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フランチャイズでハンバーガーショップを開業するメリット・デメリットは?主要の3社で必要な費用の比較まとめ

フランチャイズ業種別

ファストフードといえばハンバーガーというほど、ハンバーガーショップの市場は日本でも大きいです。日本国内でハンバーガーショップをフランチャイズで開業するのには、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。また、費用についても主要なハンバーガーショップ3社を比較して見ていきましょう。

(※23年9月時点の情報です。最新情報は各企業のホームページで確認してください)

飲食・ファストフード業界の動向やトレンド

日本国内のハンバーガーショップは、共働きが増えたことによって市場は拡大傾向にあります。1兆円規模にまで成長してきているといわれており、1970年代より各チェーンの店舗数は拡大してきました。

参考:NIKKEI COMPASS

ハンバーガーショップのフランチャイズ本部における規模や特徴

ハンバーガーショップは発祥の地アメリカのイメージが強いですが、日本国内でも特に大手や外資系のハンバーガーのフランチャイズ本部は多いです。フランチャイズのハンバーガーショップの認知度は高いので、名の知れたフランチャイズ本部に加盟してハンバーガーショップが開業できると、開業してすぐでも多くの集客が見込めるでしょう。

一方、個人で独立してハンバーガー店を開業した場合、このような知名度の高いフランチャイズが競合となります。大手や外資系のフランチャイズは圧倒的な資金力と実績で、より安く、より多くのメニューを提供します。個人でハンバーガショップを開業すると、価格が高めになってしまったり、メニューの開発が遅くなる可能性があります。そのため、個人で開業する場合には差別化できるアイデアが必要になるでしょう。

下記記事ではフランチャイズの仕組みを解説しています。参考にしてください。

フランチャイズ(FC)の仕組みを簡単に紹介!メリット・デメリット、成功例や失敗例も紹介
【この記事でわかること】 ・フランチャイズシステムの仕組み ・フランチャイズに加盟した人の成功・失敗事例 ・初心者でも失敗しない加盟先の選び方 フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部企業と契約を結び、店舗などを経営するビジネスシ

フランチャイズでハンバーガーショップを開業する際の費用と収益

アントレで加盟者を募集しているフランチャイズ本部「マクドナルド」「淡路島バーガー」「バーガーキング」の3社を比較しながら、ハンバーガーショップを開業する際の費用や収益をチェックしていきましょう。

※23年9月時点

初期費用・ロイヤリティなどの費用

【マクドナルド】

  • 初期費用  :加盟金550万円+保証金0円+研修費0円=550万円
  • ロイヤリティ:月間総売上の3%
  • レントロイヤルティー:店舗の合計売上に基づく一定割合。または、固定ベースレント金額
  • 広告宣伝費:4.5%
  • インフラサービスフィー:0.7%
  • 電子決済代行手数料:1店舗2200円

※すべて税込

【淡路島バーガー】

  • 初期費用  :加盟金110万円+保証金20万円+研修費33万円+開業サポート費用22万円=185万円
  • ロイヤリティ:0円

※すべて税込

【バーガーキング】

  • 初期費用  :加盟金2.8万米ドル(2023年9月時点413万円)+当初手数料27.5万円+設計監理料132万円~363万円+教育研修費79.2万円(2名)+原材料取引保証金400万円(非課税)=1,045万円〜
  • ロイヤリティ:月間総売上の5.5%
  • 広告宣伝負担金:月間売上×3%
  • システム使用料(POSシステム):毎月4.4万円

※原材料取引保証金以外はすべて税込

※23年9月時点の情報です。最新情報は各企業のホームページで確認してください

収益モデル

【マクドナルド】

  • 平均保有店舗:10店舗
  • 平均年商:20億円

※2022年12月末までの開業10年目のオーナーオペレーター(FCオーナー)200名の平均値

【淡路島バーガー】

  • 売上     210万円
  • 仕入れ  :84万円
  • 人件費  :63万円
  • 家賃   :15万円
  • 水道光熱費:7.5万円
  • そのほか  :10.5万円
  • 経費合計 :180万円
  • 利益   :30万円

※住宅街型駅前店舗(テイクアウトメイン)・7坪10席

【バーガーキング】

  • 月商1000万円/年商1億2000万円

※社員1名/アルバイト25名/営業時間10:00~22:00(稼働12時間)

フランチャイズでハンバーガーショップを開業する際のメリットとデメリット

フランチャイズでハンバーガーショップを開業するメリット・デメリットは?主要の3社で必要な費用の比較まとめ

ハンバーガーショップをフランチャイズで開業する際には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。開業に踏み切る前に、それぞれどのようなポイントがあるのか見ていきましょう。

フランチャイズでハンバーガーショップを開業する際のメリット

ハンバーガーショップをフランチャイズで開業するのには、以下のような5つのメリットがあります。それぞれのメリットについて、解説していきます。

抜群の集客力

客としてハンバーガーショップにいくとき、ハンバーガーに限らず「どんなメニューがあるかわからない」「価格が高い」というお店よりも、慣れ親しんだお店の方が安心ですよね。

フランチャイズと契約してハンバーガーショップを開業できれば、フランチャイズ本部のブランド力や知名度を活かした集客ができます。そのため、軌道に乗るのも早く、収益化に成功する可能性が高くなります。

