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セカンドキャリアで迷う40代・50代女性へ|資格や経験は必要?キャリアの見つけ方・支援制度も

独立ノウハウ・お役立ち

ここ数年、出産や子育てのタイミングが多様化し、40代・50代で子育ての真っ最中という方も少なくありません。

一方で、「少しずつ自分の時間が持てるようになってきた」「これからの生き方や働き方を見直したい」と感じる方も増えています。

これまで家族や仕事を優先してきたからこそ、「自分のために新しいことを始めてみたい」「もう一度社会と関わりたい」と思う瞬間が訪れることは自然なことです。

とはいえ、

「何から始めればいいのかわからない」

「ブランクが長くて不安…」そんな不安や悩みを抱える方が多いのも事実です。

この記事では、セカンドキャリアの探し方・女性のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を紹介します。

ぜひ参考に、自分らしく一歩を踏み出すセカンドキャリアを考えてみましょう。

セカンドキャリアとは?意味や新しい考え方

人生100年時代と言われる今、一人ひとりの働き方や生き方に多様な選択肢が生まれています。

「セカンドキャリア」とは、定年後だけでなく、子育てや家庭の節目、そして自分自身のタイミングで新たにスタートする“第二のキャリア”のこと。

これまで培ってきた経験やスキルを活かしながら、「自分らしい働き方」を目指す女性も増えています。

この章では、セカンドキャリアの意味や背景、現代ならではの特徴についてご紹介します。

セカンドキャリアの意味とは?

セカンドキャリアという言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか。まずは、基本的な考え方を見てみましょう。

  • 定年後や子育て後など、人生の転機に始める新しい仕事や生き方
  • これまでの経験やスキルを活かし、自分らしい働き方に再挑戦すること
  • 会社員、専業主婦など、役割を一通り終えた後にスタートする「第二のキャリア」

つまり、セカンドキャリアとは

「一度やってきた仕事やライフステージに区切りをつけた後の新しい挑戦」を意味します。

たとえば定年退職した後・子育てが落ち着いた後に、今までとは違う仕事や役割に取り組むことです。

自分の経験を活かして新たに社会とつながる選択肢を持てるのが、セカンドキャリアの大きな特徴でしょう。

昔と今で違う「人生100年時代」の働き方

時代の流れとともに、働き方やキャリアの考え方も大きく変わってきました。以前と現在の違いを整理すると、次のようなポイントがあります。

  • 昔は「定年=引退」「働き方=会社勤め」が当たり前だった
  • 今は「定年後も働き続ける」「多様な働き方を選べる時代」になった
  • フリーランス・起業・副業・在宅ワークなど、選択肢が広がっている

このように、かつては会社勤めを続けて定年を迎え、そのまま引退するのが一般的でした。

しかし、現代では定年後も働く、複数の仕事を掛け持ちする、あるいは独立や起業、副業に挑戦するといった柔軟な働き方が当たり前になっています。

時間や場所の制約も減り、自分に合ったスタイルで新しいキャリアを築く人が増えています。

女性にとってのセカンドキャリアとは?

女性の人生は、結婚・子育て・介護など、さまざまなライフイベントと仕事との両立が欠かせません。

そんな中、セカンドキャリアにはどんな可能性があるのでしょうか。男性に比べると、女性は結婚後に大きなライフステージに直面する機会が多いです。

  • 家庭と仕事を両立しながら自分らしく働きたい
  • 子育てや家事の経験を社会で活かしたい
  • 場所や時間を柔軟に選んで働ける仕事を探したい
  • 「社会とつながっていたい」「自分のペースで一歩踏み出したい」という思いを大切にしたい

このように、女性がセカンドキャリアを考えるとき、家庭や人生経験を活かした働き方、生活スタイルに合わせて柔軟に選べる仕事、そして「自分らしく社会と関わる」ことを重視したいという声が多く聞かれます。

