フランチャイズを活用すれば、低リスクでビジネスを立ち上げられます。フランチャイズだと独立しやすいのは、なぜでしょうか。また、どんな業種で独立できるのでしょうか。
「経営したことはないけれど、フランチャイズなら自分にもできるかも」
「人気の業種で独立して、ビジネスをどんどん伸ばしていきたい」…そう思う方もいるのではないでしょうか。
フランチャイズの普及により、ビジネスを立ち上げることは容易になりました。業界での就業経験や経営の経験がなくても、フランチャイズシステムを活用すれば、リスクを抑えながら独立が可能です。
しかし、フランチャイズに加盟することは「一人の経営者になること」を意味します。ビジネスが上手くいくことよりも、困難なことや失敗の方が不安になるでしょう。
フランチャイズで開業する場合、業種は慎重に選ぶ必要があります。「人気だから」というだけの理由では、経営が厳しくなったとき、耐えることが非常に困難になります。
本記事ではフランチャイズのメリット・デメリット、またフランチャイズを活用するメリットが多く人気な5業種と、それぞれどんな人に向いているのかを解説します。自分の能力や性格を見つめ直しながら、適性に合った業種を探してみましょう。
フランチャイズとは
フランチャイズとは、ビジネスモデルの1つです。
フランチャイズの本部(フランチャイザー)とフランチャイズ本部に加盟希望の個人や法人など(フランチャイジー)がフランチャイズ契約を結びます。
加盟店はフランチャイズ本部に対してロイヤリティ(フランチャイズ本部の保有する屋号や商品などを利用する対価)を支払うことで、店名や商品・サービスなどを使用できるという仕組みになっています。
フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
このフランチャイズのスタイルは、1850年代のアメリカで始まったといわれています。日本では、1963年にダスキンと不二家から始まったといわれています。そして1970年代にはフランチャイズの代表である、コンビニエンスストアのフランチャイズが始まりました。その後、さまざまな企業に拡大していきました。
ロイヤリティとは何か
“ロイヤリティ”は、英語で王位という意味がありますが、フランチャイズ業界における“ロイヤリティ”は権利使用料を表します。権利使用料とは、特許権や商標権、著作権などの特定の権利を利用する場合に支払いが発生する金銭のことをいいます。フランチャイズ契約を締結し、フランチャイズ本部の保有する商号や商品・サービスを利用する加盟店が、その対価としてフランチャイズ本部に支払う使用料もロイヤリティの1つです。
フランチャイズのロイヤリティは、主に「売上歩合方式」「定額方式」「粗利分配方式」の3つの種類があります。
ロイヤリティの種類(1)売上歩合方式
売上歩合方式は、ロイヤリティの中で最も一般的なものです。店舗の売り上げに応じて、フランチャイズ本部に支払うロイヤリティの額が決まるという方式で、月の売り上げの〇%をフランチャイズ本部に支払うというような算出方法のものです。売上歩合方式のロイヤリティは、売り上げの数%〜50%とフランチャイズ本部によってさまざまです。
この売上歩合方式は売り上げによってロイヤリティの額が決まるので、売り上げが低ければロイヤリティも減るというメリットがあります。しかし売り上げが同じでも、仕入れなどに伴う支出が多くなり、利益が減ってしまった場合でもロイヤリティの額は変わらないというデメリットもあります。そのため売り上げと支出のバランスを調整していくことが重要です。
ロイヤリティの種類(2)定額方式
定額方式は、売上金額に関わらず、毎月支払うロイヤリティは一定であるという方式です。この定額方式は、売り上げが上がれば上がるほど、手元に残るお金が増えるというメリットがあります。
しかし、売り上げが下がった場合でもロイヤリティの額は変わらないいため、売り上げが減少したときにロイヤリティの支払いが重荷となる可能性があります。定額方式のロイヤリティは、一般的に月数万円?10万円程度ですが、こちらもフランチャイズ本部によってさまざまです。
ロイヤリティの種類(3)粗利分配方式
粗利分配方式は、売り上げの総利益をフランチャイズ本部と店舗で分けるというシステムで、【総売上高-売上原価=売上総利益(粗利益)×◯%】をフランチャイズ本部に支払うというものです。
