的に調べ、比較検討し、他人にアドバイスできる精度まで高めておくという具合です。 また、お金に関する法律の改正も多いので、常に最新の知識が求められます。 AFP資格を取得すると日本FP協会に入会しますが、機関誌の購読やSG(スタディグループ)への加入など知識をブラッシュアップする機会がたくさんありますのでおすすめです。

まとめ

FPの年収ですが、千差万別でメインとする業務や収入源によって変わってきます。中には数千万円以上稼ぐFPもいます。 また、独立当初は自宅を事務所にしてスタートすることも可能です。 FPは開業する際、大掛かりな設備投資や商品の在庫を抱える必要がないため初期費用が少なくて済むことは大きなメリットでしょう。 仕事の面では、インターネットの普及により、FPの専門知識を生かした電話やスカイプなどでのコンサルティングや、ウェブライターなどの需要が高くなっています。 まずは試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
PROFILE

FP・社会保険労務士 木村政美

2004年に、行政書士・社会保険労務士・FP事務所の「きむらオフィス」を開業。2017年より、ダイヤモンドオンラインにてコラム連載を持つ。年金や個人のマネープランの相談・講習、企業向けのメンタルヘルス研修など幅広い分野で活動している。
司法書士は、開業時の初期費用も少なく、比較的独立しやすい資格と言われています。 オフィスを構える場所は自宅・テナントでも大丈夫です。まとまったお金をどこかに預ける必要もありません。 各都道府県にある司法書士会経由で届出をして司法書士として登録が出来れば、業務をすることが出来るようになります。 では、年収はどれぐらい見込めるのか、また司法書士として成功するためのポイントを順番に紹介していきます。

司法書士の年収

以前は、司法書士の資格予備校で「平均年収1,300万円」といったチラシがありました。 しかし、現在はそこまで年収のある司法書士というのは全国でも数が少なく、多くは年収ではなく、売上げが1,000万円を何とか超える、そこから経費や人件費を引いて300万円から700万円ほどの年収といった司法書士が多いと思われます。 それを聞くと、合格率3パーセントにも満たない難関試験を突破したにもかかわらず、実入りが少ないと感じるかもしれません。 ただ、独立して成功している司法書士も実際にいます。 では、これから独立開業して司法書士になるにはどうすればよいのでしょうか。 ポイントをいくつか紹介していくので参考にしてください。

独立開業に適した年齢・修行の期間

司法書士の仕事は不動産取引の立会などクライアントと一度面談するだけで終わり、といったことがよくあります。 それも1時間ぐらいです。 限られた時間の中で司法書士としてのスキル、人間性というところをアピールして、次に何かあれば依頼してもらう、という営業をしていく必要があります。 仕事を受ける際には、権利証、印鑑証明書、戸籍謄本など大事な物を預かります。 大事な書類のやりとりをする必要があるので、20代前半といった明らかに年齢の若い司法書士にクライアントが将来リピーターとなって戻ってくる可能性はあまり高くありません。 見た目というのも大事で、独立に適した年齢というのは、落ち着いて見える30歳前後からが良いでしょう。 全ての士業に共通して言えることですが、資格を取得して、独立開業したから一生安泰、何もしないでも仕事がくる、ということは絶対にありません。 常に地道な営業努力をしていく必要があります。 次に、独立開業するまでにすべきこと、身につけておきたいというものを紹介していきます。

独立開業するまでにすべきこと、身につけておきたいもの

司法書士事務所を経営していくためには、仕事を依頼してくれるクライアントが必要です。 クライアントを獲得するためには、業務をこなすことが出来るスキルは当然、身につけておかなければいけません。 それ以外にすべきことは、独立するまでに出来るだけ多くネットワークを作ることです。 登記の相談があれば司法書士、税金であれば税理士、不動産の売買であれば不動産業者を紹介しあうといった、ネットワークの中で仕事を作ることが大事です。 そのネットワークを幾つも持っている司法書士は独立してから、ある程度は仕事が確保できると思われます。 ほかにも、何か1つの専門分野に強くなることです。 オールマイティに全ての業務をこなせることは大事なのですが、クライアントの印象に残らない可能性があります。 例えば、「相続専門の司法書士事務所です。相続に関しては何でもご相談ください」といったアピールをすると印象に残りやすく、司法書士をブランディングしていくことができます。 身につけておきたいスキルとしては、「ブロク作成、ホームページ作成」などインターネット関連のスキルはあったほうが良いでしょう。 現在、士業の事務所のホームページは名刺と一緒で、あって当たり前の時代です。 ホームページのない事務所というのはクライアントから不審に思われることがあります。 独立当初の仕事が少ない時期に初期費用を抑えるためには、ブログ作成、ホームページ作成、SEO対策に関する知識は身につけておきたいところです。

まとめ

独立して司法書士事務所を開業することは、資格があれば、誰にでもできます。 ただ、独立開業してから成功を収めるためには、新規でクライアントを獲得し続ける必要があります。 「司法書士としては優秀でも経営者としてはイマイチ」では、独立しても大失敗してしまいます。 成功するためには、事務所を構える場所や、どのようなブランディング戦略をしていくのか、といった事務所経営に関して、しっかりと考えておく必要があります。 独立する前から遺言書作成、相続対策などのセミナーの講師をして知名度を上げておくことも重要です。 そして、何より大事なことは、独立する前からのネットワーク作り、専門分野へ特化することを意識しながらしっかりと修行することです。 独立してからは、司法書士としての知名度をどれだけ上げることができるかが成功への鍵となるでしょう。
PROFILE

