SDGsの意識が高まる昨今は事業拡大のチャンス!レザーリペアというニッチ市場はまだ競合が少ないブルーオーシャンであるものの、需要は大きく革製品は特にニーズが高いといえます。
修理の経験がなくても技術や経営ノウハウを習得しやすい本部サポートと加盟店同士の情報連携で、成功の最短距離がともに歩めるフランチャイズ本部を見つけましょう。
※記載されている内容は2024年6月時点の情報です。最新情報は各サービスのホームページでご確認ください。
レザーリペアは儲かる?
レザーリペアビジネスの粗利は90%を超えることもあり、適切なビジネス戦略で高品質なサービスを提供すれば儲かる可能性が大いにあります。
その理由は下記のとおりです。
SDGsの観点からも、修理して長く使う需要は高まっています。参入企業が少ないブルーオーシャン市場であり、自宅で開業できることから、個人事業主にとって魅力的なビジネスといえるでしょう。
ただし修理(リペア)ビジネスで成功するのは簡単ではありません。高品質な修理(リペア)サービスを提供することで顧客から信頼を得て地元に根づき、技術の向上や最新機器の導入で常に品質向上に努めなければなりません。
また、顧客は個人だけでなくクリーニング店なども対象に入るため、受注チャネルをいくつか持っておくと経営が安定しやすくなるでしょう。
レザーリペアで開業する方法
レザーリペアで開業する方法は2通りあります。
レザーリペアでフランチャイズに加盟して独立するメリット
レザーリペアのフランチャイズに加盟して独立開業すると、下記のメリットがあります。
開業前に成功事例を学べる
フランチャイズに加盟すれば、既に成功しているほかの加盟店が採用しているビジネスモデルのアイデアを開業前に知ることができます。
その他にもフランチャイズ本部は、技術や接客、マーケティング戦略などの具体的な行動を指南してくれます。
とくに修理(リペア)事業のフランチャイズ本部は、創業してから長い「老舗企業」が多く存在します。こうした老舗企業であれば、過去の成功事例がたくさん蓄積されていることでしょう。
ブランドイメージを利用できる
特に修理(リペア)事業において、多くの顧客は高価で思い入れがある商品の修理を委ねます。こうした顧客にとって、ブランドに対するブランドが持つ信頼力はとても大切なのです。
フランチャイズによる開業であれば、本部が積み上げてきたブランドイメージや信頼を借りて事業を始められます。
また、フランチャイズ本部が継続して広告やキャンペーンを打って知名度や認知度を高めてくれるため、独立後も信頼力や集客力が得られるのです。
開業後も研修とサポートがある
本部は、開業前だけでなく開業後にも研修やサポートを提供します。レザーリペアビジネスの運営に欠かせない知識や技術向上ノウハウ、販売方法や接客などを学ぶよい機会になります。
さらに、加盟店同士がつながってクレーム事例の共有やアドバイスを受けることも可能です。
個人経営のリスクが分散できる
フランチャイズに加盟して開業することで、独立開業時のリスクが減らせます。
例えば、修理(リペア)機材や材料・塗料・接着溶剤など、本部が厳選した質の高いものが安定したルートで得られやすくなります。
また、未経験者には難しい開業資金の準備や体制の整備も、経験豊富な本部がサポートやチェックをしてくれるため、失敗やリスクは限りなく減らせるでしょう。
まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
レザーリペアでフランチャイズに加盟して独立するデメリット
フランチャイズに加盟して修理(リペア)事業で独立開業すると、下記のようなデメリットがあります。
経営の自由度が制限される
フランチャイズ加盟店は、フランチャイズ本部の指示や契約内容には従わなければなりません。そのため、自分で自由に商品やサービスを増やせなかったり、意匠や名称を変更できなかったりする場合があります。
例えば顧客から要望を受けた内容が、本部がマニュアル化しているサービスに当てはまらない場合、顧客からの期待や願いを叶えられず、ストレスとなるかもしれません。
加盟金やロイヤリティの負担
レザーリペア事業に限った話ではありませんが、フランチャイズ加盟時には加盟金、毎月の売り上げに応じたロイヤリティなどを本部へ支払います。
なお、ロイヤリティは変動制と固定制があり、まれに仕入れ価格に組み入れられる場合もあります。ロイヤリティ支出を見込んだシミュレーションによって、事前に適切な財務計画を立てましょう。
ロイヤリティについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
https://entrenet.jp/magazine/25146/
フランチャイズ本部の動向が事業に影響する
こちらもレザーリペア事業に限った話ではありませんが、フランチャイズに加盟して屋号を使用していると、本部の経営不振や社会的失態がマスコミで報じられた場合、加盟店の信用が大きく影響を受けるリスクがあります。
そして、集客や信用が落ちれば廃業になる可能性もあるということを理解しておきましょう。