粗利分配方式では、フランチャイズ本部が得るロイヤリティを多くするためには、加盟店が売り上げを上げるだけではなく、フランチャイズ本部も原価を下げる努力を行う必要があるので、加盟店にとって公平なシステムとなっています。
多くのコンビニエンスストアでは粗利分配方式が採用されています。
フランチャイズはなぜ人気なのか?フランチャイズで独立するメリット
フランチャイズが人気を集める理由は、何といっても開業のハードルが低いことにあります。ここでは、フランチャイズで開業するメリット、デメリットについて紹介していきます。
フランチャイズで独立するメリット(1)少ない資金で開業できる
加盟する業種やフランチャイズ本部によりますが、一人での開業よりも少ない資金で開業できます。経営や業界での就業経験がなくても、低リスクでビジネスを始められるのも魅力です。ロイヤリティこそ発生するものの、仕入れルートの確保や困ったときの相談相手を簡単に確保できるのは、かなりのメリットです。
フランチャイズで独立するメリット(2)未経験から参入できる
2つ目は未経験からでも開業できるという点です。フランチャイズの加盟者は、店舗運営やオーナーとしての業務に関する研修などを受けることができ、商品の仕入れ方法や集客方法などがパッケージ化された経営のノウハウがフランチャイズ本部から共有されます。そのため、早期に収益化しやすくなるでしょう。
フランチャイズで独立するメリット(3)ブランド力を活かすことができる
3つ目は、フランチャイズのブランド力を活かして経営することができるという点です。
お店を開業する場合は、集客のために、まず知名度を上げる必要があります。フランチャイズに加盟することで、開業当初からブランド力を手にすることができます。このブランド力には、集客効果があるので、開業初日から大きな売り上げが期待できるかもしれません。
しかし、あまりネームバリューのないフランチャイズや開業する地域に浸透していないフランチャイズの場合は、開業前に緻密なプロモーション戦略を立てていないと十分な集客は見込めません。その場合は、リピーターも地道に増やしていく必要があります。
フランチャイズで独立するメリット(4)継続的なサポートを受けることができる
4つ目は、フランチャイズ本部から継続的なサポートを受けることができるという点です。開業後、フランチャイズ本部の社員やSV(スーパーバイザー)が定期的に店舗に訪れるフランチャイズ本部などもあり、経営サポートや改善点などについて話し合い、共有することができます。加盟店は経営についての悩みをフランチャイズ本部に相談することができるので、経営についての悩みを一人で抱え込むことはないでしょう。
フランチャイズで独立するメリット(5)継続的な集客支援を受けられる
5つ目は、継続的な集客支援が受けられるという点です。
フランチャイズの場合、フランチャイズ本部がフランチャイズ・加盟店全体の認知度アップや集客のために、テレビCMなど大きな予算を掛けて広告を打ちます。そのため個人店のような小規模な店舗では困難な大規模な広告を実施することができるので、加盟店はその恩恵を受けることができます。フランチャイズ本部に広告宣伝費を支払うケースもありますが、個人で広告を出す場合よりも費用を抑えることができるため、大きなメリットといえるでしょう。
フランチャイズで独立するデメリット
メリットを5つ紹介しましたが、フランチャイズで独立する場合のデメリットも存在します。独立してから、こんなはずではなかった…と後悔しないために、フランチャイズで独立するデメリットについても知っておきましょう。
フランチャイズで独立するデメリット(1)ロイヤリティを支払う必要がある
先ほど述べたように加盟店は、フランチャイズ本部にロイヤリティを支払う必要があります。利益が思うように上がらなくても、毎月ロイヤリティの支払いがあり、重荷になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、売り上げの算出方式はフランチャイズ本部によって異なるので、実際に開業してからロイヤリティで失敗しないためにも契約を結ぶ際にはフランチャイズ本部にきちんと説明をしてもらい、しっかりと確認しましょう。
フランチャイズで独立するデメリット(2)自由度が低い
フランチャイズはフランチャイズ本部の決めたルールに沿って運営をしていく必要があり、完全に個人で独立・開業するよりも自由度が低いというデメリットがあります。
フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部から提供されたパッケージをもとに店舗の運営を行います。フランチャイズでは商品や提供するサービスなどが決められているため、加盟店独自の商品やサービス、キャンペーンなどを実施することはできないケースが多いです。そのため、商品やサービスなどを自分で考え自由に経営したいという方は、フランチャイズではなく自力で店を開業した方が良いかもしれません。
フランチャイズで独立するデメリット(3)契約満了後に同業種での出店ができない可能性あり
フランチャイズに加盟すると、競争避止義務を課すというフランチャイズ本部が多くあります。この競争避止義務とは、「労働者が所属する、または所属していた企業と競合となる企業に転職したり、自ら会社を設立したりすることを禁ずる義務」です。
つまり、フランチャイズ契約満了後、一定の期間は同業種での開業はできないというものです。そのため、将来的に自分の店を持つことを考えている人は、事前に契約書などを確認しておきましょう。
フランチャイズで独立するデメリット(4)途中で解約できない可能性がある
加盟後、売り上げが思ったよりも上がらなかったり、自分の希望とフランチャイズ本部の経営方針が合わなかったりしたときに、フランチャイズ契約を簡単に解約できるわけではありません。契約期間の途中解約には、違約金が発生する場合があります。そのため、契約内容を十分に確認しておく必要があるでしょう。
フランチャイズ本部を選ぶ際のポイント
フランチャイズのメリット・デメリットを理解したら、次はフランチャイズ本部を選ぶ際のポイントを押さえましょう。事業が成長するか、本部のサポート体制がしっかりしているか、信頼できるフランチャイズ本部か見極めるという3つのポイントです。
事業が成長するかどうかを見極める
フランチャイズ本部を選ぶ際のポイントの1つ目は、事業が成長するかどうかを見極めることです。加盟を検討しているフランチャイズ本部の将来性を見極めるために、事業の成長率や店舗の撤退率をチェックしておきましょう。また成長速度を知るために、出店スピードについてフランチャイズ本部の方に聞いてみましょう。
本部のサポート体制がしっかりしているかどうかを見極める
フランチャイズ本部を選ぶ際のポイントの2つ目は、本部のサポート体制がしっかりしているか見極めることです。加盟店のサポートをする「スーパーバイザー」がどれくらい協力してくれるかは、フランチャイズによって異なります。スーパーバイザーが連絡をくれるぐらいのことしかしてくれないのか、随時、経営についての相談を受けてくれるのかなど、どの程度のサポートをしてくれるのか確認しておきましょう。
信頼できるフランチャイズ本部かどうかを見極める
フランチャイズ本部を選ぶ際のポイント3つ目は、信頼できるフランチャイズ本部か見極めることです。中小小売商業振興法で、フランチャイズ本部は契約内容などを契約前に書面で示し、説明することが義務付けられています。契約前はフランチャイズ本部からしっかりと説明してもらい、疑問がある場合は、確認するようにしましょう。詳細な契約内容や営業実績などを情報開示してくれないフランチャイズ本部との契約はやめた方がいいでしょう。
参照:フランチャイズ契約の留意点 フランチャイズ事業を始めるにあたって|中小企業庁(P.6より)
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【フランチャイズで人気の業種1】飲食業
飲食業は、フランチャイズビジネスの代表格の1つであり、人気も高い業種です。最近では、お店を構えるだけでなく、宅配や移動販売型のサービスも増えつつあります。
飲食業が人気な理由:自力での開業よりもビジネスが始めやすいから
フランチャイズで飲食業が人気な理由は「自力で開業するよりビジネスを始めやすく、かつ継続させやすいこと」「成功すれば利益が大きいこと」にあります。
自力で飲食店を開店するには、やるべきことがたくさんあります。料理のスキル向上やターゲット層に合ったメニューの考案はもちろん、集客にも苦労するでしょう。しかし、マニュアルやサポートがしっかりしているフランチャイズを活用すれば、飲食店を開業するハードルはぐっと下がります。スキルがなくても、同じ味、同じ品質の料理とサービスを提供できるからです。
