働き方やライフスタイルのヒントをお届けするポッドキャスト番組『安居楽業 ライフとワークを整える』。前回に引き続き、ゲストはTRFのメンバーとして知られ、現在もDJサウンドクリエイターとして多方面で活躍するDJ KOOさん。
今回は、家庭での素顔や娘さんとの心温まるエピソード、教育現場での取り組み、さらにはアイドルとのコラボフェス構想まで、プライベートと仕事が絶妙に交差する“安居楽業”な日々についてたっぷりと伺いました。エネルギッシュなKOOさんの、意外なほど丁寧で誠実な日常と、人生を楽しむヒントが詰まった後編です。
まるでアイドル?DJ生活45周年にして初めてのお見送り会|安居楽業〜ゲストDJ KOOさん(前編)
「100回の会議より1回のB’z」〜刺激こそが創造の源

西川あやの:
先週、プロフィールでもご紹介させていただいたんですが、2021年から大阪芸術大学の客員教授もされているということで。これは、どういう講義を行ってらっしゃるんですか?
DJ KOO:
このお話をいただいたとき、まず考えたのは「自分が学生の皆さんに何を教えられるか」ということ。でも、「教える」っていう言葉がしっくりこなくて。だったらもう、“クリエイティブ脳を刺激する”しかないなと思ったんです。
西川:
学生の皆さんの脳を、ですね。
DJ KOO:
はい。だからDJブースを教室に持ち込んで、ディスコヒストリー、クラブヒストリー、ダンスミュージックヒストリーといった内容を、実際にプレイしながら紹介しています。それから、「DJにはいろんな可能性があるんだよ」「そこからいろんなクリエイティブが生まれるんだよ」ということを体感してもらうために、和太鼓の奏者の方とコラボしたりもしています。
もう講義の半分くらいは、DJタイムで盛り上がってます(笑)
西川:
すごく楽しそうな授業ですね!
DJ KOO:
あとは学生のDJプレイを見たり、学生たちが作った楽曲を僕がDJとしてプレイしてみたり。「ドーパミンをどんどん出せる場」にしたいと思っているんです。
西川:
音楽を実際に聞いて、プレイして、体験することで、クリエイティブ脳が刺激されるというわけですね。
DJ KOO:
そうですね。もちろん、デスクワークや会議のようなものも大切ですが、僕の中では「100回の会議より、1回のB’z」「1回のTM」なんですよ(笑)
西川:
1回のTM!(笑)
DJ KOO:
はい(笑)ライブに行って、生のマンパワーを浴びたときの刺激って、本当にすごいんです。B’zの先輩やTM NETWORKのライブを観に行ったときのあの衝撃、それが心を動かす。そしてそこから新しい何かが生まれるんです。だから、学生たちにもそういう“刺激”や“楽しさ”を与えられるような授業にしています。
西川:
もはや講義というより、完全に“体験”ですね。学生さんたちからはどんな反応がありましたか?
DJ KOO:
ありがたいことに、「ためになりました」というより、「楽しかったです!」「盛り上がりました!」って声をよくもらいます(笑)でも、それでいいと思うんです。楽しい体験の中でこそ、学びがあるんですよね。
西川:
ライブの体験を大切にされてるということですね。KOOさんは、プライベートでもいろんなアーティストさんのライブに足を運ばれていると聞きました。
DJ KOO:
はい。ジャンルを問わず、クラシックのコンサートにも行きますし、アイドルの皆さんのライブも行きます。
もともとロックが好きで、中学生の頃に憧れていたBOWWOWというバンドがあるんですが、そこの山本恭司さんという、日本を代表するスーパーギタリストがいらっしゃるんです。その方が小さなライブハウスで演奏されるときにも、見に行ったりしています。それもまた、すごく刺激になりますね。
西川:
そうなんですね。あちこちのライブ会場で「DJ KOOさんを見かけた!」という目撃情報があるのも納得です(笑)そういった体験も、今も大切にされてるんですね。
DJ KOO:
はい(笑)やっぱり“生”のエネルギーって、何歳になっても刺激になります。










