【この記事でわかること】
- フランチャイズでデリバリー寿司店を経営するポイント
- フランチャイズで開業できるデリバリー寿司店の情報
日本食の中でも人気の高いお寿司は、普段の食事から誕生日などのお祝いまで幅広いシーンで食卓に並びます。家で本格的なお寿司が食べられるデリバリー寿司は需要が高く、それを販売する事業も人気です。デリバリーのお寿司屋さんをフランチャイズに加盟して開業するためのメリットやデメリットをまとめて解説していきます。
※2024年2月時点の情報です。最新情報については各企業のホームページで確認してください。
市場規模は約1.5兆円!国内外で圧倒的な人気を誇る「寿司」
寿司店の市場規模は堅調に推移しており、2019年には約1.5兆円となりました。2020年にはコロナの影響で1.2兆円と前年比82%にまで低下したものの、2023年は1.3億円にまで復調しました。
参照:寿司店・持ち帰り寿司業界 市場規模・動向や企業情報 | NIKKEI COMPASS – 日本経済新聞
2023年のデリバリー市場規模は8603億円見込み
コロナの影響で急激に成長したデリバリー業界は、2022年には7754億円と一旦落ち着いたものの、2023年の市場規模は8603億円見込みとなるほど、需要が高い市場といえます。
フランチャイズのデリバリー寿司店とは
フランチャイズのデリバリー寿司店とは、フランチャイズ本部が運営するチェーンの寿司をデリバリー形式で販売するお店です。「生もの」という食材の性質上、各店舗で仕入れから調理まで行ってから、お客様のもとに届けられます。
開業資金・ランニングコスト
フランチャイズのデリバリー寿司店を開業する際にかかるコストについてみていきましょう。
【開業資金内訳】
- 加盟金
- 保証金
- 研修費
- 初期店舗取得費
- 店舗内装費
- 設備や道具調達費
【ランニングコスト】
- ロイヤリティ
- 店舗の家賃
- 水道光熱費
- 人件費 ※スタッフを雇用する場合
- 仕入れ費用
- 備品代
- 集客費(広告宣伝費)
まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
下記記事でもコストについて解説しています。参考にしてみてください。
https://entrenet.jp/magazine/43056/
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業するメリット
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業するのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。デリバリー寿司店に限らず、フランチャイズで事業を開業するメリットは、以下の3点です。
デリバリー寿司店のフランチャイズならではのメリットには、以下の4つの点があげられます。
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
開業についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
https://entrenet.jp/magazine/45413/
顧客認知度があるので、ハレの日の出前として想起されやすい
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業する1つ目のメリットは「顧客認知度があるので、ハレの日の出前として想起されやすい」点です。
ハレの日の食卓に並ぶのを目にすることの多いお寿司。「今日はお祝いごとがあるからお寿司を頼もう!」と考えたとき、知名度のあるフランチャイズのデリバリー寿司を連想する人はいても、できたばかりの名の知れないお寿司屋さんを連想する人はなかなかいません。
また、フランチャイズに加盟していると、過去の傾向からいつ需要が高まるのかがわかるため予定を組みやすく、店舗運営を計画的に実施できます。
何世代にわたって楽しめる料理なので、地方でも需要が高い
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業する2つ目のメリットは「何世代にわたって楽しめる料理なので、地方でも需要が高い」点です。
お寿司は流行り廃りのある料理ではなく、何世代にもわたって楽しめます。さらに地域性にも左右されない料理なので、都心だけや地方だけといったように人気エリアにムラが出にくい特徴があります。そのためエリアに関係なく、全国どこでも売り上げが出しやすい傾向にあるのです。
弟子入りせずに開業できる
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業する3つ目のメリットは「弟子入りせずに開業できる」点です。
お寿司は本来、寿司屋で修行を積んで認められてから、はじめて「一人前の寿司職人」として活動できるようになります。修行には何年もの月日を要する場合も少なくないため、開業までに時間がかかってしまいます。
一方、フランチャイズに加盟しデリバリー寿司店を開業すれば、弟子入りして修行を積まなくても開業が可能です。そのため、短期間で初期投資費用の回収をよりスピーディーにできるようになります。
本部が持つ仕入れルートの活用で、品質の高い魚介類を安定的に仕入れられる
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業する4つ目のメリットは「本部が持つ仕入れルートの活用で、品質の高い魚介類を安定的に仕入れられる」点です。
本来、仕入れルートの確立は仲買業者との信頼関係構築から始まります。そのため、一般的には仲買業者との関係を築くのに時間も労力もかかり、開業間もない寿司屋ではなかなか信頼を勝ち取るのが難しいです。
一方フランチャイズであれば、本部はすでに長い年月取引をしているため、信頼関係を構築できています。創業〇〇年という本部の力を借りることで、開業してすぐでも安定した仕入れを実現できます。
飲食業界のフランチャイズについてさらに知りたい方は、下記記事も参考にしてください!