司法書士・ファイナンシャルプランナー 元木 進一

平成9年司法書士登録・勤務司法書士として業務開始 平成19年ファイナンシャルプランナー(AFP)登録 平成23年元木司法書士事務所開業 司法書士とファイナンシャルプランナーとしての知識と経験を生かして主に相続手続、相続対策、遺言書作成、成年後見業務サポート相談業務をメインに業務を行っています。
「事業承継」と聞いてもピンと来ない人も多いかもしれません。中には、「事業承継」と「事業継承」を混同してしまっている人もいるのではないでしょうか。 そういった誤解を解消するために、今回は「事業承継」と「事業継承」の違いや、スムーズな「事業承継」を実現するための5つのステップについてご紹介していきます。 (さらに…)
「信用経済」という言葉を知っていますか? 信用経済とは、貨幣経済が1段と進んだ段階の経済の仕組みであり、信用が経済活動の中で大きな役割を果たしていることを言います。 分かりやすく言うと、SNSのフォロワーの数が信用を数値化する1つの指標でもあります。SNSで数多くのフォロワーを獲得するインフルエンサーには、仕事やお金が集中するのはこの信用経済の1つの形です。 今回お話を伺ったのは、ヘアメイクアップアーティスト/ヘアスタイリストの山形栄介さん。 山形さんはフリーランスのヘアメイクアップアーティスト/ヘアスタイリストとして、一般のお客さまからはもちろん、多くの著名モデルやタレントから熱い支持を受けています。 山形さんは、流行などに振り回されるのではなく、その人に合った本質的な提案をするよう心がけているそうです。 そんな山形さんの働き方には、これからの時代を生き抜くヒントがありました。 (さらに…)
意外なことに、きちんとした事業計画書を作成していない企業が少なくありません。経営者の頭の中に事業計画書がある、あるいは「変化の激しい時代、どうせ方針は変わるのだから作っても仕方がない」というのが主な理由のようですが、これはもったいないことです。 (さらに…)
今回は2月2日(土)の「アントレアカデミー 【塾業界成功の秘訣】開業1DAYセミナー」開催に伴い、なぜ今、塾業界に注目が集まるのかをお伝えします。

2020年教育改革で教育内容が激変

超高齢社会となった日本。 出生率も年々低下し子どもが減っている現状から、塾に通う子どもは減るに決まっているじゃないか! と、業界の将来に不安を覚える人もいるでしょう。 しかし、塾の需要は決して低くありません。 2020年度より学習指導要綱・大学入試センター試験が変わるからです。 これまでの知識・技術を習得する勉強から、知識・技術を得た上で、自分で考えて表現する力をつける勉強に変わります。 小学校・高校には新教科、科目が設置されます。 この急激な変化に、学校教育だけで充分なのかと不安を募らせている保護者は少なくないでしょう。 塾開業をすれば必ず成功するというわけではありませんが、きちんと2020年度の学習指導要綱の変化に備えている塾は、この変化はチャンスとなる可能性が高いのではないでしょうか。 塾業界での独立を視野に入れている方は是非、各企業をまとめて比較検討できるアントレアカデミーにお越しください。 各企業の説明会に足を運ぶと、数日かかってしまいますが、アントレアカデミーでは1日で数社の説明を聞き一度に比較することができます。 さらに、企業紹介など同一条件のもとで行いますので、企業のカラーも伝わってきます。   ▼イベントの詳細とご予約はこちらから

特別講演「脱サラ!15年で100教室!~最初は誰でも1教室から~」

企業の比較検討だけでなく、アントレアカデミーでしか聞けない特別公演も行います。 2003年に株式会社WITSを設立し、現在は「ITTO個別指導学院」と「みやび個別指導学院」を100教室展開している喜多野正之氏による講演です。 増収増益で15年経営を続ける喜多野氏ですが、開業時は不動産会社に希望に合うような物件を紹介してもらうことすらできず、これだという物件に出合えるまで半年もかかったといいます。 思うように開業準備が進まず辛い経験もしている喜多野氏だからこそ、お伝えできる開業前に“知っておくべきこと”“やっておくべきこと”“自分に合うフランチャイズ・本部の選び方”などがあります。   ▼イベントの詳細とご予約はこちらから

基調講演「塾業界で成功する為の『3つの』情報」

全国の学習塾経営者向け業界誌を刊行する株式会社私塾界のFC支援事業部シニアコンサルタントであり、関東学園大学で経済学部経済学科専任講師も務める中谷淳一氏による基調講演も開催します。 私塾界で学習塾の経営支援業務に携わり、大学ではマーケティング論、ビジネスデザイン論、ビジネスプランニング論を担当し、ビジネス、研究、教育に精通している中谷氏がお伝えする“塾業界で成功するための秘訣”は必見です。 そのほか、「右腕が語る!ついていきたいFCオーナーの条件とは」も開催します。 1日かけて、じっくり塾業界を比較検討してみませんか。

事前予約受付中!