飲食ビジネスは「客単価」と「回転数」に応じて売り上げが決まるため、業態によっては月商1,000万円以上が狙えるというのも、外食産業の魅力です。メガフランチャイジー※と呼ばれる加盟店が多数あるのも、この業種になります。
※30店舗以上展開している、かつフランチャイズでの売上額20億円以上の加盟者のこと(フランチャイズ研究会より)
また、フランチャイズのブランドを活かして集客しやすいのも魅力です。「食」にまつわる仕事のため地域に根ざしたお店になり、リピーターから利益を得続けることも比較的容易になります。
飲食業に向いているのは:料理と接客が好きな人
飲食業に向いているのは、ずばり料理が好きな人、接客が好きな人です。発注や人件費などのコストを細かく管理する必要があるため、管理能力が高ければ、なおいいでしょう。
店員さんが笑顔で、元気よく働いているお店には、自然とファンが付いていきます。料理が好きな気持ちがあれば、サービスの向上などにも前向きに取り組むことができ、提供するサービスや調理スピードなど料理のレベルを高められるでしょう。さらに、管理能力が高ければ、食材のロスや人材過多が起こりづらく、無駄な経費をカットできます。
【フランチャイズで人気の業種2】コンビニエンスストア
コンビニエンスストアは、フランチャイズの代名詞ともいうべき、人気の業種です。確立されたノウハウと、スーパーバイザーによるしっかりとしたサポートを受けながら、経営経験がなくても安心してビジネスを行えます。
コンビニエンスストアが人気な理由:確立されたノウハウとブランド認知
コンビニエンスストアの魅力は、何といっても組織力です。それぞれのフランチャイズが確立されたノウハウを持ち、全国放送のCMもたくさん流れているためブランド認知も確立している場合が多いでしょう。参入者、店舗数の多さを活かし、マニュアルをブラッシュアップし続けているのも強みといえます。
一度、成功すれば、資金力とノウハウをもとに、横展開しやすいビジネスでもあります。加盟店の中には、一人で3店舗以上のお店を持つ人もいます。自ら直接運営に関わることなく、経営方針の共有や全体の管理だけを行っている人もいます。
コンビニエンスストアに向いているのは:接客が好きな人、地域密着型のビジネスをしたい人
コンビニエンスストアに向いているのは、接客や人との関わりが好きな人、地域密着型のビジネスをしたい人です。
競合ひしめくコンビニエンスストア業界で最も重要なのは、立地と接客です。立地が良く、立ち寄りやすいコンビニエンスストアは、それだけで人を集められます。しかし「立ち寄りやすさ」をつくるのは、立地だけではありません。暗くて愛想の悪いお店よりも、明るく雰囲気の良いお店の方が、誰だって立ち寄りやすいと感じます。
接客といっても、難しいスキルは必要ありません。「日常」に根ざしたコンビニエンスストアに求められるのは、高級感のある接客ではなく、自然で気持ちの良い「人と人との関わり合い」なのです。
【フランチャイズで人気の業種3】ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、自宅の掃除(クリーニング)を代行する仕事です。いわゆる「家事代行」「便利屋さん」系のビジネスであり、忙しいビジネスマンや共働き世帯、高齢者を主な顧客としています。コロナ禍を経て感染症対策として利用する人も増えており、近年、人気が高まっている業種でもあります。
ハウスクリーニングが人気な理由:時流に合っているから
ハウスクリーニングは、2022年現在、時流に合った人気のビジネスです。
ハウスクリーニングが人気を集めている(≒需要が伸びている)理由は、共働き世帯の増加にあります。夫婦が互いに仕事をしている世帯では、家事に割く時間を捻出するのが容易ではなくなります。時間と体力を節約し、家族の充実した時間を捻出するために、家事代行などのサービス利用者は増え続けています。
ハウスクリーニングに向いているのは:資金を抑えたい人、スキルのある人
ハウスクリーニングに向いているのは、開業・運転資金を抑えたい人、清掃スキルのある人です。
利用者の家に赴き、仕事をするハウスクリーニングでの開業には、店舗は必要ありません。開業に必要なのは、仕事で使う掃除道具と、移動手段としての車だけです。初期投資も、仕入れや人件費も、他の業種に比べて圧倒的に少ないのです。
