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人気バンドのドラマーから社労士へ|安居楽業〜ゲスト山中綾華さん(前編)

生ボイス
この記事は、アントレのPodcast番組「安居楽業」にご出演いただいた方のお話を記事として書き起こしているものです。これまでの仕事やプライベートのこと、苦難を乗り越えたエピソード等、”楽業”を手に入れるまでを語ってくださっています。

働き方やライフスタイルのヒントをお届けするポッドキャスト番組『安居楽業 ライフとワークを整える』。今回のゲストは、元メジャーバンドのドラマーでありながら、国家資格である社会保険労務士試験にも合格された山中綾華さん。

音楽活動と並行して勉強を重ね、社労士事務所での実務もこなす“二足のわらじ”の働き方には、これからのキャリアを考える上でのヒントが詰まっています。資格取得までの道のりや、社労士の役割への思い、そして自分らしく働くことへの姿勢について伺いました。

西川あやの
独立の味方、アントレがお送りする『安居楽業 ライフとワークを整える』フリーアナウンサーの西川あやのです。番組のタイトル『安居楽業』というのは、満足して心穏やかに楽しんで仕事をすることをいいます。この番組では、楽しく自分らしく仕事をしている人をゲストにお招きして、働き方やライフスタイルについて伺っています。早速今回のゲストをご紹介しましょう。ドラマー、そして社労士試験に合格された山中綾華さんです。山中さんよろしくお願いします。

山中綾華
よろしくお願いします。

メジャーバンド脱退からの挑戦。「社労士って、私に向いてるかも」

西川
8月から始まったこの番組のタイトルが『安居楽業』なんですけれども、どうですか、この番組名。

山中
正直、初めて聞いた四字熟語ですかね。

西川
造語かと思いきや、元々ある四字熟語なんです。

山中
そうなんですね。

西川
意味は、満足して心穏やかに楽しんで仕事をすること。

山中
とても素敵な四字熟語があるんだと思って、びっくりしました。

西川
安居楽業を体現されてる方に、ゲストにお越しいただいてるんですけれども。

山中
ありがとうございます。

西川
間違いないですよね?

山中
はい。まさに楽しんでお仕事をしてるというか、ちゃんと選んで自分の道を歩んでいる感じがあると思うので、ぴったりな文字かなと思います。

西川
山中さん、色々なことを頑張っていらっしゃって、すごいスケジュールだと思うのに、お会いしたらすごい穏やかな印象を受けました。

山中
そう言われることが多いですね。

西川
だから、心穏やかに確かにしてらっしゃるのではないかと(笑)

山中
そうですね(笑)穏やか、穏やかですいつも。

西川
ありがとうございます。そんな山中さんのプロフィールを、簡単にご紹介させていただきます。

1995年生まれ、出身は宮崎県ですが、東京で育ちました。高校生の頃からドラムを始め、2013年には所属事務所内で結成されたバンドに加入。2015年にメジャーデビューを果たし、ライブハウスから代々木第一体育館まで駆け抜けたのち、メジャーバンドを脱退されました。

その後、猛勉強の末、2023年に社会保険労務士試験に合格。現在は、ドラマーと社労士という二つの仕事を両立しながら、精力的に活動されています。

山中
はい、そうですね。

西川
これまず、社会保険労務士は国家資格だと思うんですけど、もしかしたらリスナーの方で、あまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんので、山中さんからご説明いただいてもいいですか。

山中
社会保険労務士というお仕事があって、たとえば健康保険や厚生年金といった制度について詳しく知っていて、その手続きを行ったり、企業に「こういうことをしてくださいね」とアドバイスしたりするのが、“社会保険”に関わる部分です。

それから“労務士”というのは、もともと別のお仕事として存在していたそうなんですが、それが合わさって「社会保険労務士」と呼ばれるようになったそうです。労務の方では、たとえば労働時間が適切かどうか、ちゃんとお給料が支払われているか、休憩が取れているか、といった“働く環境”について確認したりサポートしたりするのがメインになります。

なので、社会保険の詳しいことと労務の詳しいことを両方できる、プロフェッショナルとしてのお仕事が社会保険労務士のお仕事です。

西川
最近、不当解雇や給与の未払い、さまざまなハラスメントや失業保険に関する話題など、世間で取り上げられる問題に社労士の業務が関わってくることが多いですよね。

山中
そうですね。事務所内でもよく話題になります。所長と「こういうケースで未払いが起きている」とか「労務相談が今すごく増えているよね」といった話をするので、本当に身近な出来事の裏側には社労士が関わっているなと感じます。

西川
いろいろな雇用形態が増えているぶん、問題も複雑になっていますよね。

山中
そうですね。

西川
人を守るための法律を使って、人や企業、そしてその働く環境をよくしていくようなお仕事ですよね?

山中
はい、まさにそうだと思います。社労士は直接やり取りする立場ではないのですが、たとえば「こういう方法に変えると、業績も上がって従業員さんも働きやすくなりますよ」といった提案を社長さんにする立場です。あくまで提案ベースではありますが、それによって職場環境が改善されたり、会社としてもうまくいくように、後押しできるようなポジションだと思っています。

西川
今のお話だけでも、かなり専門的な知識が必要なお仕事だと伝わってきます。たしか社労士の合格率って6%くらいでしたよね?

山中
はい、それくらいです。

西川
たくさんある資格の中で、どうして山中さんは社労士を目指されたんですか?

山中
もともと私は社労士という仕事のことを全く知らなかったんです。でも、私にとって人生の師匠のような存在の方がいまして、その方に「社労士っていう仕事があるんだけど、あなたに向いてるんじゃない?」と言われたのが最初のきっかけです。

そこから調べていくうちに「人のためになれる仕事なんだ」と知って、自然と「やってみたいな」という気持ちが湧いてきました。それが目指すことになった理由ですね。

「社会って何?」からのスタート——ゼロから始めた社労士の勉強

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