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脱・“コミュ障”のカギは協力プレイにあり? 人と圧倒的に仲良くなるコツを心理学者が解説

コミュ障、という言葉を知っていますか?

コミュ障とは「コミュニケーション障害」の略称であり、主に他人とコミュニケーションを取ることが苦手な人を指すネットスラングです。

とはいえ、独立・起業をする上で必要になるコミュニケーション能力。今回は人とすぐに打ち解けるための方法について、心理学者の内藤誼人先生に伺いました。

人とすぐに仲良くなるには「協力関係をデザインする」と良いそうです。一体なぜでしょうか?

「協力」がコミュ障を打ち砕く切り札になる?

今回のテーマは「人とすぐ打ち解ける心理学」。

人とすぐに仲良くなれる方法はいくつか存在しますが、1番手っ取り早いのは、仲良くなりたい人と「協力すること」です。

会社の上司、仲良くしておきたい取引先、気に入られたいお客さま、はたまた異性にアプローチする時にも、この協力というキーワードは凄まじい力を発揮してくれるのです。

今回はそれを裏付ける、非常に面白い実験のデータがありますので、ご紹介しましょう。

シングルプレイと協力プレイ、どちらが仲良くなれる?

オーストリアにあるインスブルック大学のトビアス・グレイトマイヤー先生は、2人1組のペアを作り、一緒に「マリオカート」で15分間遊ばせる、という実験を行いました。

この時あるペアには、1人がカートの操作を、もう1人がアイテムなどを駆使して他のプレイヤーのレースを妨害する役割を与えました。(協力プレイ)

一方、あるペアはチームプレイではなく、1人1人にカートもアイテムも操作させました。(シングルプレイ)

15分間のゲームが終了後、グレイトマイヤー先生は各ペアに、1枚1ドル相当のコインを5枚ずつ与え「自分とペアを組んだ相手と何枚ずつコインを分け合うか」を聞きました。

その結果、協力プレイでゲームをしたペアは平均で4.15枚を、シングルプレイでゲームをしたペアは平均で2.94枚を相手に渡すと答えました。

普通に考えれば、3枚・2枚の割合で分けそうなイメージがありますが、協力プレイをしたペアは相手により多くコインを分けたくなっているのが分かります。

シングルプレイをしているペアは相手に平均2.94枚渡すと答えているので、自分の方が多くコインをもらいたいと思っていることが分かりました。

グレイトマイヤー先生は、今度は逆に「自分が相手からコインを何枚もらえるか?」とも聞きました。

その結果、協力プレイのペアは平均で3.62枚もらえると予想し、シングルプレイのペアは平均で2.72枚しかもらえないと予想しました。

協力プレイは相手との交流がある分、たくさんもらえると予想し、相手との交流がないシングルプレイではコインをたいしてもらえないだろう、と予想したことが分かります。

何かにつけて「協力関係」をデザインすると、必然的に会話が生まれ仲良くなれる!

グレイトマイヤー先生の実験で分かったのは、何かしらの課題に対して「お互いが協力する状況」を作り出せれば、共同意識が高まり友好的な関係が築きやすい、ということでした。

これはあらゆる場面で使えるテクニックです。

例えばテニスをするならシングルスではなく、ダブルスでやりましょうと提案する。

ボウリングをするなら1人1人で投げ合うのではなく、ペアやチームを作って対抗戦にする。カラオケに行くなら、チームを組んでチームごとの点数で競う。

例を挙げればキリがありませんが「協力して勝負する」というような状況を作り出すことで、必然的に会話が生まれ、気がついたら仲良くなっているというわけです。

「コミュ障で悩んでいる」という人こそ、仲良くしたい人と協力関係を築いてみるのはいかがでしょう。

仕事なら「相談」という形で関係を築き「その仕事をクリアする」という目的のために力を合わせる。

いきなり自分のプライベートなことを打ち明けられなくても、仕事という大義名分があれば会話が生まれるのではないでしょうか。

会話が生まれれば、そこから共通の話題を見つけるなど、会話を盛り上げ仲良くなる糸口が見つかるはずです。

プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。
ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。
新刊に「心理学者しか知らない すごい!営業」(廣済堂)
「最高に幸せになる「口ぐせ」」(秀和システム)など。
講演会・セミナーの依頼は、株式会社ブレーンまで。

株式会社ブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先)
http://www.kkbrain.co.jp/

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