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【ハウスクリーニングで独立開業】フランチャイズと個人事業主、どっちがベスト?

フランチャイズ業種別

超高齢社会であることや女性の社会進出などが進み、家事(掃除)をハウスクリーニング業者に任せたいという需要は少なくありません。今回は、ニーズの高まりを見せるハウスクリーニングのビジネスで開業を目指している方に向けて、ハウスクリーニングという業種の特徴やフランチャイズと個人事業主として開業におけるそれぞれのメリットやデメリットをお伝えしていきます。

「ハウスクリーニングでの開業」その魅力とは

最初に、ハウスクリーニングでの開業には、どのような魅力があるのかをお話していきます。

ハウスクリーニングの開業、その1番の魅力は「掃除道具があれば仕事ができる」という、誰でも挑戦しやすいところです。汚れの種類を把握したり、効率的にクリーニングを行ったりするには、利用する薬剤の知識などもいるため、掃除道具に加えて、知識やノウハウを得るための姿勢があれば、ハウスクリーニング業界での開業が叶いやすいといえるでしょう。

ハウスクリーニングサービスは、国家資格や行政による許認可などがなくても始めることができます。体力が必要な業種ではありますが、特に年齢も関係ありません。何をクリーニングするのかという業務内容にもよりますが、他業種と比べ、高価な設備や器具をそろえる必要がないのも嬉しいポイントです。また薬剤は必要な分だけ準備しておけば、在庫を抱える必要がないのも安心でしょう。

実際に作業をする場所は、お客さまの自宅やオフィスなどになるため、場合によっては専用の事務所や店舗を構えず、自宅を事務所として開業することも可能です。一般的な家庭を対象とするハウスクリーニングサービスの場合、ほとんどが1人で訪問して作業を行います。そのため、従業員を雇わずに開業できるので、初期費用を抑えて低資金での開業も目指せます。

フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

ハウスクリーニングのフランチャイズ

ハウスクリーニングでの開業、その魅力についてお伝えしてきました。ここでは、ハウスクリーニングのフランチャイズの主なサービス内容や特徴についてお話します。

ハウスクリーニングをフランチャイズで開業する場合、サービスは大きく次の2つに分けられます。

  • 家事代行型…一般家庭を対象とし、家事をするサービス
  • 専門技術型…オフィスや工場、倉庫、入室者が退去した後の室内を対象とするサービス

家事代行型のハウスクリーニングサービスは、掃除や食器洗いなどの一般的な家事やエアコンのクリーニングなどを代行します。基本的にはフランチャイズ本部に加盟時または定期的に研修がありますので、サービスとして提供できるレベルで開業できるでしょう。

一方、専門技術型のハウスクリーニングサービスは、水回り全体や壁紙などの補修などを代行します。そのため、現場によって専門的なスキルが必要になる場合があります。こちらは未経験では難しい業務もありますが、こちらについても基本的にはフランチャイズ加盟時などに実施されている研修で基本的なスキルを身につけることが可能でしょう。

研修期間はフランチャイズ本部によって異なりますが、3日~1週間程度が一般的です。多くのフランチャイズでは、機器や資材なども用意してくれます。このような点からも、未経験の方がハウスクリーニングで開業する場合は、個人よりもフランチャイズを利用するほうが安心して始められるでしょう。

次の項目で、ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟して独立する場合のメリット・デメリットについてさらに詳しくお伝えしていきます。

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するメリット・デメリット

ハウスクリーニングで開業!フランチャイズと個人事業主 どっちがいい?