これらのライフステージの中でも、「出産」は女性特有のステージです。セカンドキャリアを検討し始める時期は、出産後であることが圧倒的に多いでしょう。

こちらでは女性のキャリアを産後に焦点を当てて紹介していきます。

出産後

出産後にセカンドキャリアとして今までと違った働き方を始める女性はかなり多いです。

  • 出産前と同じ職場に復帰する
  • 出産前と同じ会社ながら別部署に異動する
  • 出産前とは別の会社に転職する

なかでも出産前と同じ職場に復帰する方がほとんどです。

なぜかというと、就業規則に出産休暇制度が定められている場合には、6ヵ月から2年間の産休を取った後に職場復帰ができるためです。

ただし、同じ部署に復帰できるとは限らないため、事前に会社側に確認することをおすすめします。

子育てが落ち着いてから

子どもが大きくなり、働ける時間が確保できるようになったタイミングもセカンドキャリアを考えるタイミングでしょう。

子どもの年齢や成長段階によって、仕事や副業に使える時間は大きく変わります。

実際はご家庭の状況や子どもの性格などでも異なりますが、以下の表は、一般的な目安としてまとめたものです。

子どもの年齢主な生活スタイル仕事に使える時間の目安ポイント
0〜1歳(育休・自宅保育)家で子育てが中心0.5〜2時間/日昼寝や夜間のみ短時間、急な対応が必要なケースも多い
1〜3歳(未就園児)保育園利用+家庭4〜6時間/日保育園の預かり時間を活用して日中しっかり作業できる
3〜6歳(幼稚園・保育園)園によって預かり時間が異なる4〜6時間/日行事や長期休暇には注意。保育が長い園ならさらに確保しやすい
6〜12歳(小学生)学校+学童保育4〜8時間/日下校後も学童を使えば仕事時間をさらに広げやすい
13歳〜(中学生以上)学校中心+部活4〜8時間/日放課後は自分の時間も増えやすい
子どもが独立・社会人フルタイム就労も可能6時間以上/日

土日祝日も可

一日のほとんどを自由に使えるようになる

産休明けの1歳から保育園を利用すると、子育て中でも平日日中はまとまった時間を持てます。

しかし、保育園や学校などは日曜・祝日は休みであることがほとんどです。

よってサービス業をしている女性の中には、平日の夕方17時まで勤務できる職種に転職する方も多く、まさにセカンドキャリアを選ぶタイミングでもあるのです。

子育て中の方に注目されているものに、「プチ起業」があります。

プチ起業とは、少ない資金やリスクで始められ、家事や育児など無理なく両立できる小規模なビジネスのことです。

たとえば、在宅ワークやSNSを使ったハンドメイド販売、WEBライター、オンライン講師など、ご自身の経験や得意なことを活かせる分野が豊富にあります。

プチ起業の魅力は、次のような点です。

  • 初期投資が少なくて済み、始めやすい
  • 仕事内容や作業時間を自分でコントロールしやすい
  • 家庭や子育ての都合に合わせて働ける
  • 少しずつ事業を大きくしていくことも可能

特に、在宅ワーク・オンラインビジネスの広がりで、以前よりも「自分のペース」で働ける起業スタイルが身近になっています。

子どもが小さいうちは短時間、成長に合わせて徐々に働く時間や規模を拡大できる点も、子育て世代に支持される大きな理由です。

また、プチ起業は「副収入がほしい」「自分のキャリアをもう一度活かしたい」「社会とつながりたい」といった気持ちを実現するチャンスでもあります。

最初はスキマ時間から始めてみて、無理なく自分らしい働き方を模索できるのが、現代のプチ起業ならではのポイントでしょう。

 

定年退職後

定年退職後のセカンドキャリアにはさまざまな選択肢があります。

そもそも定年とは何歳のことをいうのでしょうか?

一般的に「定年」は60歳とされていますが、近年は65歳への引き上げや定年制の廃止、再雇用制度など、企業や業界によってさまざまです。

  • 昔はほとんどの企業が60歳定年でした
  • 現在は法律で「65歳までの雇用確保」が義務づけられ、多くの会社で65歳まで働く選択肢が用意されています
  • 公務員の定年や、自営業の場合は異なるケースもあります

つまり、「定年」は60歳が基本ラインですが、社会の流れとしては60歳以降も働くことが一般的になりつつあります。

しかも今の60歳は「まだまだ若い」と感じている方が多く、健康状態も良好な方が多いため、定年後も意欲的に働き続けるケースが増えています。

また、政府は定年後やセカンドキャリアを見据えたさまざまな対策や制度を進めています。

以下は、主な支援制度の一覧です。

制度・支援名内容・特徴補足・関連情報
高年齢者雇用安定法65歳までの雇用確保が義務。70歳までの就業機会確保が努力義務。多くの企業が65歳まで雇用継続措置を導入
再就職支援・職業訓練早期退職者や再就職希望者対象の職業訓練・キャリア相談・再就職支援。ハローワークやジョブカフェなどで実施。公的機関や一部民間で無料/低価格相談が可能
副業・兼業支援副業・兼業の規制緩和、在宅ワーク・フリーランスなど多様な働き方の推進。副業を許可する企業も増加
起業・独立支援創業補助金・助成金、自治体や国の創業支援窓口、専門家相談、事業承継支援等。初期資金やアドバイスなどサポート体制が充実
リスキリング・職業訓練新たなスキルや資格取得、成長産業へのキャリアチェンジのための研修、講座、助成金。成長産業・IT・医療など重点分野 

