社会で生き抜くために必要な能力とは、なんでしょうか。
基礎学力、人間関係構築能力、業務遂行能力…。様々な能力が求められますが、社会人生活で最も求められる能力は「問いを立て、発想し、実装する能力」。
そう語るのは、株式会社COLEYO代表で「放課後教室studioあお」の教室長を務める、川村哲也さん。
川村さんの運営する「放課後教室studioあお」は受験対策はおろか、テスト対策すら行わない、極めて珍しいスタイルの学習塾です。
「放課後教室studioあお」はなぜ、教科教育を行わないのでしょうか。
「テストに解答を埋める力より、そもそもの問題を見つけて解を導き出し、実際に問題を解決する力こそ、社会を生きていく上で必要である」―。10歳からの社会人教育を掲げる、その真意を伺いました。
川村哲也さん
株式会社COLEYO・代表取締役CEO
放課後教室studioあお・教室長北海道生まれ。立命館大学卒業後、株式会社リクルートコミュニケーションズに入社。エンジニアやビッグデータ、IoTの採用広告領域に携わる。就職後1年で退職し、株式会社COLEYOを起業。
京都府上京区、学問の神様こと菅原道真が祀られている北野天満宮のお膝元で「放課後教室studioあお」を立ち上げる。
学校の補習や受験対策を行う、一般的な教科勉強のための塾ではなく、こどもの頃から社会で生きていくための課題発見能力・課題解決力などを養う社会勉強を専門に扱う塾であり、京都を中心にメディアから注目を受ける。
その他、企業向け事業として教育コンテンツの開発や、教育事業立ち上げ支援などにも力を入れる。
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この10年でスマホは普及したのに、公教育は10年前と変わらない。世の中と教育業界のギャップへの危機感
―いわゆる教科勉強を行わない塾として有名な「放課後教室・studioあお」(以下、「studioあお」)の教室長であり、株式会社COLEYOの代表である川村さん。まずは起業に至った経緯から教えてください。