競合の多い飲食店の中でも人気の高いカレー店。カレー店をオープンしたいのであれば、確立されたブランド力のあるフランチャイズに加盟するのがおすすめです。フランチャイズに加盟すると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。フランチャイズ本部を選ぶ際にチェックしたいポイントと合わせて紹介していきます。
カレー店のフランチャイズを開業するには
フランチャイズに加盟してカレー店を開業するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。開業までの流れと合わせてどのような資金が必要になるのか、チェックしていきましょう。
加盟契約~開業までの流れ
フランチャイズに加盟してカレー店を開業するときは、以下の流れに沿って進めていきます。
開業資金
フランチャイズでカレー店を開業するのには、およそ500万~5000万円ほどの開業資金が必要になります。内訳は以下のとおりです。
取得する物件の立地や広さ、設備によって費用感が大きく変わります。
運転資金
フランチャイズでカレー店を開業すると、以下のような運転資金が必要になります。
フランチャイズでカレー店を開業するメリット
カレー店を開業するにあたり、フランチャイズに加盟した場合に得られるメリットとして主に以下の5つがあげられます。フランチャイズに加盟するからこそ得られるメリットがあるので、今後加盟を考えている方は要チェックです。
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
高品質で均一な味を提供できる
カレー店をフランチャイズに加盟して出店する1つ目のメリットは、「高品質で均一な味」を安定的に提供できる点です。
カレー店を出店するにあたり、絶対的に重要なのがカレーの味です。こだわりの味のカレーがあってこそ、お客様に足を運んでもらえます。しかし、そんなこだわりの味のカレーを開発するのには時間も労力もかかります。開発のための努力は並大抵のものではないでしょう。
フランチャイズであれば本部で統一された高品質な味のカレーを開発してくれているので、お店の決め手となるカレーを提供できる仕組みができているのです。
メニューの種類が豊富
カレー店をフランチャイズに加盟して出店する2つ目のメリットは、「種類が豊富」な点です。
フランチャイズであれば提供するカレーやトッピングは、全国の店舗分をまとめてフランチャイズ本部で仕入れます。そのため、個人では提供できないほどの種類のカレーやトッピングを取り扱えるようになり、幅広い層のお客様のニーズに応えられるようになります。
高いブランド力
カレー店をフランチャイズに加盟して出店する3つ目のメリットは、「ブランド力が高い」点です。
飲食店を選ぶとき、聞いたことのない名前のお店とよく知った名前のお店では、選ばれる確率が大きく異なります。そのため、個人でカレー店を出店してもなかなか客足が得られない可能性があります。
その点フランチャイズであればすでに知名度がありブランド力も確立しています。ブランド力はカレー店に客足を運んでもらうために重要なポイントです。フランチャイズならその高いブランド力によって初日からお客様を取り込むことも期待できます。
回転率の高いオペレーション
カレー店をフランチャイズに加盟して出店する4つ目のメリットは、「回転率の高いオペレーション」が可能な点です。
フランチャイズは過去の実績をもとにオペレーションを組んでいるため、効率的に働ける導線がつくられており、商品の提供スピードが早いです。回転率が良いからこそ、より多くのお客様をもてなすことができ、利益も上げられるのです。
またフランチャイズ本部によってはセントラルキッチンで作られたルーが配送されるところもあるので、仕込みの時間を短縮できるなど、効率的に回転率が高い仕組みが整っているのは安心でしょう。
出店エリアが選びやすい
カレー店をフランチャイズに加盟して出店する5つ目のメリットは、「出店エリアが選びやすい」点です。
フランチャイズのカレー店はブランド力があり、安定的な集客が見込めるとみなされるため、ショッピングモールや路面店など集客力の高いエリアへの出店がしやすいというメリットがあります。ショッピングモールへの出店は、厳しい審査を通過しなければなりません。そのため、フランチャイズのブランド力は大きな強みになるといえます。このような人通りの多いエリアへ出店できれば、利益も上げやすくなるでしょう。
フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
フランチャイズでカレー店を開業するデメリット
以上のようにフランチャイズでカレー店を開業するのにはさまざまなメリットがあります。これらのメリットを見ていると、今すぐにでもフランチャイズに加盟したい!と思ってしまいますよね。しかし、フランチャイズでカレー店を開業するのにはデメリットもあります。
競合が多い
まず、カレー店だけでなく飲食業は競合が多いです。そのため、ただ加盟したからといって成功の保証があるとは限らないことを理解しておく必要があります。フランチャイズからのサポートを受けるのはもちろん、自分でも成功のために何かできることはないか常に創意工夫の精神を忘れないようにしましょう。
経営の自由度が低い
また、フランチャイズに加盟すると自分自身で独立したときと比較して、自由度が低いというデメリットもあります。自分自身で独立すると、お店のマニュアルからメニューまで自分の好きなように決められます。しかし、フランチャイズの場合は本部によって決められたマニュアルに沿って仕事をしたり、決められたメニューしか提供できないなどの制限があります。
ロイヤリティなどを支払う必要がある
さらに、フランチャイズに加盟するとさまざまなサポートが受けられる対価として、毎月ロイヤリティの支払いが発生します。ロイヤリティは売り上げがあってもなくても毎月必ず支払わなくてはいけないものなので、サポート内容と照らし合わせてなるべく安い本部を見つけるなどして負担を軽減しましょう。
【カレー店業界全般】物件選びが困難な場合も
これはフランチャイズ開業に限ったことではないですが、カレーは飲食物の中でも「匂いが強い食べ物」です。そのため、物件によっては飲食店はOKであってもカレーはNGの場合もあります。物件選びの際は「重飲食可」となっている物件を選ぶ必要があります。あらかじめ「カレー店」を開店することを伝え許可をとっておかないと、のちにトラブルに発展してしまう恐れがあるので注意しましょう。フランチャイズ本部の場合は、過去の出店実績があるため物件を選定しやすかったり、出店先の物件についてアドバイスをもらえたりすることもあるので、その点では個人店にないメリットといえるでしょう。
カレー店のフランチャイズ本部を選ぶポイント
カレー店に限らず飲食業界は競合が多いです。そのため、競争の激しい市場の中でも勝ち抜いていくためのパートナーともいえるフランチャイズ本部選びは重要になります。さまざまな観点から比較検討するべきですが、特にチェックすべき項目は、サポート体制やロイヤリティです。
サポート体制は自分に合っているか
フランチャイズに加盟する何よりのメリットは、業界や経営についてのサポートが受けられる点です。どこまでの範囲をサポートしてもらえるのかは、本部によって異なります。業界未経験者なのか、経営未経験者なのか、はたまたどちらの経験もあるのかなど、自分の経験やスキルによって選ぶべきフランチャイズ本部も変わってくるでしょう。
ロイヤリティなどの費用はサポートの対価に見合っているか
また、ロイヤリティについても考慮するべきです。サポートの対価として支払うものなので、安くてもサポート範囲が狭くては考えものです。ロイヤリティには毎月定額支払うものと、毎月の売り上げより決められた割合を支払うものの2種類があります。どちらの支払い方法を採用しているのかは本部によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
カレー店を開店したいのであれば、フランチャイズに加盟すると飲食店として優遇を受けられる点も多々あります。しかし、フランチャイズに加盟しているからといって安心しきってしまうと、失敗して経営が傾いてしまうリスクも大いにあります。フランチャイズ本部はあくまでパートナーのような存在なので、オーナー自身意欲を持って経営に励みましょう。
少しでもフランチャイズが気になった方はアントレでも案件を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
<文/ちはる>