詳細なサービス内容や手続きは、各公式サイトや窓口で最新情報をご確認ください。

都道府県や自治体でも中小企業・起業・シニア向けの独自支援策を実施していますので、お住まいの自治体HPもおすすめです。

公的機関の情報は信用性が高く、安心してご活用いただけます。

女性のセカンドキャリア|よくある不安と対策は?

セカンドキャリアに踏み出そうとするとき、多くの女性が「自分にできるだろうか」「続けられるかな」とさまざまな不安を抱えます。

ここでは、よくある悩みと具体的な対策、考え方のヒントをまとめました。

「年齢的にもう遅いかも…」という不安

「この年齢からでも新しいことが始められるの?」と迷う方も多いですが、今は“人生100年時代”。40代・50代で新たなチャレンジをスタートする女性は少なくありません。

  • セカンドキャリアに年齢制限はありません。今までの人生経験がそのまま強みになります。
  • 実際に50代、60代で起業や独立、再就職に成功している人も多く、「遅すぎる」ということはありません。

「思い立ったときがベストタイミング」と考え、前向きに一歩踏み出すことが大切です。

スキルや資格がない私でも大丈夫?

「特別な資格も専門スキルもない…」と自信が持てない方もいますが、心配しなくて大丈夫です。

  • 家事や子育てで培ったコミュニケーション力、調整力、計画性なども立派なスキルです。
  • 最近は、未経験からチャレンジできる仕事や業界も増えています。クラウドソーシングやオンライン講座で学び直す人も多いです。
  • 小さく始めて少しずつスキルアップしていくのも一つの方法です。

「今」できることから始め、必要な知識は働きながら身につけていけば十分です。

出産・育児で長く仕事を離れていたけど再スタートできる?

ブランクが長いことを不安に感じる方は少なくありません。しかし、子育てや家庭での経験は、社会に出ても十分に活かせます。

  • パートや派遣、在宅ワーク、ボランティアなど小さなステップから再始動してみるのもおすすめです。
  • SNSや情報収集ツールで最新の業界情報をフォローしたり、学び直し・リスキリングを活用すれば自信もついてきます。
  • 子育て経験者を歓迎する企業や、ママ向けの起業・仕事支援も増えています。

焦らず「できること」から始め、少しずつ社会との接点を広げていきましょう。

家庭との両立はできる?

「仕事を始めたら家庭のことがおろそかになるかも…」という不安も多いですよね。ですが、今は女性が柔軟に働ける選択肢がどんどん増えています。

  • 在宅ワークやパートタイム、フレックスタイムなど、ライフスタイルに合わせて働ける環境が広がっています。
  • 家庭と無理なく両立するコツは、完璧を求めすぎず、家族にも協力をお願いすること。
  • 「自分ひとりで背負いこまない」と決めて、一週間単位で予定を俯瞰し、無理のないペースを意識しましょう。

自分のため・家族のために「ちょうどいい働き方」を一緒に探していく気持ちを持つことが大切です。

セカンドキャリアで起業の選択肢も

セカンドキャリアを考えるなかで、「起業」を選択肢に入れる女性が増えています。

オンライン化が進んだことでパソコンやスマホがあれば、自分のビジネスができる環境が整ったためです。

最近は、クラウドソーシングを活用して業務を受注することや業務委託で複数の仕事を請け負うケースが増えています。

以下は、女性のセカンドキャリアで人気の高い起業ジャンルです。

  • ハンドメイド・クラフト販売
  • WEBライター・編集・SNS運用代行
  • イラスト・写真・デザイン制作
  • ネットショップ運営(物販・輸入販売など)
  • コンサルタント・専門職を活かした起業