独立開業に興味はあるけれど、何から情報収集を始めたら良いのかわからないという方にぴったりのアントレアカデミー。 入場は無料! ご家族での参加、法人さまのご参加も大歓迎です。 事前予約をして当日来場すると、クオカード500円分をプレゼントしています。 ぜひ独立開業への「最初の一歩」としてご活用ください。
独立・起業を考える際に切っても切れないのは「この仕事で継続的に稼いでいけるか?」という視点ではないでしょうか。 仕事と生活は密接に結びついており、生活をする以上、仕事できちんとお金を稼いでいかなければなりません。 今回お話を伺ったのは、面会交流代理人で「面会交流支援 OMI VISITS」(以下、OMI VISITS)の理事を務める、山川直明さん。 山川さんは20年勤めた会社を退職した後「OMI VISITS」を立ち上げました。しかしそれはお金を稼ぐために立ち上げたわけではないと語ります。 なぜ山川さんは「OMI VISITS」を立ち上げようと思ったのでしょうか?
<プロフィール> 山川直明さん 面会交流代理人/面会交流支援OMIVISITS 理事 京都市内のタクシー会社で20年ドライバーを務めた後、「面会交流支援OMI VISITS」を立ち上げる。 滋賀県長浜市を拠点に、離婚した家庭のこどもと非親権者の面会の支援を積極的に行う。
面会交流とは:離婚後又は別居中にこどもを養育・監護していない方の親がこどもと面会等を行うこと 出典:裁判所より

3組に1組が離婚する時代の需要。タクシードライバーから面会交流代理人へ転身した理由

―山川さんが「面会交流支援OMI VISITS」を立ち上げられるまでの経緯を教えてください。
山川さん 大学を卒業していくつかの職を転々とした後、京都市内でタクシーの運転手として20年ほど勤務していました。 大学では西洋経済史を専攻しており、卒業後はヨーロッパへ旅をしていました。そのため英語の他にフランス語、ドイツ語なども話せるので、訪日外国人を中心に観光ガイドを担当していました。 京都の街をタクシーで1日周り、観光名所にまつわるエピソードなどを紹介しながら案内していました。
―タクシードライバーだった山川さんがなぜ、面会交流支援を?
山川さん きっかけは妻からの相談でした。 私の妻は滋賀県彦根市で弁護士をしているのですが、女性の弁護士ということで、離婚問題を扱うことが多かったんです。 離婚の問題は離婚調停が終結すれば、問題そのものが終わるわけではありません。 特に問題になりやすいのが、こどもと親権者ではない「非親権者」と面会する、面会交流だったんです。
―なぜ面会交流が問題になりやすいのでしょう?
山川さん 通常、面会交流では当事者(親権者と非親権者)たちの話し合いによって、面会の可否や頻度、日時や場所などが決定します。 ですが、そもそも当事者たちの関係が良好ではない場合、話し合いをすることそのものが困難になってしまいます。 そのため面会交流に立ち会い、当事者たちの間を取り持つ信頼できる第三者が必要になるのです。 昔と比べて離婚率は上昇し、現在は実に3組に1組の夫婦が離婚すると言われている中、面会交流の需要は確実に高まっています。 需要はあるものの、面会交流を支援してくれる団体がないと妻から相談を受け、一念発起して立ち上げたのが「面会交流支援OMI VISITS」(以下、OMI VISITS)だったんです。

こどもを笑顔にするために。ビジネスにしない面会交流支援の在り方

―離婚にも様々な理由がありますが、当事者の仲が悪い場合、親権者の精神的なコミュニケーションコストがかかってしまいますからね。
山川さん そうですね。特に配偶者へのDVが原因で離婚した夫婦ですと、メールや電話でコミュニケーションを取ることすら恐怖を感じてしまうケースもあります。 また私たち面会交流代理人が最も危惧しているのは非親権者による、こどもの「連れ去り」です。 普通の誘拐事件とは異なり、こどもの親ですからね。このあたりは特に気を使っています。
―たしかに離婚しているとはいえ、自分の親ならついて行ってしまいそうですね。こどもが幼いなら特に。
山川さん ええ。だから私たちは大きく4つの支援を行っています。 1つ目は、連絡支援。先程お話した通り、当事者たちの間に入り連絡を取りもちます。 2つ目は、受け渡し支援。これは親権者の代わりにこどもを非親権者との面会に連れていき、時間になったらこどもを非親権者から預かります。 3つ目は同行支援、4つ目は施設提供支援です。面会中、同じ空間に私たちが同行し、面会のための施設を提供します。 同行支援と施設利用支援は「連れ去り」の防止のための手段でもありますが、同時に円滑な面会をアレンジするための方法でもあります。
―どういうことでしょうか?
山川さん 「面会」と聞くと、味気ない部屋に非親権者とこどもを会わせ、私たちがその様子を見守るという、どこか窮屈な印象があるかもしれません。 普段会っていない親子が、いきなり第三者の前で会っても、手持ち無沙汰になってしまいがちですが「OMI VISITS」では施設を貸し出しており、こどもと非親権者が一緒に取り組めるようなイベントがあります 例えば、シーカヤックやバイオリン、ギター作りなど、親子が一緒に楽しめるプログラムを用意しています。
―たしかに親子で「何かを一緒に作る」というのは、手持ち無沙汰解消につながるだけでなく、自然な形で絆を深めることもできますよね。一方で面会交流支援では、どのようなマネタイズ方法を採っているのでしょう?
山川さん 基本的には1回の面会あたりでいくら、という形でお金をいただいているのですが、スタッフの給与を含め、コストと収益はだいたい同じくらいですね。 ビジネス、というよりほぼ慈善事業のようなスタイルです。ただ、サスティナブルな活動にするために様々な工夫を施しています。 例えば、施設は使われていなかった空き家を改装したものですし、空き家の近くには山もあり畑もある。 都会のように居住費もかかりませんし、食費もそこまでかかりません。 またスタッフも理念に賛同したボランティア有志が集まっているので、人件費もそこまで多くかからない。 通常、面会交流支援を受けるためには、1時間で1〜2万円ほどかかるのですが、こうした工夫で相場の6割程度に料金を抑えることができています。
―営利を目的としていないのはなぜですか?
山川さん お金をたくさん稼ぎたくてこの仕事をしているわけではありませんし、都会と違って、長浜で面会交流支援をする分には、そんなにたくさんのお金が必要なわけではないんです。 何より両親が離婚して傷ついているのは、やっぱりこどもです。親のためというよりは、こどもを笑顔にするためになるべく親の負担は減らしつつ、親と会う機会を増やしてあげたいんです。