自力独立より開業資金を抑えられる

フランチャイズ契約をしてハンバーガーショップを開業する場合、フランチャイズ本部から資金調達に必要な情報をもらえるケースもあります。事業計画書はフランチャイズ本部がすでに持っている情報をもとに作成できるため、資金調達をするにしても、個人で開業するよりも金融機関の信頼を得やすくなります。

フランチャイズ本部によっては、設備のリースが可能だったり、居抜き物件の利用が可能なケースもあります。開業資金をいかに抑えるか、フランチャイズ本部に相談してみましょう。

過去の成功パターンから、経営を学ぶことができる

フランチャイズを始める前から経営の知識を持っている方はそう多くはないでしょう。フランチャイズ本部と加盟者は対等なビジネスパートナーですが、「ハンバーガーショップ経営」というニッチな経営ノウハウを学べる協力関係でもあります。数ある加盟店で得た知見や経験をもとに確立された「成功パターン」を知っているので、それを学ぶことであなたの経営者としてのスキルも磨かれていくことでしょう。

経営サポートが得られる

フランチャイズ契約をしてハンバーガーショップを開業できれば、仕入れ、接客、広告宣伝、経営についてのサポートが得られます。フランチャイズ本部は新規参入者のサポート方法から経営の軌道の乗せ方までノウハウを確立させています。サポートを受けながら開業準備をスピーディーに進められるといえるでしょう。

商品開発力

個人でハンバーガーショップを開業する場合、自身で商品開発をしなくてはいけません。しかし、フランチャイズであれば提供するメニューが決まっています。商品開発には時間的にも金銭的にもコストがかかってしまうため「自分で行わなくて良い」ことは、店舗経営に注力できるというメリットにつながなるのです。

フランチャイズでハンバーガーショップを開業する際のデメリット

ハンバーガーショップをフランチャイズで開業するのにはメリットがある反面、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3点です。

自由な商品開発や経営は不可能

フランチャイズ本部にはそれぞれ経営方針があります。そのため、開業や運用のマニュアルが統一されています。自分独自の経営方針に則って運営をしたい、提供していないハンバーガーを売りたいなど、自身で自由に商品開発や経営をすることはできません。

ただし、なかには加盟店から提案されたメニューや経営方針を承認してくれるフランチャイズもあります。経営の自由度は本部によって異なるので、加盟前に複数比較して選ぶことが大切です。

他店舗の不祥事によって経営が左右されることも

ハンバーガーショップのようなフランチャイズの飲食店は、フランチャイズ本部や別の加盟店のイメージがダイレクトに自店舗に影響してしまうというデメリットがあります。特にブランド力が高いフランチャイズ本部ほど、集客などの恩恵を受けやすいメリットがある一方で、フランチャイズ本部や他の加盟店で不祥事が起こった際には、自店舗の集客にも影響が出る可能性が高いのです。過去にトラブルが発生した際の対応方法は適切だと思うか、信頼できる本部かなど、フランチャイズ本部を選ぶ際には事前に確認しておく必要があります。

ロイヤリティが負担になる

ハンバーガーショップに限らず、フランチャイズ契約をすると毎月ロイヤリティなどの支払いが発生します。ロイヤリティは毎月定額を支払うパターンと、毎月の売り上げから決められた割合を支払うパターンの2つの支払い方法があります。売り上げが少なくても、フランチャイズの看板を使っている以上ロイヤリティの支払いは発生します。なかなか事業が軌道に乗らないと、ロイヤリティなどの支払いが負担になるでしょう。

ハンバーガーショップのフランチャイズで成功するポイント

実際にフランチャイズでハンバーガーショップを開業した先輩たちの実例から、成功するためのポイントをみていきましょう。

自分が好きなものでなら、日々楽しみながら経営ができると思った小俣明由さん

前職は工場に勤務する派遣スタッフ。昔からの夢であった自分の店を持つためにフランチャイズでハンバーガーショップを始めた小俣 明由オーナー。困ったことがあればフランチャイズ本部に相談する!を徹底することですぐに悩みを解決。PDCAを細かく回していくことで成功への道のりを切り開いたようです。

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マニュアル化された本部支援体制は心強いと感じた玉置潤一郎さん

こんな郊外で大丈夫なのか?と不安になってしまう立地だったものの、フランチャイズ本部の立地調査で割り出してもらった店舗に決めたことで全国TOPの日商を叩き出した玉置 潤一郎オーナー。信頼できる本部を見つけることで好立地な物件で事業を始められたようです。

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ほかにない美味しさと、信頼できる本部だと確信した今川哲司さん

今川 哲司オーナーは、おしゃれなお店がエリアの若者のハートを掴み成功への道が切り開けたと語っています。フランチャイズ契約するにあたり、本部選びは重要です。サポートはもちろん、自分が心惹かれるお店と契約することで、日々ワクワク仕事を楽しみながら業務にあたれます。

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まとめ

フランチャイズでハンバーガーショップを開業するメリット・デメリットは?主要の3社で必要な費用の比較まとめ

ハンバーガーショップのフランチャイズの市場規模は大きく、ブランド力が高いため開業してすぐから収益化が期待できるフランチャイズの1つです。ただし、その分開業費用が高く、ランニングコストもそれなりにかかるため「楽して稼げるビジネス」だと思って参入してしまうと思い描いていたようにはいかないでしょう。

しかし、やはりブランド力はほかの業界と比較しても高いため、本部のサポートをうまく活用しながら運営できると売り上げに対してストレスを感じることなくお店を運用していけるのではないでしょうか。

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<文/ちはる>

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アントレスタイルマガジン編集部

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