特に手作りアクセサリー、雑貨、洋服などは、個人でショップを持ちやすくなったため何歳からでもチャレンジしやすいジャンルです。

また、看護師、管理栄養士、ファイナンシャルプランナーなど自分の専門知識や資格を活かして独立する女性も増えています。

リスクを抑えながら小さく始めるのが基本ですが、続けるうちに少しずつ事業の方向性や強みが見えてくる方も多いでしょう。

「もっと本格的に拡大したい」と事業が軌道に乗ってきたタイミングでは、資金面での悩みが出てきます。

そんな時、国や自治体では「新規開業・スタートアップ支援資金」といった創業支援制度が用意されています。

特に女性、35歳未満、または55歳以上の方を対象にした融資や補助金も充実しているため、一歩踏み出したい人の心強い味方になるでしょう。

日本政策金融公庫 国民生活事業では、女性の方、35歳未満または55歳以上の方の創業を「新規開業・スタートアップ支援資金」にて支援しております。本資金では、特別利率でご利用いただけます。

引用:新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)

また、「一人でゼロから作るのは不安」「初めての起業なのでノウハウや集客に自信がない」と感じる方には、フランチャイズという選択肢もおすすめです。

フランチャイズなら、すでに確立されたビジネスモデルやサポート体制を活用してスタートできるため、初めての方でも着実に事業を育てやすくなります。

実際の成功事例について、より詳しい情報は、独立開業を後押しする日本最大級の独立・開業専門メディア「アントレ」で紹介しています。

セカンドキャリアで独立を目指している方は、チェックしてみてください。

セカンドキャリアを成功させるための事前準備とは

女性のセカンドキャリアとは?成功のためのポイントと立ちはだかる2つの壁

次に、セカンドキャリアを実現させるために、準備しておくべきことをみていきましょう。

まずは、「転職エージェント」に登録してみましょう。

転職エージェントでは現在の仕事に感じている不安や今後のキャリアプランについての相談ができます。

そのため、今すぐに転職をする予定がなくても、新しい選択肢が見つかる可能性が高いでしょう。。

さらに、転職エージェントに登録しておくことで、客観的な視点から自分の経験やスキルがどれくらいの価値かを知ることができます。

1人でどうしようか悩むよりも、転職エージェントに登録して相談をしながら始めた方が、転職活動の選択肢が広がります。

独立や起業というセカンドキャリアの方法を選ぶ女性は増えつつあります。

経営の知識がなくて不安、未経験の仕事に挑戦したいけど転職は難しいという壁にぶつかる方も多いでしょう。

独立情報サイトでは未経験でも独立に挑戦しやすい仕事やフランチャイズ本部を紹介しています。

先輩起業家の成功事例や参考にしたい情報を無料で紹介しているため、セカンドキャリアに興味のある方はチェックしてみてください。

独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレの詳細はこちら】

セカンドキャリアで求められるものは?

まず、女性がセカンドキャリアを築くうえで壁となるものは、“憧れだった職業以外にやりたいことが見つからない”です。

というのも、皆さんは自分のスキルを活かして働くことで社会とつながったり、社会や人のために貢献したりなど〝やりがい”を感じ、仕事をしている方が多いでしょう。

そのため現在のキャリアでの経験以外に、やりたいことが見つけられず「セカンドキャリアで自分が何をしたいのか」と悩む方がほとんどです。

そんな時に次のキャリアで求められるものを理解しておくことで、自分がその節目に立たされたときに乗り越えやすくなるのではないでしょうか。

こちらでは、女性のセカンドキャリアで求められるものは何なのかみていきましょう。

自分のスキルを活かして働くことで社会とつながったり、社会や人のために貢献したりなどの〝やりがい”を感じ、仕事をしている方も多いことでしょう。

変化を受け入れ、自分に合った働き方を選ぶ力

社会や職場の環境、生活スタイルの変化に合わせて、自分に合った働き方を柔軟に見つけていく力がこれからのキャリアには欠かせません。

新しい分野への挑戦や、リモートワーク、副業、フリーランスなど多様な選択肢に目を向け、自分の得意なことや価値観に合わせてキャリアの形を変えていく柔軟さは、どの年代でも大きな強みになります。

新しい知識や学ぶ姿勢

変化の激しい現代社会では、常に新しい知識を取り入れたり、スキルをアップデートする「学び直し」の姿勢が求められるでしょう。

最近では、国も「リスキリング(学び直し)」を強く推進しており、再就職やキャリアチェンジ、デジタルスキルの習得などを後押しする制度やサポート体制が整いつつあります。