お金を稼ぐことが全てではない。自分の事業の目的をもう一度考える

―山川さんの今後の目標はなんでしょう?
山川さん 現在は長浜で活動をしていますが、今後は名古屋や京都、大阪など都市部にも進出していきたいと思っています。 やはり人が多ければ多いほど離婚の発生件数も多くなり、それだけ両親の離婚を経験するこどもが増えますから。 しかしそのためには、都市部でもきちんと機能し継続できる仕組み作りが必要です。「OMI VISITS」の理念や良いところは活かしつつ、どれだけカスタマイズできるかが課題ですね。
―ありがとうございます。最後に読者にアドバイスをいただけますか?
山川さん なんのために事業を立ち上げるのか、という動機ははっきりさせたほうがいいかもしれません。 私の場合は、妻から聞いた離婚した後の問題、面会交流支援の重要性、そしてこどもの笑顔を守ることでした。 正直、お金儲けのことは全然考えていませんでした(笑)。 とはいえ継続的に続けていくためにはどこにお金をかけ、どこを削れるかを考え、今のようなスタイルになりました。 自分の目的に沿った事業の在り方、規模感を想定することはとても大切です。ただ漠然と利益追求を目的にすると、なんのためにやっているのか分からなくなってしまいますからね。 自分はなんのために独立・起業をするのか。そこをもう一度よく考えてみると良いかもしれません。

アントレアカデミーって何をするの?

独立開業を検討したら、まずは情報収集から始める方が多いと思います。 本で、インターネットで、探し始めると情報の海にのまれて疲れてしまうことも少なくないでしょう。 情報はたくさんありますが、取捨選択して絞り込んでいく必要があります。 (さらに…)
9月14日(金)・15日(土)の2日間にわたり、東京ドームシティ内のプリズムホールにて「アントレフェア2018」が開催されました。 「アントレフェア」とは多くのフランチャイズ本部や代理店本部がブースを出展し、加盟についての詳細を直接会話することができる年に1度のイベント。さまざまな業界のブースがあるので、1度に多くの情報を集めることができます。 さらに、資金調達や会社設立、起業の税務相談など、各分野に特化した専門家ブースもあるので、その場で相談することも可能。自分で探してあちこち足を運ぶことなく、業界市場や最新トレンド、経営に必要な知識についても効率よく収集できるイベントなのです。 今回は、そんな2日間の「アントレフェア」を体験取材! 本気で独立・起業を考える人で大盛況だったイベントの様子をお届けします。 「知らなかった」「残念ながら参加することができなかった」という方は、次回の予習も兼ねてご一読ください。

アントレ編集長が会場のまわり方を教えてくれる!? 企業ブースを訪問する「比較ツアー」に密着

受付では、講演のタイムスケジュールや会場マップが入ったバックを受け取ります。 講演は何時から? どんな企業がブースを出しているの? と迷っていると、会場の回り方やコツを説明してくれる入口スタッフが来場者を誘導してくれました。 どのようにフェアを回るかは個人の自由ですが、このような説明があるだけで、会場内で行われている各種イベントをある程度把握することができます。 会場に入って最初に目に留まったのは、「比較ツアータイムスケジュール」の看板。 「比較ツアー」とは、「副業」や「自宅で開業」など、参加者の希望のテーマに沿った企業をツアー形式で周り、比較しながら検討できるというもの。 複数人のグループを作って出展ブース(3〜5社)を回る、予約制のイベントです。 1時間ほどで効率的に情報収集することができるので「どの企業に話を聞けばいいのか分からない」「広い会場内を探し回るのは大変」という方にはおすすめのツアーです。 今回は、ツアーテーマの1つにある「編集長と行く!アントレフェア」に参加してみることにしました! こちらがアントレ編集長・菊池保人さん。 菊池編集長が各企業ブースに直接案内してくれるので、初めての参加で右も左も分からない方にとっては心強いですよね。また、3人程度のグループでまわるので、「1人で話を聞くのは不安」という方にとっても安心です。 それでは菊池編集長、よろしくお願いします! ブースに着くと、各フランチャイズ本部の担当者から開業資金や業界、市場について、分かりやすく丁寧に教えていただけます。 説明を聞いている途中で少しでも疑問に思ったことがあれば、「これ、どういうことですか?」と気軽に質問・相談することも可能。何か不明な点があればその場で確かめ、疑問を解消することができました。 もちろん、「自分のペースでゆっくりと話を聞きたい」「お目当ての企業の話のみを聞きたい」という方は個別で企業ブースを訪問できるので、積極的に会場内を回ることをオススメします。 素敵な笑顔で丁寧に案内してくださった菊池編集長、ありがとうございました!

魅力たっぷりの企業ブースを紹介!

ここではツアーで回った企業ブースをご紹介します! まずは、今年で80周年を迎える工具の高級ブランド「マックツールズ」の日本国内事業を展開するマックメカニクスツールズ株式会社。 企業ブースに着いた時は、大きな車が乗り入れてあってビックリしました(笑)。 株式会社サンライズのフランチャイズ加盟店である、完全テイクアウト型メロンパン専門店「Melon de melon(メロン・デ・メロン)」のブースでは、メロンパンの陳列もありました。 車からメロンパンまで、様々な企業がブース出展しているのも「アントレフェア」の魅力のひとつです。 また企業ブースの中には、こうして商品を購入して試食・試飲できたり、その企業ならではのさまざまサービスを体験することができるので、全てのブースを回ってみたくなりますね!

