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フランチャイズ説明会・本部訪問前に知っておきたい疑問とチェックポイント

フランチャイズ

本部への訪問、説明会参加の疑問

利用客としてはなじみのあるフランチャイズチェーン(FC)店。でも、自分が加盟するとなればわからないことばかりです。

そこで、FCシステムに関する疑問や、本部担当者には直接聞きづらい個人的な質問を、3人の「FCのプロ」に聞いてみました。加盟希望者へのアドバイスやFC契約のサポートを行う、現場のプロならではの声もまじえながら、疑問にお答えします!

よくある質問

Q1 まだ独立するか決めていません。説明会・面談に行くのは時期尚早ですか?

A24 真剣に話を聞きたいならば、いつ行っても早すぎることはありません。

独立するかどうか真剣に迷っているのならば、面談に行って相談するのも手です。「営業を受けて不快な思いをするのでは」「本部の担当者に迷惑がられるのでは」という不安もあるかもしれませんが、行動しないといつまでも前に進みません。

「面談に行った結果、独立しないでおこうと思うかもしれません。それも一つの決断として前向きにとらえればよいのです」(FC関係者)

Q2 多額の借金があり、資金調達に難航しそう。本部の人に伝えておくべきですか?

A2 必要な開業資金を確認したうえで、早めに伝えるのがよいでしょう。

必要な資金を用意できなければ開業できないわけですから、本部に黙ったまま加盟の準備を進めるのは得策ではありません。早めの段階で、金額も借金の理由も包み隠さず伝えましょう。

「金融機関から追加の融資を受けられず、近親者に借りて開業資金を工面した方もいました。独立の意思が固い人の場合は、事例をもとに資金調達の方法をアドバイスすることもあります」(FC関係者)

Q3 開業資金が全く足りません。説明会・面談に行くだけ無駄ですか?

A3 自力で資金を集める意思があるならば無駄ではありません。お金を集めるのは経営者の大事な仕事。貯めてでも、借りてでも開業資金を用意することは、経営者になるための第一歩なのです。

「何が何でも自力で集めるという覚悟がない人」や「本部独自の融資制度に期待したり、加盟金の値引き交渉を始めるような人」はFC加盟以前に独立には向きません。それらを理解したうえで面談に臨み、資金が足りない旨は早めに伝えましょう。

中には、「日本政策金融公庫に提出する書類のひな型を渡し、プレゼンテーションのアドバイスをお伝えする」などの協力をしてくれる本部もあります。

Q4 家の近くで説明会がないのですが、やはり本部のある地方まで行くべきですか?

A4 本部に足を運ばずに加盟契約するのは避けましょう。

本部によっては自宅近辺まで出向いて面談を行ってくれるケースもありますので、遠慮せずに投げかけてみるのがよいでしょう。ただし、最終的な決断を下す前に一度は本部を訪れたいところ。ビジネスパートナーとなるわけですから本部企業の雰囲気を肌で感じることが大切です。

同様に、家の近くで開催される説明会の日程が自分の都合と合わない場合も本部に問い合わせてみてください。個別に対応してくれる本部も多いようです。

Q5 家族が反対しています。面談に連れていっても大丈夫ですか?

A5 家族の応援は必要です。ぜひ同行してもらいましょう。

家族が反対することは決して珍しいことではありません。しかし、最終的に家族の理解を得、独立後支えになってもらうことは成功するために不可欠です。できる限り、大切な家族やパートナーに同行してもらうほうがよいでしょう。

「ご本人だけの時もご夫婦で来られる時もあえて対応の仕方は変えません。ただ、知りたいポイントが異なるということは意識しています」「同席した親族に対して本部側から語りかけることはしません。対話するのはあくまでご本人」などとFCのプロが言うように、多くの本部はあえて手助けしない方針。家族を説得するのはあなた自身だということを忘れないでください。

Q6 初めて本部の人と会う前に準備しておくといいことはありますか?

A6 すべての資料に目を通し、質問を用意しておきましょう。

多くの場合、事前に資料を請求しているでしょうから、それらにしっかり目を通し、本部に確認したいことを整理しておきましょう。当日、メモを見ながら質問してもかまいません。本部が嫌がりそうな質問も遠慮せず聞いてください。礼儀をわきまえて尋ねれば、本部もきちんと対応してくれるはず。

また、手持ち資金はいくらぐらいか、家族は独立に賛成か反対かなど自身の現状も把握して面談に赴くとスムーズです。

Q7 本部に行ってしまうと、その後激しく営業されませんか?

A7 本部の方針次第です。避けるには明確な意思表示を。

「加盟者を増やしたい」という理由から、検討者に対して激しく営業する本部もないとは言えません。加盟の意思がない場合は、「貴社には加盟しない」「結論が出たら自分から連絡する」などの意思をはっきりと伝えましょう。

一方、「FC加盟は、本部側がお願いしてやってもらうようなことではない、と考える本部も増えています」(FC関係者)。十分な時間をかけて自らの意思を確認しましょう。

Q8 いい本部、よくない本部の見分け方はありませんか?

A8 創業者が社長の場合は特に、その価値観や考え方がビジネスモデルやサポートの内容、加盟金やロイヤリティといったFCシステムに反映されています。理解を深めるためにも、できるだけ経営者や幹部の方と接触する機会を見つけましょう。

それがかなわない場合でも、既存店オーナーの話は聞けます。本部の説明とかい離がないか、数店舗まわって確認を。多店舗展開しているかどうかも聞くとよいでしょう。本部に対する印象は、本人との相性や価値観によっても異なります。その点も踏まえて判断を。

Q9 本部が設立間もないベンチャー企業の場合、注意すべき点はありますか?

A9 本部の経営状況を必ず確認しましょう。

大手だから安心、ベンチャーだから不安定とは言い切れません。「法定開示書面」を入手すると、事業内容や契約内容、経営状況などを確認できます。小売店と飲食店を展開するFCは、法律によって交付が義務づけられています。本部から入手するほか、ウェブサイトでも閲覧可能です。

また、「経営者がどういう人か」も見極めたいところです。創業間もない企業の場合、よくも悪くも経営者の影響を受けやすいのです。たとえば時間にルーズだったり、対応の仕方が誠実でない場合は、後々トラブルになりやすいようです。

Q10 既存のフランチャイズ店オーナーに直接話を聞きに行ってもよいですか?

A10 先方に配慮したうえで、話をしてみましょう。

本部から得た情報だけで加盟を決断するのは不安、という人は複数のFCオーナーから話を聞き、開業後のイメージをふくらませましょう。既存店のオーナーなら、先輩として親身に相談にのってくれることも多いはずです。

ただし、営業中にお邪魔するならオーナーや来店客への配慮を忘れず、節度ある行動を保ちましょう。事後でかまわないので、訪問した旨を本部に報告しておくとより丁寧です。

Q11 話を聞いた既存店オーナーは不満ばかり。そういう本部はやめておくべき?

A11 なぜ不満なのかを尋ねましょう。一方的な意見では真実はわかりません。

どのオーナーも不満しか言わないのであれば、本部に何らかの原因があるかもしれません。しかし、そうでなければオーナーの言葉を鵜呑みにしないほうがよいでしょう。「何がどのように不満なのか」、その背景にある事実をつかむことが重要です。

また、本部が先輩オーナーを紹介してくれることもありますが、その店舗を含め複数のオーナーから話を聞くとよいでしょう。長期にわたるパートナーを選ぶわけですから、惜しみなく行動しましょう。

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