⁠⁠⁠自分らしいセカンドキャリアを築くためには、年齢やブランクにとらわれず、柔軟に学び続ける姿勢が大きな力になるのです。

まずは興味ある分野から、オンライン講座や自治体の支援サービスなども活用して、無理なく“学びの一歩”を踏み出してみましょう。

厚生労働省委託事業・キャリア形成・リスキリング支援センター

コミュニケーション能力や発信力

セカンドキャリアで活きる力として、コミュニケーション能力や発信力はますます重要になっています。

自分の経験や考えを伝え、同じ志や価値観を持つ仲間とつながることで、新しい可能性が広がります。

特に、近年注目されている「リファラル採用(社員による紹介での採用)」では、人脈の広さや信頼性が大きな強みとなります。この手法は男性だけでなく、もちろん女性にも十分可能です。

 

  1. 長年の経験や専門スキルが評価されやすい
  2. 元同僚や取引先など、信頼できる人脈から職種や職場への直接アプローチができる
  3. 企業側もどんな人材を求めているか事前に把握しやすく、価値観のすり合わせやミスマッチを防げる

さらに、SNSやオンラインコミュニティで自分の実績や思いを発信することも大切です。

発信力とコミュニケーション力を磨き、自分の価値や可能性を周囲に伝えていくことが、セカンドキャリア成功のカギになります。

セカンドキャリアが見えてくる、私らしいキャリアの見つけ方

新しいキャリアを考えるとき、「私らしさ」を大切にしたい方は多いはず。ここでは、自分にぴったりのセカンドキャリアを見つけるための具体的な方法をご紹介します。

自分の棚卸しをする

これまでの経験や得意なこと、好きだった仕事、嬉しかった瞬間などを書き出してみましょう。

家事や子育て、人間関係で培った力も立派な「強み」です。自分の過去を整理することで、新しい可能性が見えてきます。

自分の棚卸しは、どんなセカンドキャリアが「私らしい」かを考える第一歩です。やり方を具体的に紹介します。

1. 職務経歴・経験を書き出す

これまでの仕事・パート・ボランティアなど、経験したことを時系列でリストアップします。

仕事内容だけではなく、「どんな役割を担ったか」「どんな工夫をしたか」「達成感を感じたか」など、自分の感情も大切な判断材料です。 

2. 家庭や私生活で培ったスキルも整理

子育て、家事、PTAや地域の活動で身につけたスキルも棚卸しには含めてOKです。

3. 好きだったこと・得意だったことを思い出す

「仕事で楽しかったこと」「やっていて夢中になれたこと」も書き出します。人から褒められたことや頼りにされた経験にも、自分の強みが隠れています。

4. 苦手だったこと・避けたいことも具体的に

できれば避けたい分野や「ストレスだったこと」も整理しておくと、今後の選択で迷いにくくなります。

5. 価値観・仕事観を振り返る

「何のために働きたいのか」「どんな環境で活躍したいのか」を書き出してみましょう。自分の1番大切にしている価値観が見えてきます。

これは、価値観マップと言って自己分析やキャリア設計に役立ちます。自分の中の優先順位や大事にしたいことを“見える化”することで、「自分らしい選択」をしやすくなるでしょう。

興味のある仕事や資格を調べる

自己分析ができたら、次に「やってみたい」と思う仕事や、興味のある資格・講座をインターネットや本でリサーチしてみましょう。

今はオンライン講座やYouTubeなど、手軽に始められる学びの場がたくさんあります。「実際にやってみる」ことで現場感覚も得られます。

副業から始める

「いきなり転職や起業は不安…」という場合は、在宅でできる副業から始めてみるのもおすすめです。

最近ではオンラインで仕事のやりとりができる、クラウドソーシングサイトも多く、初心者でもチャレンジしやすい環境が整っています。

同じ目標を持つ仲間を探す

SNSやオンラインサロン、コミュニティは、情報収集や仲間づくりにとても便利です。「#セカンドキャリア」などのハッシュタグで検索すれば、新しい出会いや先を行く先輩方と出会えるチャンスも広がります。

自分の価値観に気づけば、“私らしい”セカンドキャリアが始まる

女性のセカンドキャリアは、出産や育児といったライフイベントや年齢に大きく影響されがちです。でも、そこにしかない経験や視点は、これからのキャリアの大きな強みになります。

「私は何を大切にしたいか」「どんな生き方・働き方が自分らしいか」、自分の価値観をしっかり見つめることから始めてみてください。

挑戦に「遅すぎる」はありません。どの年代からでも、自分のペースで新しい未来を描けます。あなたらしいセカンドキャリアを、心から応援しています。


<文/ちはる>

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