開業資金の融資ノウハウを、専門家に無料で相談できる!【独立開業無料相談コーナー】

会場の奥には、「独立開業無料相談コーナー」があります。 ここでは日本政策金融公庫など、融資や会社設立の専門家から直接アドバイスを受けることができます。 名前の通り、いくら話を聞いても無料なので、資金調達、会社設立、税務相談について少しでも疑問に思っていること、悩みがあれば気軽にどんどん聞いてみましょう!

【企業・ゲスト講演】日替わりで杉村太蔵氏や、藤原和博氏ら豪華ゲストが登壇! 開業時に取り組むべき重要課題を学ぶ

講演スペースでは、2日間で合計10社の企業公演と、8名の方々による豪華なゲスト講演のコーナーも設けられています。 その中でも特に大盛況だったのが、9月14日(金)に行われた、元衆議院議員で、現在はタレントとしてもご活躍されている杉村太蔵氏によるスペシャル講演です。 「バカは活きる」をテーマに、プライドを捨てた男の人生から学ぶ自分らしさが活きるキャリア論を熱弁。杉村氏の実体験を元にした貴重なお話を語ってくださいました。 企業講演では、会場にブースを出展している各企業担当者が、各々掲げる経営理念やビジネス戦略、開業資金などを、画像や映像を使ってわかりやすく説明してくれました。 また、9月15日(土)には、藤原和博氏のスペシャル講演が大盛況!『戦略的「モードチェンジ」のすすめ』をテーマに、ホワイトボードを使って「100万人に1人の人材」になるためのキャリアアップ論を解説。ご自身の経験もふまえ、迷える世代に向けてアドバイスを送ってくれました。 こうした講演は、普段ならなかなか聞く機会のない著名人の実体験に基づく話を聞ける貴重なチャンスでもあります。 加えて、独立開業の専門家からお金の借り方、副業のはじめ方、フランチャイズの開業資金といった起業ノウハウを一気に聞くことができるので、独立・開業を考える方にはぜひ参加していただきたいイベントですね!

シールを集めて豪華プレゼントをゲット!

この「アントレフェア」は、講演を聞いたり、企業ブースを回るだけではありません。参加者なら誰でもチャレンジできる「シールラリー」というものが常時開催されているのです。 こちらは、来場時にもらえる上記画像のカードに、企業を1社訪問する、もしくは企業講演に参加するごとにシールが1つもらえます。 最終的にこのカードに3つ以上のシールを集めることができれば、会場出口にある特典ブースで豪華なプレゼントをもらうことができます。 シール3〜4枚で「独立関連書籍」、シール5枚で「クオカード500円+独立関連書籍」がゲットできちゃいます! こちらがシールを3枚以上集めると貰える独立関連書籍一覧です。 講演した方の書籍も用意しているので、ぜひいろいろな企業を訪問したり講演を視聴してシール集めにもチャレンジしてみてください。このような本を読むだけでも、これからの独立準備に向けて大いに前進することができそうですね。

独立・開業を考える人は必見! 起業家マインドとノウハウを得て、新たな1歩を踏み出そう!

各企業ブースや相談コーナーでは「開業に必要なノウハウ」、起業家や著名な方々の講演では「起業家マインド」を学んだ2日間。これから独立・開業といった新たなビジネスの世界に挑戦するにあたって、欠かせない要素が全て集まったイベントでした。 「独立・開業について考え始めたばかり」「起業するにはどんな知識が必要で、どんなスキルを磨くべきなのか分からない」という方でも基礎からしっかりと教えてくれるので、今回参加できなかった人は、次回の「アントレフェア」へぜひお越しください! アントレ公式キャラクターの「アントラ」くんも待ってますよ! また、メルマガ会員になれば常に有益な情報がもらえるので、登録しておくと便利です。LINE公式アカウントもあるので、そちらもチェックしてみてくださいね!
※また「アントレフェア」の小規模バージョンの「アントレアカデミー」も随時開催しています。 10/23(土)@大阪 10/27(土)@東京 11/10(土)@愛知
お電話での受付はコチラから 0120-854-080

2018年10月19日

「人生100年時代」と呼ばれる、現代社会。 個人の寿命は延びている一方、企業の平均寿命は23.5年。仮に一生会社勤めをするとしても、最低2〜3回の転職を経験する計算になります。 出典:東京商工リサーチより 転職するのか、はたまた独立するのか。会社員でありつつ同時に副業を両立させていくのか。 (さらに…)

2018年8月31日

アントレカウンター事務局からの<お知らせ>です こんにちは!アントレカウンター事務局です。 「独立・副業が気になるのに、何から始めたら良いのかわからない・・・」 そんな人が多いのではないでしょうか?

