日々の疲れを癒すことを目的としたリラクゼーションサロンは、資格がなくても人を癒せる仕事です。自身で開業するのも良いですが、フランチャイズ契約をして開業するのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。成功するためのポイントと合わせてご紹介していきます。
そもそもリラクゼーションサロンとは
リラクゼーションサロンとは、指圧やマッサージなどを行い、心身ともに癒すことを目的としたサロンです。基本は指圧やマッサージですが、なかにはヒーリングミュージックなどの音楽やアロマオイルなどの香りなども活用してリラックス効果を提供するサロンも増えてきています。
リラクゼーションサロンのフランチャイズを開業するには
リラクゼーションサロンのフランチャイズを開業する流れや必要な費用をご紹介していきます。
加盟契約~開業までの流れ
リラクゼーションサロンのフランチャイズは、以下の流れに沿って開業します。
- どのような種類のリラクゼーションサロンを経営したいのかを自己分析する
- 気になるフランチャイズ本部がないか情報収集をする
- 加盟を検討しているフランチャイズ本部が見つかったら説明会に参加する
- フランチャイズ本部と契約を締結する
- 店舗の物件を決め、内外装の工事をする
- 開業前の研修を受ける
- 開業届を自治体に提出し、開業する
リラクゼーションサロンのフランチャイズを開業するにあたり、1番注力するべきはフランチャイズ本部探しのための情報収集です。サポート内容やかかる費用を比較して検討してみましょう。
開業資金
フランチャイズでリラクゼーションサロンを開業するのであれば必ずといって良いほど支払わなくてはいけないのが、以下のような費用です。
そのほかに、物件の取得費用もかかります。完全個室が義務付けられているようなフランチャイズと契約をした場合、広めの物件が必要になるでしょう。フランチャイズで提携している不動産会社と契約すれば比較的費用は抑えられる可能性があります。しかし、それなりの費用がかかることは覚悟しておきましょう。また施術を行うベッドやイス、待合室のソファなど大型の備品も必要です。フランチャイズ本部がもつ仕入れルートを活用して安く手に入れられないか、確認しておくと良いでしょう。
運転資金
家賃や水道光熱費など、店舗を維持するための費用が運転資金です。リラクゼーションサロンは、オーナー1人でお店を回すのは難しい場合もあるでしょう。スタッフを雇うのであれば、そのための人件費も必要になります。そのほか、マッサージオイルやエッセンシャルオイルなどの施術用オイル類、タオルなどの消耗品も必要となります。
まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
リラクゼーションサロンをフランチャイズ開業するメリット
リラクゼーションサロンのフランチャイズを開業するのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
フランチャイズでリラクゼーションサロンを開業する場合、特に資格は必要ありません。ただし、資格を持っているほうが有利になる場合もあります。そのため、フランチャイズオーナーとしてより店舗を成長させようと思うのであれば、資格の取得を検討してみても良いかもしれません。それぞれのマッサージで、あると有利になりそうな資格は以下の通りです。
アロマテラピー
アロマテラピー検定、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト
リンパマッサージ
リンパケアセラピスト、リンパドレナージュセラピスト、リンパリファインセラピスト
リフレクソロジー・足つぼ
リフレクソロジー(レギュラー/マスター/インストラクター/トップインストラクター)
ストレッチ
ストレッチングトレーナー
マッサージ
あん摩マッサージ指圧師
ここからは、リラクゼーションサロンをフランチャイズで開業するメリットをいくつかご紹介していきます。
フランチャイズ本部のサポートが受けられる
リラクゼーションサロンをフランチャイズで開業して得られる1つ目のメリットは、フランチャイズ本部のサポートが受けられる点です。