一方で、この3つのデメリットはメリットと表裏一体でもあります。
つまり、自由度が低くても実績があって成功確率が高い方法であり、ロイヤリティの対価として情報や技術を効率的に高められます。
「信用・集客・事業分析」をプロに任せて自分は事業に専念できるともいえるからです。
ブランド品リペア転売で稼ぐメリット
ブランド品リペア転売とは、中古ブランド品を修復して高く売ることで利益を得るビジネスです。
具体的には、以下のような流れで利益を得ます。
- 仕入れ:フリマアプリ、オークション、古着店などで、傷や汚れがある中古ブランド品を安く仕入れる。
- 検品・クリーニング:仕入れた商品を丁寧に検品し、必要な場合はクリーニングを行う。
- リペア:専門の知識と技術を使って、傷や汚れを修復する。
- 販売:ネットショップやフリマアプリなどで、修復した商品を高く販売する。
ブランド品リペア転売で稼ぐ際のメリットは以下のとおりです。
- 競合が少なく利益率が高い
- ロイヤリティなどの支払いがない分実入りが多い
ブランド品リペア転売は、まだ参入企業が少ないため、競争が少なく安定した収益が期待できます。
ブランド品リペア転売で稼ぐデメリット
ブランド品リペア転売で稼ぐ際のデメリットは以下のとおりです。
- 知識・技術の習得が困難なことも
- 無料で得られる情報が少ない
リペアに必要な専門知識や技術の習得を独学でせねばならず、リペア転売に関する情報は書籍やインターネット上などにあまり多くありません。
情報収集には時間と労力が必要となります。
レザーリペアで成功するポイント
レザーリペアで成功するためには、以下の点に注力する必要があります。
特殊な素材やブランドの修理に特化することで、競争を避け、高単価な案件を獲得しやすくなります。
また、修理だけでなく、クリーニングや染色、リメイクなどのサービスを提供することで、単価を上げることができます。
オンラインショップを開設することで、全国の顧客から受注を獲得することが可能になるでしょう。
レザーリペアに修理に出す人は、そのレザーアイテムに思い入れがある方が多い傾向にあります。
「修理すること」の先を意識しながらヒアリングを行うことと、「どんなものでも直せるぞ」という幅広い知識・経験を積んでいくことが必要です。
レザーリペア事業で開業できるフランチャイズの特徴とは
レザーリペア事業で開業できるフランチャイズは、競合が少ない/技術が身に付く/高い利益率であることが特徴的です。
フランチャイズ本部との契約内容や関係は各社異なります。
自分に合ったフランチャイズ本部を探すために、いくつものフランチャイズ本部を比較しましょう。
※記事の内容は2024年6月時点です。詳細は各企業のホームページでご確認ください。
リフォームスタジオ株式会社/リアット
メリット
- 確実な集客: 大手流通チェーンの店舗内やショッピングモール内に立地
- 修理代行: 難しい修理は加工センターに連携して対応
- 開業サポート: 機材、材料、店舗スペースを本部が用意
- 初期投資を抑えられる: 家賃や保証金などを含めたロイヤリティのみ支払い
- 早い収益化: 他のフランチャイズよりも初期投資回収期間が短い
デメリット
- 利益率が低い: 売り上げの50%をロイヤリティとして支払う
- 自由度が低い: 店舗運営や商品選定などに本部からの指示がある
- 契約内容は業務委託に近い: オーナーではなく店長のような関係
株式会社セカンドステージ/革研究所
メリット
- 独自技術: 靴、財布、衣服、革小物から革張りソファーまで幅広い革製品のリペアに対応
- 幅広い顧客層: 多様な革製品に対応することで、幅広い顧客層を獲得可能
- 安定した集客: 本部によるネット集客と、ブログによる実績報告で安定した集客が見込める
- 安心のサポート体制: 電話での修理相談、独自薬剤・塗料の格安販売を通して、加盟店をサポート
- 利益率向上: 独自資材の格安販売により、利益率向上に貢献
デメリット
- 初期投資: 他のリペアフランチャイズと比べて初期投資が高額になる可能性がある
- 競争: 革製品のリペア市場は競争が激化しており、顧客獲得に努力が必要
まとめ
専門的な技術職のレザーリペアであっても、フランチャイズ本部の開業前研修や開業後の手厚いサポートがあれば、事業の継続や安定した利益確保ができます。
「消費から再生へ」という社会的な意識の変化にマッチした革製品修理(リペア)事業は、潜在顧客が多く、これから需要や市場規模が拡大する可能性を秘めた業界です。
まだニッチで高利益率である今から始めれば、地域の信用やファンが増えるにつれて事業が安定するでしょう。
ただし、本部によって加盟店に求める制約や費用に差があり、Web広告・店舗確保・材料の仕入れ価格など強みは異なりますので、開業前の綿密なフランチャイズ調査は欠かせません。
レザーリペアのフランチャイズ事業に興味がある方は、フランチャイズ情報が検索できるこちらのページをあわせてご覧ください。
https://entrenet.jp/magazine/41517/
<文/北川美智子>