一都三県で開催中!アントレカウンターとは

アントレカウンターとは リクルートが運営する【独立・副業】のお悩み相談窓口です。 フランチャイズ本部の情報、業界予測やトレンドなどに関してその道に精通したプロと1対1で話せます。 「まず何をしたらいいの?」という相談にいらっしゃる方も非常に多いので遠慮したり、周囲を気にしたり、余計なことを心配する必要は一切ありません。

フラットな立場からアドバイス!独立をおススメしない場合も

たくさんの独立希望者と面談してきた実績から、より開業者目線でのアドバイスができるのも特徴。場合によっては、客観的な目線から「独立はやめた方がいい」と止めることもあります。 「いきなり企業を訪問するのはハードルが高い・・・」と感じる方。 「周りに相談する人がいない」と1人で悩み、不安を抱えている方。 ぜひ、たくさんの相談に乗ってきたプロのいるアントレカウンターで独立開業への第一歩を踏み出してみてくださいね! ※資金調達・融資、税務面などのご相談には応じかねますので、あらかじめご了承ください。 ご予約はこちらから  ▼  ▼  ▼  ▼  ▼  https://entrenet.jp/dplan/0001116/semina-shousai/  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲ ※お申込にはアントレnet会員登録が必要です。 ▼お電話でも受付中 →0120-120-474  受付時間:平日・土曜日 10:00~19:00  ※上記以外の時間はアントレnetからお申し込みください。 ━━━ ☆ 千葉会場 ☆ ━━━  ★8/28(火)12:00~17:00 開催中<残り3枠!>★   ご予約はこちら  ◆アクセスMAP  千葉駅(JR各線、千葉都市モノレールタウンライナー各線) 徒歩4分  京成千葉駅(京成千葉線)南口 徒歩5分 ━━━ ☆ 大宮会場 ☆ ━━━   ご予約はこちら  ◆アクセスMAP   大宮駅(JR・東武野田線)西口よりロータリー歩行者デッキにて直結 徒歩3分 ━━━ ☆ 東京会場 ☆ ━━━━  平日+土曜日 10:00~20:00 開催中   ★土曜日は8/18、8/25 開催予定です★   ご予約はこちら  ◆アクセスMAP   東京駅(JR・東京メトロ各線)八重洲南口 徒歩2分   京橋駅(東京メトロ銀座線)徒歩4分   ※混雑状況によって、東京駅近郊の別ブースをメールでご案内する場合がございますのでご了承ください。 ━━━ ☆ 横浜会場 ☆ ━━━  ★8/20(月)8/29(水)10:00~20:00 開催中    ご予約はこちら  ◆アクセスMAP   横浜駅(JR・私鉄各線・横浜市営地下鉄) 東口徒歩3分  お申込みいただいた皆様には、事務局より詳細のご連絡を差し上げます。  みなさまのお申込みを、心よりお待ちしております。  ★アントレカウンター事務局★

2018年8月7日

「将来をあらかじめ見据えて、点と点を繋ぎ合わせることはできない。できるのは、後から繋ぎ合わせることだけだ。」 Apple創設者であるスティーブ・ジョブズの名言にある通り、一見するとバラバラに思えることが思わぬ形で繋がった、という経験をした人は少なくないのではないでしょうか。 今回お話を伺ったのは、株式会社wwwaap(ワープ)の代表取締役である、中川元太さん。 中川さんは株式会社wwwarpの代表として、SNSで活躍する漫画家のマネジメント・キャスティング事業に取り組んでいます。 中川さんは、まさにスティーブ・ジョブズのこの言葉のように、自分の人生のあらゆる経験をつなぎ合わせたからこそ、現在の株式会社wwwaapがある、と語ります。 今回は、中川さんが歩んできた道のり、そして「経験の点を線で結ぶこと」について、お伺いしました。
<プロフィール> 中川元太(なかがわ・げんた)30歳 株式会社wwwaap(ワープ)・代表取締役 2010年に新卒でインターネット広告代理店の株式会社セプテーニに入社。札幌営業所で所長を経験後、2013年より同グループの新規事業で、漫画アプリ『GANMA!』を運営するコミックスマート株式会社の立ち上げメンバーに選ばれる。 『GANMA!』が軌道に乗った後、自分でゼロから事業を立ち上げたいという思いを胸に、2016年に独立を決意。 SNSでフォロワーを持ち、有数の才能がありながらも仕事が無く、漫画家を本業にしたくても出来ない、悪条件な仕事に苦労する漫画家が多い現状に疑問を持ち、「クリエイターとして生きる選択肢を増やす」ことをミッションとして、株式会社wwwaapを立ち上げる。 漫画・イラスト制作及び漫画家を中心としたSNSマーケティング事業の他、キャラクターやアニメの開発及び海外展開するIP事業など、漫画家が活躍できる独自の事業を展開。