リラクゼーションサロンでの勤務経験があっても、実際に経営をしたことがある方は少ないのではないでしょうか。逆に、経営の経験があってもリラクゼーションサロンで働いたことはないという方もいるかもしれません。フランチャイズ契約をすれば、フランチャイズ本部から集客やスタッフ採用などのサポートを受けられるので、専門的な知識やサロンでの勤務経験や経営経験がなくても、事業を始めやすいのです。
経営ノウハウを活用して軌道に乗せやすい
リラクゼーションサロンをフランチャイズで開業して得られる2つ目のメリットは、経営ノウハウを活用して軌道に乗せやすい点です。
フランチャイズでリラクゼーションサロンを開業すれば、フランチャイズ本部から経営のノウハウを教えてもらえます。また、フランチャイズ本部には他店舗での成功事例などの知見も蓄積されているので、積極的に相談して、自身の経営の参考にしましょう。
ブランド力があるから集客しやすい
リラクゼーションサロンをフランチャイズで開業して得られる3つ目のメリットは、ブランド力があるから集客しやすい点です。
一から起業するのと違い、フランチャイズでは自分が開業する前にすでにいくつもの店舗がある場合が多いです。自身で開業した場合、知名度もブランド力もないため、顧客からの信用がない状態での集客は非常に難しくなります。しかし、フランチャイズであればすでに知名度がありブランドが確立されているため、既にブランドを認知している顧客から利用してもらえる可能性が高く、開業初月であっても集客することができます。
リラクゼーションサロンをフランチャイズ開業するデメリット
リラクゼーションサロンをフランチャイズで開業するのには、以下のようなデメリットがあります。
- サポートを受ける対価として、加盟金やロイヤリティを支払う必要がある
- 契約したフランチャイズによっては内装費や設備費用が高額になることもある
- 規約はフランチャイズ本部が作成したものに基づくため、自由度が低い
- 競合避止があり契約後に独立するのが難しい場合がある
加盟金やロイヤリティを支払ったり、競合避止義務があるせいで独立が困難になったりなどのデメリットは、リラクゼーションサロンのフランチャイズに限った話ではなく、フランチャイズに加盟しようとすると必ずデメリットになり得るポイントです。
それに対して「契約したフランチャイズによっては内装費や設備費用が高額になることもある」というポイントは、リラクゼーションサロン特有といえるかもしれません。フランチャイズによっては個室の施術室の用意が必要だったり、特注のベッドが必要だったり、こだわりの内装に工事や施工が必要になり工事が高額になってしまう可能性があります。ただ、一度購入してしまえば買い直しも少ないため、毎月ランニングコストがかかってしまうという訳ではありません。「自身がどのような店舗運営をしたいか」が明確になっていて、フランチャイズ本部の方針と完全に合致していれば、デメリットとはいえないかもしれません。
リラクゼーションサロンのフランチャイズ開業で成功するポイント
リラクゼーションサロンのフランチャイズに限らずフランチャイズ契約をして成功するためには、まずはどのようなリラクゼーションサロンを開業したいのか自分のビジョンを明確にする必要があります。フランチャイズへの契約はすなわち経営をするということです。経営者としての自覚を持ち「自社」の経営方針を決めたり、ビジョンを明確にしたりすることは必要不可欠です。
自分のビジョンを明確にしたうえでそれが叶えられたり、自分に足りない部分を補ってくれたりするフランチャイズ本部を見つけることが成功への鍵です。経営の経験がなかったり、リラクゼーションサロンの知識がなかったりするのであれば、加盟金やロイヤリティはかかってしまうかもしれませんが、サポートが充実しているフランチャイズを選ぶことをおすすめします。
まとめ
リラクゼーションサロンといっても、さまざまな種類があります。フランチャイズ契約をする際にはまずはどのような種類のリラクゼーションサロンを開業したいのかを明確にしましょう。そこから自分にはどのようなサポートが必要なのか、自分に足りていない知識・スキルは何なのかを分析し、それを補ってくれるフランチャイズ本部を見つけることで、成功に近づくでしょう。
<文/ちはる>