https://entrenet.jp/magazine/43656/
フランチャイズでデリバリー寿司店を開業するデメリット
上記のように、フランチャイズでデリバリー寿司店を開業するのには、さまざまなメリットがあります。
しかし、デメリットがあるのも事実です。フランチャイズでデリバリー寿司店を開業するデメリットには、以下のようなものがあります。
生ものを取り扱うデリバリー寿司店では、特に食中毒などのトラブルがあった際に影響されやすい傾向にあります。他店舗の不祥事であっても、同じブランド名を掲げていれば批判の目で見られてしまうこともあるでしょう。
日頃からお客様と店舗で関係性を構築しておくことで、このようなトラブルでも回避しやすくなるかもしれません。
フランチャイズ開業のデメリットについて、下記記事でも解説しています。
https://entrenet.jp/magazine/43495/
フランチャイズで開業できるデリバリー寿司店一覧
フランチャイズで開業できるデリバリー寿司店には、具体的にどのようなお店があるのでしょうか。参考になりそうな具体的なフランチャイズ本部を3つ紹介していきます。
すし海道
すし海道は、デリバリー寿司専門店の中では日本で一番安い一人前500円からオーダーできるフランチャイズ本部です。
「デリバリー寿司は高い」という概念を壊して顧客満足度を高めるために、生産性を重視したメニュー構成と日本全国に配送できる仕入れ業者と提携した安価での良質のネタの仕入れを実現しています。
「美味しい寿司を作る」以外の作業はオートメーション・システム化されており、品質・衛生管理が徹底されています。
参考:「フランチャイズ加盟店募集|すし海道 | 寿司出前専門店」
宅配寿司 大黒屋
宅配寿司大黒屋は主に東京、神奈川、埼玉などでデリバリー寿司店を開業したい方におすすめのフランチャイズです。
また、短期間で開業したい方や、家族サポートや共同経営等の協力がある方に向いています。20年に及ぶ経験から、さまざまなノウハウを伝授してもらえます。
参考:株式会社南洲フーズ 本格宅配寿司大黒屋|宅配丼 どんぶり侍」フランチャイズ制度・のれん分け制度
銀のさら【法人向け】
業界シェアナンバーワンの銀のさらは、老若男女知らない人はいないほど有名なデリバリー寿司店のフランチャイズです。
銀のさらでは36日間の店長研修のほか、スタート専門トレーナーによる指導などの教育制度が充実しているため、飲食店および経営業の経験がない方でも安心して開業できます。
下記記事では、海外でのフランチャイズ飲食業について紹介しています。
https://entrenet.jp/magazine/42932/
老若男女誰からも愛されるお寿司!宅配寿司で安定した収益を見込めるビジネスを
老若男女誰からも愛されるお寿司は年齢はもちろん地域性にも左右されないため、どこでも安定して売り上げを得られます。
デリバリー寿司は値段が高い印象はありつつも、ハレの日に食卓に並ぶ家庭も多く、需要は安定しているためこれから開業したい方にはおすすめの業界でしょう。
<文/ちはる>