自分にしかない価値を生み出す。「キャリアを掛け合わせる」という発想

ー現在、SNSで人気の漫画家のマネジメント・キャスティング事業を展開されている中川さん。起業に至るまでの経緯を教えてください。
中川さん 私は、新卒でインターネット広告代理店の株式会社セプテーニに入社し、最初の3年間は、北海道の営業所に勤めていました。3年目から所長となり、営業戦略を任されるようになりました。 4年目になる時に、セプテーニの新規事業で、漫画アプリ『GANMA!』を運営するコミックスマート株式会社の立ち上げメンバーに選ばれました。
ー「GANMA!』といえば、多くの人にダウンロードされている漫画アプリで、大きな人気を博しています。
中川さん 漫画業界のコネも経験も一切ない事業をゼロから立ち上げて、一定の形まで作り上げられたのは面白かったですし、とても良い経験をさせてもらいました。
ーしかし中川さんは『GANMA!』から離れ、会社を退職するという道を選ばれました。なぜでしょうか?
中川さん 立ち上げから携わってきたサービスではありましたし、今でも強く愛着をもっていますが、やればやるほどに『GANMA!』がここまで育てられているのは、セプテーニグループという土台があるから、と感じるようになりました。 大成功して、週刊少年ジャンプを超える世界一の漫画サービスになった瞬間を毎晩のようにイメージしていましたが、どうしても心の底から喜ぶことができない自分がいることに気が付きました。 その気持ちに気づいた時、自分自身がリスクと責任を持って事業をつくり、納得できる手段で仕事をしたいと思うようになり、退職を決意しました。 また、セプテーニ社長の佐藤さんに強い影響を受けていて。佐藤さんは、セプテーニを広告代理事業で数百億規模の会社に育て、その上で新規事業として、本人が大好きでもある漫画領域の事業にビジネスチャンスを見出し、自らが社長となり舵取りをしていました。 自分の好きなことで成功をするためには、その前に得意なことで結果を出さなければならないと痛烈に感じましたね。なので、退職を決めた後はどうすれば最も結果を出すことができるのかばかり考えていました。
ー退職して何をする、というのは決まっていたのでしょうか?
中川さん 具体的に何をするかをすぐに決められなかったので、1年という期限を設けて、戦略的にフリーランスとして働いてみることにしました。
ー戦略的にフリーランスとして働く、ですか?
中川さん はい。僕は天才ではないので、仮説と考察でやるべきことを見つけられないと感じました。 だからこそビジネスの中からビジネスの種を探すしかないと思い、起業という選択肢も含めて、「いつ・誰と・どこで・何をする」を見定めるために、異なる成長産業のベンチャー6社ほどで毎日交代で働く生活を、1年限定ですることにしました。
ーその活動の結果、最終的にはどのような発見があったのでしょう?
中川さん 関わり方も出来る限り同一職種にしないように、色々やるようにしていました。 採用企画やアライアンス交渉、新規事業案出し等をやっていましたが、結局1番武器になったものは、前職で培ったWebマーケティングのスキルでした。グロースハックや、広告メニュー開発と販売、営業メンバーの教育等が最も提供できた価値が大きかった気がします。 そしてもう1つ、武器になりそうなものがありました。それはSNSで活躍する漫画家たちとの繋がりです。
ー『GANMA!』時代にお知り合いになった方ですね。
中川さん はい。『GANMA!』立ち上げ当時は人も少なかったので、アプリのマーケターもやりつつ、漫画家たちと作品を作り上げていく編集の仕事もやっていたんです。 そこで漫画家たちとの接点が生まれました。 退職してフリーランスとして働いていた時に、ふとインフルエンサー市場の盛り上がりと広告費相場を見て、気がついたんです。 「広告主がインフルエンサーにこれだけ高い金額を払っている一方で、漫画家は数十万フォロワーいる上に一般的なインフルエンサーよりはるかに拡散力があるのに、それにふさわしい収入を得ている漫画家はほとんどいないんじゃないか」って。 そこで試しに某大手飲料メーカーさんからご発注をもらって納品したところ、キャスティングした3名の作家全員が、人気女優の12倍以上のリツイートを叩き出し、広告主から大変評価頂きました。そして、漫画業界の相場の10倍の原稿料を支払う事ができ、漫画家からも感謝の言葉をいただきました。 そのときに「この事業は、広告主・漫画家・自分の三方良しを実現できる」。そう実感し、会社を立ち上げることにしました。
ー前職のWebマーケティングの知識、漫画の編集のノウハウにコネクション、そして漫画家たちの課題…。全ての点と点が線で繋がったんですね。
中川さん そうですね。私にとっての過去の経験のいくつかが線で結ばれた瞬間でした。 インフルエンサーの広告市場は伸びており、さらに漫画は世界に対して日本が優位性を持つ数少ない産業の1つであることから、今の私が価値を生み出せる最大の方法は、【Web広告】と【漫画の編集】という2つのキャリアを掛け合わせることだと考えました。

経験の数が必ずキャリアの役に立つ。起業後も新たな可能性を模索し続けているワケ

ー「キャリアの掛け合わせ」とは、とても興味深い発想です。詳しく教えていただけますか?
中川さん 自分が経験したキャリア、もしくは経験の数を、そのまま「自分の人生における点の数」とします。 ある経験がある経験と繋がり、新たな線が生まれ、場合によっては価値が生まれます。 社会人になってからのキャリア、学生時、人によっては幼少期の頃の経験が、自分の中の別の経験と結びつき、価値を生み出すことだってあるでしょう。 いつ、なにが、どういう形で役に立つのかは、予測がすごく難しいです。 「どのようなキャリアや経験が、自分に活きるのか」を予測することももちろん重要ですが、「過去に経験したキャリアや経験を、どのように活かすのか」からのほうが考えやすいと思っています。
ーそれが「キャリアの掛け合わせ」である、と。
中川さん 漫画家は営業やマーケティングを得意としない人が多く、自身の市場価値を把握し的確に自分を売ることが出来ていない人がほとんどです。そもそも漫画業界自体が「(漫画雑誌で)連載し書籍を売ること」が第1に考えられ、広告も含めたその他のビジネスの優先度が低く捉えられているように感じます。 一方で広告業界に漫画家のつながりを持つ人は、ほとんどいないと思います。 私も『GANMA!』に携わるまで漫画業界に1人の知り合いもいなかったため、立ち上げ当初は本当に大変でした(笑)。 漫画編集経験がある人も少ないため、いざ企業が漫画を活用しようと思っても誰に相談してよいかわからない、あるいは理解不足によるトラブルだらけ、というケースをよく目にしました。 漫画業界と広告業界、その2つのスキルを併せ持つ人間は世界規模でもそんなに多くはないはずで、私がそれぞれの分野で1流ではなくても、掛け合わせることで私だから生み出せる価値があると感じました。
ーとても良く分かりました。それでは、株式会社wwwaapの事業について教えていただけますか?
中川さん 「クリエイターとして生きる選択肢を増やす」ことをファースト・ミッションとして、SNSで人気の漫画家・イラストレーターを中心とした クリエイターのマネジメント・キャスティング業を行っています。 具体的には、企業の商品やサービスを紹介する漫画を制作し、作家の拡散力を生かしウェブ上で認知の拡大を図る 「インスタグラマーやYoutuberの漫画家版」サービスを展開しています。 また、漫画やイラストの制作だけではなく、キャラクターやスタンプ制作、アニメーションなど、クリエイターの「おもしろい」「やりたい」「やれる」をビジネスに結びつける、企画から生み出す仕事が増えています。
<株式会社wwwaapとゆかりのあるマンガ家さんのイラスト>

