出会い。
友人や学校、趣味、そして今の職場や仕事まで、人生は様々な人やモノ・コトとの出会いの連続です。
たくさんの「ステキな出会いやきっかけ」があれば、それだけ人生が豊かになる。そう言っても過言ではないのかもしれません。
今回お話を伺ったのは、アニめし料理研究家の坂本星美さん。
管理栄養士である坂本さんは、その知見を活かして自らキャラクターになりきり、アニメの料理を再現するYouTubeチャンネル「アニめしTV」を運営。
そうした料理研究家としての活動をされている一方で、NPO法人や会社の代表も務めています。
「様々な出会いときっかけがあったから、今の私がある」と語る坂本さん。今回はそんな坂本さんにステキな出会いの引き寄せ方について伺いました。
坂本星美さん
アニめし料理研究家・管理栄養士
食育コミュニティNPO法人Ffy(エフィ)代表理事
株式会社JODNOジョルノ代表取締役
管理栄養士・食育料理研究家として様々な企業と食育企画やレシピ、商品開発に携わる。
大学在学中「こどものやってみよう(Try)」を後押しする食育コミュニティNPO法人を設立。食を通じて、地域の課題を解決するために活動を開始する。
また同時期にアジア最貧国であるネパールでの医療支援活動をスタート。大学卒業後にはより効率的な支援を行うため、株式会社JODNOジョルノの代表取締役に就任。
現在はSNSでの情報発信に注力。
世界でも人気のある日本のアニメキャラクターに自身がなりきり、作品に登場する料理やキャラクターを模した料理を作って動画を配信している。
料理研究家にして、NPO法人と会社の代表? 北の大地が産んだ、新しすぎるキャリア
——現在、料理研究家として活躍されている坂本さん。料理はいつ頃から興味があったのでしょう?
物心つく前から料理は、私にとって身近な存在でした。というのもお母さんが調理師だったので。
小さい頃からお母さんの作った栄養満点のお弁当が自慢で、いつも友達から羨ましがられていました。「絶対に冷凍食品を使わない」みたいなそういう家庭で(笑)。
加えて地元が北海道なので、畑で野菜を育てたり、釣りをして捌いて……。大自然の中で過ごしながら料理について学びました。
そんな日々を過ごしているうちに、食栄養について勉強して、人を食で支える活動がしたいと思うようになって。
そして管理栄養士の資格を取得するため、大学に進学したんです。
——そして管理栄養士の資格を取得したと。ところで坂本さんはそれ以外にもNPO法人を運営されたり会社を経営されていると伺いましたが、こちらは?
自分の思い描く食育活動ができるプラットフォームがなかなか周囲になくて。そういう環境を追い求めていたら、こうなってしまいました。
順を追って説明します。
まず「食育コミュニティNPO法人Efy(以下、Efy)」に関しては、大学在学中に立ち上げました。
「Efy」では、こどもの「体験の不足」という問題を解決するため、主に調理体験をベースとした体験活動を提供しています。こどもたちに「自分はできる!」という成功体験を培ってもらいたくて。
またこどもたちだけが対象というわけではなく、地域に住むお年寄りの方や障がいのある方にも集まっていただいています。
私たち若い世代が中心となり、食を通じて多世代が一緒に学び合う空間を作るためにこのコミュニティを立ち上げました。
——会社の方はどうでしょうか?
「Efy」立ち上げと同時期に、アジアの最貧国と言われるネパールに行きました。
大学の教授の紹介で、ネパールで日本人医師が展開している医療支援活動に参加することになったんです。
現地へ行ってみるとこどもたちが、とても不安定な食環境の中で生活をしていて。そこで私は、現地の食材で栄養価の高いものを安全に提供できないかと考え、現地の学校や病院の方々と一緒に活動をスタートしました。
その時に現地で様々な人と知り合うことができました。そうした縁が重なって、ネパールと日本をつなぐ架け橋のような活動の機会が生まれて。
会社では主に、ネパールに進出を考えている日本企業と現地とをつなぐ橋渡しのための活動をしています。