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やり残したこと、全部やる人生に|田村亮さん(後編)

生ボイス
この記事は、アントレのPodcast番組「安居楽業」にご出演いただいた方のお話を記事として書き起こしているものです。これまでの仕事やプライベートのこと、苦難を乗り越えたエピソード等、”楽業”を手に入れるまでを語ってくださっています。

働き方やライフスタイルのヒントをお届けするポッドキャスト番組『安居楽業 ライフとワークを整える』。前回に引き続きゲストは、お笑い芸人の田村亮さん。

今回は、趣味と仕事の境界線の曖昧さや、モグラ捕獲への挑戦、ラリーへの参戦など、亮さんならではのユニークな活動に迫りました。趣味を軸に広がっていくキャリアや、すべてを楽しむための姿勢、そして“楽ではなく、楽しいを選ぶ”という亮さんの「楽業」観についてお話を伺いました。

「ロンドンブーツ1号2号」奇跡の成り立ち|田村亮さん(前編)

趣味と仕事の“境界線”はどこ?

西川あやの
最近、仕事と生活の両方を充実させるためにバランスを取る「ライフワークバランス」という言葉をよく聞きますけれども、亮さんは釣りやマラソン、いろんなご趣味を持たれていて、そこから冠番組を持たれたり、発信もされていて、すごくバランスが良さそうに見えるんですけど、いかがですか?

田村亮
バランスがいいのかはわからないけど、趣味が仕事になって、すごく楽しくさせてもらってて、「大丈夫かな」って逆に思うよね。もちろん、楽しんでる中にはちゃんと自分のルールがあって、テレビ的にはこうやった方が伝わるなとか、YouTubeだったらカメラ関係なしで何も気にせずやろうとか考えるけど。

でも基本的なことで言うと……釣りって本来、お金払って行くもんやん?それをお金もらってやってるって、やばない?

西川
それは、だって仕事だから……。

田村
でも例えば、釣りのプロやったら、「この道具がこうです」って紹介して、その道具が売れたらその人の価値があるやん? でも俺って……何の意味あんの?って思うこともあるよ。

西川
釣りの楽しさを多くの方に伝える、みたいなことじゃないですか?

田村
うん。だからその辺はすごく意識してる。スポンサーの人が来て「これをやってほしいんですけど」って言われても、「僕はできるけど、初めて釣りやる人には難しいし、説明も難しい」ってことがあるじゃない?やっぱり伝える立場として、そこはちゃんと考えたいなと思う。

専門用語だらけは伝わらない〜言葉の“伝え方”

西川
そうなんです。私、ゴールデンウィークに初めて釣りに行きまして。やっぱり釣りって言ったら、魚を捕まえて、調理して食べるところまでを想像するんですけど、皆さんは“釣る楽しみ”とか、“キャッチ&リリース”を楽しんでらっしゃるんですよね。

田村
そうそう。逃がす人ももちろんいるし。そういうのもあるから、俺としては「こんなとこで簡単に釣れるよ」とか、そういう情報をなるべく多くしたいんよね。正直、釣りだけじゃなくて、趣味のことって専門用語が出てくるやん。

西川
はい。

田村
で、それが出てくると、動画とかチャンネル見てても飛ばしたくなるやん?

西川
はい。

田村
たとえば「糸」「竿」「浮き」っていろいろあって、それを一式まとめて「タックル」って言うんやけど、それって視聴者には伝わらんよね。だから「タックルの紹介をお願いします」って言わずに、「釣り道具の紹介をお願いします」ってプロに伝えるようにしてる。

西川
なるほど!

田村
でも、プロの人って自然と「タックル」って言っちゃうんよな。水深のことも「タナ」って言うんやけど、それもね、伝わらない。「深さ」でもちゃんと伝わるんやから、それでええやんって思う。

だから地上波でやるときは、なるべくそういう表現を意識してる。でも、釣り専門チャンネルで俺がレギュラーやってたときは、まどろっこしいこと抜きにして、プロからガチで教わって、わからんところは「わからん」って素直に聞いていくようにしてた。そのあたりは、ちゃんと住み分けしてるつもり。

西川
媒体で分けてらっしゃるんですね。

田村
僕が今、地上波でやってるのは「釣り人を増やす」もしくはやってみたいなって人の興味をもう1個先に進める仕事です。釣り人はほっといても見るんですよ。「あいつ駄目だなー」とか言いながらも見てくださいって思ってます。

モグラを捕まえたい〜“やり残したこと”をやる理由

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