「何もしない」のは1番良くない

ーそれでは、これからどのような事業に挑戦しようとお考えですか。
中川さん 広告事業のみならず、彼らの生み出す作品のプロデュース業を行いたいです。もちろん広告の仕事が好きなクリエイターもいますが、それだけでは多くのクリエイターの本当の幸福に寄り添うことができないと、この事業をやって感じているためです。 自由な創造から、もっと面白いものが生まれると思いますし、それを収益としてクリエイターに還元出来るようにしたいです。 直近では『カエル王子といもむしヘンリー』というオリジナルキャラによるアニメをTOKYO MXにて2018年7月より放映開始致しました。中国など海外での展開も予定しています。   SNSで人気のクリエイターとは「拡散力がある」だけではなく「人の心をつかむクリエイティブ制作能力がフォロワー数により実証されている」存在だと考えています。 実際彼らが創り出すものは本当に面白くクリエイティブなものばかりで、仕事ながらいつも提出を楽しみにしています。 現状はIP事業からですが、今後はそんな彼らの創る作品そのものを売るアート事業を、特に海外展開を中心にしていきたいと考えています。 目指す方向性として、「MoMA(ニューヨーク近代美術館)に展示されるクリエイティブを排出する」をセカンドミッションと考えています。
ーこれから起業や独立を目指す方へ、アドバイスをいただけますか?
中川さん あくまで私の考えですが、話してきたとおり一部の天才以外は自分のキャリアや特技が、どの市場でどう活用することで最も市場価値が出るのか見極めることは重要だと思っています。 例えばWeb業界では一般的な知識でも、地元の不動産屋さんにとっては誰も教えてくれない貴重なノウハウであることは多々あります。 ただそれ以上に、その事業をすることが自分のエゴイスティック(利己的)な欲求に沿っているのかも、事業を成長させるために重要な要素だと思っています。 なぜなら基本的には人間は自身の欲求を叶えるときが最もパワーが出るものであり、個人のエゴを叶えるための活動で、結果多くの他人の幸福に貢献することが、事業をすることだと思っているからです。 僕の当初持ち合わせていたエゴは、「ビジネスマンとして絶対的な結果を出すこと」でした。それが結果、クリエイターへの貢献につながったことが、僕の1番の幸運だったと思っています。 そして、自分が客観的に価値を見極めることと、やりたいことを見つけるためには、経験の量(=点の数)を増やすしかないと思います。 自分が選べる選択肢も、そして欲求も過去の原体験からしか生まれないからです。クリケットをやったこともないのに「クリケットの審判になりたい」とは思わないですよね。 でも、自分がコレ! と思う原体験は狙って作れるものではないので、とにかく動くしかないと思っています。それは必ずしも転職することや社外で挑戦することだけではなく、今、目の前の仕事によりコミットすることで経験を深めることも手段の1つだと思います。
ー行動して得た経験の先に、道が開かれるんですね。
中川さん その通りです。 独立・起業をする人としない人の差は、能力や資金の有無、勇気ではなく、その決断をするための情報をもっているかだと思います。 起業は一般的にはリスクと捉えられがちですが、私はあまりそう感じていませんでした。周りに起業家が多かったことと、複数の会社で働いたことで失敗しても働き口が数多くあることを実感していたからだと思います。 数兆円規模のM&Aだとか、エベレストに登るだとか、一般的には無謀と思える挑戦も、当人にとっては経験と情報からその決断に足りうる勝ち筋が見えているはずです。 人は知らないことは怖いです。だから死も怖い。情報を持ち、数多くの視点と視野を持っていれば、独立・起業をすること、もしくはしないことのリスクに対して客観的になれるはずです。 本やネットで調べることももちろん良いと思いますが、1番は自分で体験することだと思います。私も本当にまだまだなので自戒も込めてですが、とにかく動き続けることでしか自分の欲しい未来は切り開けないんだと思ってます。

100教室まで拡大した先輩が直接伝授!

▼特設ページはこちらから 猛暑が続く中にもかかわらずたくさんのお申込みを頂いております★ 残席わずかとなっておりますので、お申し込みはお早目にお願いいたします。 -どんな人が対象? 今真剣に塾業界での独立を検討するあなたに、是非ご参加頂きたいイベントです。 (さらに…)

2018年7月27日

次の20件を表示 
1 2 4
Line
Line
Line

月間アクセスランキング

カテゴリー

注目のキーワード

アントレ

独立、開業、起業をご検討のみなさまへ
アントレは、これから独立を目指している方に、フランチャイズや代理店の募集情報をはじめ、
さまざまな情報と機会を提供する日本最大級の独立・開業・起業・フランチャイズ・代理店募集情報サイトです。

会員登録はコチラ

アントレ公式ページ