職場の男女比。
業界や職種にもよりますが、少なからず「男性の方が多い」「女性の方が多い」と、どちらかに偏ってしまうことは少なくありません。
しかし多様性が叫ばれる昨今、より業界を盛り上げていくためには年齢や性別を問わず、さまざまな働き手がいた方がいいのではないでしょうか?
今回お話を伺ったのは、アイデザイナーの中東佑介さん。
主にマツエク(まつ毛エクステ)やまつ毛パーマ、眉毛スタイリングなどを行うアイサロン。
圧倒的に女性比率が高いと言われるこの業界で、中東さんが代表を勤めるBLUE EYES TOKYOでは男性スタッフのみで開業(現在は事業拡大に伴い女性スタッフも数人活躍中)。その後も男性スタッフの育成に力を入れています。
女性比率が高い業界で、なぜ中東さんはあえて男性スタッフの育成に力を入れて、サロンを経営しているのでしょうか?
中東佑介さん
アイデザイナー/BLUE EYES TOKYO代表飲食店で勤務した後、マツエク(まつ毛エクステ)サロンに転職。アイデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、サロン勤務を経て独立する。
独立後はフリーランスのアイデザイナーとして活動。日本国内はもちろん、中国・上海へ渡り、現地のマツエクサロンでの仕事を経験し帰国。
帰国後はBLUE EYES TOKYOを表参道にオープン。自身も現場に立ちながら、同サロンの経営も行う。
異業種からの転職。中東さんがBLUE EYES TOKYOを作るまで
――アイデザイナーとして活躍される中東さん。アイデザイナーとは、どのようなお仕事なのでしょうか?
アイデザイナー(※)とは、目元(まつ毛、眉毛)専門の美容師です。僕がアイデザイナーとして仕事をし始めた当初は、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどを中心に行っていたのですが、近年は眉毛スタイリングにも力を入れています。
※アイリスト、アイブロウリストなどとも。本記事では、まつ毛や眉毛といった目元専門の美容師のことを、アイデザイナーとして統一する。
――ずっと美容の業界でお仕事をされていたのですか?
いえ、この仕事に就くまでは転々としていました。ハワイのアパレルショップで働いたり、飲食店でウエイターをしていたり。
この業界に入ったのは、前に勤めていた飲食店のお客さまがマツエクサロンのオーナーで、僕を誘ってくれたんです。個人的なタイミングがいろいろ重なったこともあり、この業界に転職しました。
――未経験からの転職であったと。
そうですね。全くの異業種からの転職、という形からのスタートでした。当時(※)は仕事をしながら、とにかく腕を磨こうと試行錯誤の毎日でしたね。そうしてサロンワークの勉強をさせていただいたり、新店舗の立ち上げなどを経験させていただいた後に、独立しました。
※中東さんがマツエクサロンの仕事を始めた当初はまだ、美容師免許不要だった。後に法律が改正され、現在はまつ毛や眉毛を整えるためにも美容師免許が必須となっている。法改正に伴い、中東さんも美容師免許を取得している。
――そしてBLUE EYES TOKYOを立ち上げられたと。
いえ、実は独立してからはずっと、フリーランスのアイデザイナーとして、さまざまなサロンを転々としていたんです。その間に法律の改正もあり美容師免許を取得したり、上海で仕事をさせていただく機会があったりと、一個人としていろいろな経験をさせていただいて。
上海の仕事がひと段落して、帰国した時に「そろそろ自分の店舗を持ってもいいのかな」と。1人で仕事をするのも楽しいですけど、1人ではどうしてもできることに限界がありますから。
そうして作ったのがBLUE EYES TOKYOだったんです。