また、清掃系のスキルがある人にとっては、特に参入しやすい業種です。もちろん、しっかりとした事前研修があるため、業界での就業経験がなくても安心して参入できます。しかし、あらかじめスキルがあれば、知識の習得もスムーズになるでしょう。
【フランチャイズで人気の業種4】高齢者向けビジネス
少子高齢化の続く日本でビジネスを立ち上げるなら、高齢者向けビジネスはぜひチェックしておきましょう。人気なのはもちろん、社会全体から求められているビジネスでもあります。介護の仕事だけでなく、宅配や家事代行など、展開されているサービスは多岐にわたります。
高齢者ビジネスが人気な理由:少子高齢化によるニーズの増加
少子高齢化が続く日本において、高齢者向けビジネスのニーズは、高まり続けています。
令和元年に厚生労働省が行った調査によると、1990年以降、総人口に対する65歳以上の高齢者の割合は常に右肩上がりとのことです。同調査では、今後も高齢者の割合は増え続けていくだろうとの分析もされています。まさに、社会全体から求められているビジネスであり、ニーズがある業種なのです。
高齢者向けビジネスといっても、介護職の経験やスキルがいらない業種もたくさんあります。介護施設や訪問介護のほかにも、高齢者向けの宅配サービスや家事代行サービスなど、さまざまな選択肢があります。
高齢者向けビジネスに向いているのは:社会貢献の意識が高い人、地域密着型のビジネスがしたい人
高齢者向けビジネスに向いているのは、社会貢献の意識が高い人、地域密着型のビジネスがしたい人です。
介護系にしろ、宅配や家事代行のような便利屋さん系のビジネスにしろ、高齢者向けビジネスは社会から求められています。ビジネスに取り組み、サービスを提供すること自体が、社会貢献になるのです。
加えていえば、人とのつながりを大切にしたい人や、苛烈な競争社会に疲れてしまった人にもおすすめです。お客さんや地域の役に立ちたいという「あたたかい気持ち」を持ち、仕事に取り組めば、自然と相手に伝わります。「気持ち」が強みになる仕事であり、お客さんのためにと仕事を頑張ることで、自分の心が癒されることもあるでしょう。
【フランチャイズで人気の業種5】相談系ビジネス
相談系ビジネスとは、恋愛・婚活相談を主としたビジネスです。フランチャイズで結婚相談所を開業するような仕事であり、店舗を構えることも、無店舗で運営することもできます。特別な道具や商品・資格も必要ないことから、人気を集めています。
相談系ビジネスが人気な理由:必要資金の少なさ、特別な資格がいらないこと
必要資金の少なさ、特別なスキルがいらないことから、相談系ビジネスは人気を集めています。
相談系ビジネスなら、店舗を構えずに運営することが可能です。オンライン会議やリモートワークも普及した最近では、無店舗型の相談系ビジネスに、抵抗を感じる人も減りつつあります。
人と話すのが得意な人が得意分野を活かせるビジネスとして、人気を集めています。
相談系ビジネスに向いているのは:人と話すことが好きな人、コミュニケーションスキルが高い人
相談系ビジネスに向いているのは、人と話すことが好きな人、コミュニケーションスキルが高い人です。
相談相手を想う気持ちと、コミュニケーションスキルがあれば、特別なスキルは必要ありません。「人と話すことが好き」「いろいろな人から相談される」という人が、自らの特性を活かせるビジネスです。
フランチャイズは人気度よりも、適正で選ぼう
フランチャイズでの独立や開業を目指す人は、ついつい、業種や業界の人気度にばかり目を向けがちです。しかし、人気の業種だからといって「あなた」が成功できるとは限りません。大切なのはむしろ、立ち上げるビジネスに対する「適性」です。
会社員として、向いていない仕事ややりがいを感じない仕事を続けるのは苦しいでしょう。同じように、人気だからという理由で、適性のないフランチャイズビジネスを続けるのも苦しいものとなるでしょう。
独立する前に、自分はなぜ独立したいのか、どんな仕事をしたいのかに目を向けてみてください。自分の経験やノウハウを洗い出し、能力や性格に合った仕事はどのようなものなのか、考えてみましょう。ビジネスを成功させるには、長期的に情熱を維持し続けなければなりません。
「働くことに意義を感じ、情熱を維持できる」
そんな業界・業種を探してみてください。
<文/赤塚元基>