ハウスクリーニングのフランチャイズの概要についてお伝えしてきました。先ほどの項目でも少し触れましたが、ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するメリットやデメリットについて、もう少し詳しくお伝えしていきます。

ハウスクリーニングは、特別な資格やスキルがなくても始められることから、個人での開業も他業種と比べるとハードルは低めです。そんな中、あえて「フランチャイズを利用する」という選択をするメリットと一緒にどのようなデメリットがあるのかをお伝えします。メリットとデメリットを両方知ることで、より自分にあった開業方法を選ぶ参考になるでしょう。自分がどのように「開業し、事業を運営していきたいのか」をイメージしながら読んでみてください。

メリット1.未経験でも参入できる

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するメリットの1つ目は「未経験でも参入できる」ことです。

ハウスクリーニングのフランチャイズでは、基本的にサービスの内容に沿った研修を受けるケースがほとんどです。そのため、未経験であっても無理なく業界に参入することができます。フランチャイズ本部にもよりますが、実務面だけではなく営業や運営に関するマニュアルや研修があるので、事前に高度な知識やスキルを身に着ける必要もありません。

一方で個人での開業の場合、全ての業務を自分一人でやる必要があります。開業前に経理や営業なども含め、ハウスクリーニング以外の知識やスキルを習得しておかないといけません。外注に依頼することも可能ですが低資金で開業する場合は自分一人ですべて行わなくてはいけないため、手が回らなくなってしまうと本業に支障をきたすこともあるでしょう。フランチャイズを利用した場合と比べると未経験の方の開業の難しさが変わってくるでしょう。

メリット2.フランチャイズのブランド力を利用できる

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するメリットの2つ目は「フランチャイズのブランド力を利用できる」ことです。

フランチャイズは全国展開するなど広範囲でサービス提供をしていることが多く、本部が様々な手法で企業の宣伝をしているケースがあります。さらに、本部が長年培った信用があるため、そのブランド力は集客に利用できるので、大変大きなメリットだといえるでしょう。個人で開業して、ハウスクリーニング業を始める場合には、集客が大きなハードルになるケースは決して珍しいことではありません。

また、インターネット広告やSNSを利用した広告宣伝は誰でも利用できるものの効率よくするための知識を持っていないと、集客面で悩まされるでしょう。

販促活動をサポートしてくれるフランチャイズ本部もあるので、ハウスクリーニング業で開業を目指している方にとっては心強いでしょう。

メリット3.開業時の手間を削減できる

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するメリットの3つ目は「開業時の手間を削減できる」ことです。

フランチャイズは個人で開業するケースに比べて、開業時の手間を大きく削減できます。クリーニング方法の習得や経営に関する知識などもそうですが、例えば、個人で開業する場合にはハウスクリーニングで使用する道具や洗剤を自分で選んで用意する必要があります。仕事としてやる以上は、道具や洗剤にはある程度、気を遣う必要があります。同じスペースの清掃であっても家庭や会社ごとに使用している材質が違うので、場合によっては何種類もの道具や洗剤を用意しなければなりませんし、どの素材にはどの洗剤が効率よく汚れを落とすのかという知識も必要な場合があるでしょう。

その点、フランチャイズでは、資材があらかじめ用意されているケースがほとんどです。長年の経験から開発された専用の洗剤や道具などを利用できる場合もありますし、困ったときには相談に乗ってくれる場合もあるでしょう。仕入れ先を探さなくても良いことや、資材や薬剤を安く卸してもらうことができるフランチャイズもあるので手間を省くことができます。また、前述したように、営業や運営などの研修を受けたり開業に合わせて販促活動をしてくれたりするフランチャイズ本部を選べば、宣伝活動といった面でも手間を省けるでしょう。また、本部のブランド力と技術を生かし、掃除道具をお客様に販売することができるケースなどもあります。

ただし、フランチャイズ本部に任せっきりで運営がうまくいくとは限りません。フランチャイズ加盟してフランチャイズの知見を活用できるだけのことで、一人のオーナーとなりますので、メリットを上手に利用しながら、自分でも積極的に行動していくことが重要です。

デメリット1.ロイヤリティを支払う必要がある

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するデメリットの1つ目は「ロイヤリティを支払う必要がある」ことです。

これは、ハウスクリーニングに限らず、フランチャイズを利用するほとんどの場合で発生することです。ロイヤリティの金額や計算方法はフランチャイズによって異なります。中にはロイヤリティが一切かからないフランチャイズもありますが、毎月支払いがある場合は、売り上げによっては負担になることもあるでしょう。しかし、ロイヤリティを支払うことで、フランチャイズ本部の長年培ったブランドを利用できますし、マニュアル・営業方法・集客やサポートなど様々なメリットを享受できるのです。

「ロイヤリティの額が安ければいい」というだけでフランチャイズ本部を選ばず、自分が必要とするサポートは何なのかを念頭に、フランチャイズ本部のサポート内容やブランド力などをしっかり確認し、適切な金額設定をしているところを選ぶようにしましょう。

デメリット2.経営の自由度が下がる

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するデメリットの2つ目は「経営の自由度が下がる」ことです。

フランチャイズに加盟すると、ハウスクリーニング業のオーナーとして必要なノウハウの提供や研修などのサポートが受けられる反面、仕入れ先や運営方法などには制限がかかることがあります。必要な資材をフランチャイズ本部が大量に一括で仕入れることで、加盟店に安く提供することができるからです。

運営については、この後にお話しするデメリットにも関係してくるのですが、良くも悪くも知名度のある屋号を背負うというは、それなりの責任が出てくるのです。お客さまがどの店舗を利用しても同レベルのサービスが受けられるようにしなくてはいけないため、マニュアルやルールが存在し、個人で開業する場合と比較すると経営の自由度はどうしても下がってしまうのです。しかし、このマニュアルやルールはフランチャイズ本部が長年培った知見を基に作り出した成功パターンなので、自分にとっての自由とはどういうものなのか再度検討するようにしてみましょう。

また、契約期間が決まっている点や競合避止義務が課せられる点にも注意が必要です。「競合避止義務」というのは、フランチャイズ契約期間終了後に同業種における営業を、一定期間禁止する契約のことです。将来的に個人での開業を視野に入れている方は、特に注意したほうが良いでしょう。しかし、企業のノウハウを利用できるメリットと比較し、改めて将来について検討するのも良いのではないでしょうか。

デメリット3.ブランドイメージの影響を大きく受ける

ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟するデメリットの3つ目は「ブランドイメージの影響を大きく受ける」です。

フランチャイズの加盟店は、良くも悪くもフランチャイズ本部が持つブランドイメージの影響を大きく受けます。ブランドイメージが向上すれば認知度や集客数が上がる場合もありますが、ブランドイメージが低下すれば加盟店全体にダメージが広がります。

1つの加盟店が起こした不祥事がきっかけで、ブランドイメージとともに集客数が下がる可能性はゼロではありません。そのようなブランドイメージの低下リスクとは、常に向き合う必要がありますが、大概のフランチャイズ本部では、そのような際にも加盟店のサポートがあります。心配な方は加盟前に説明会で、担当者に確認すると良いでしょう。

加盟を迷うなら、ハウスクリーニングのフランチャイズ本部を見てみよう!

今回は、ハウスクリーニングでの開業を目指している方や検討している方に向けて、ハウスクリーニングという業種の特徴やフランチャイズと個人での開業、それぞれのメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。ハウスクリーニングの1番の魅力としてお伝えした「掃除道具があれば仕事ができる」という特徴は、他業種ではなかなかないメリットかもしれません。誰でも挑戦しやすい業種でありながら、やり方によっては将来的に個人での開業も夢ではない「手に職」という業種でもあります。

しかし「未経験でも挑戦しやすい」「何歳からでも挑戦できる」というメリットは、その分ライバルが多くなるというデメリットでもあります。早く始めれば良いというわけではありませんが、早く始めればその分、できることが多くなりライバルとの差別化ができる可能性もあります。もし、不安や悩みがあるのであれば、フランチャイズを利用するというのはメリットになりうるでしょう。相談相手、しかも業界で長い間「知識」や「経験」を積んできたパートナー(フランチャイズ本部)がいるのは、とても心強いのではないでしょうか。

加盟するかしないかは別として、ハウスクリーニングのフランチャイズ本部にはどんなところがあるのかを見てみるのも良いでしょう。アントレでは、ハウスクリーニングのフランチャイズ加盟店募集記事を掲載しています。ぜひ、上手に活用してあなたにあったフランチャイズ本部や開業方法に出会えるきっかけにしてみてください。

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<文/西川ちづる>

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