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クリーニングのフランチャイズに加盟するメリット・デメリットまとめ

フランチャイズ業種別

自分でクリーニング店を開業しようと思い立ったとき、フランチャイズへの加盟を視野に入れる方は少なくありません。フランチャイズに加盟してクリーニング店を経営すれば、経営が初心者であっても経営ノウハウをフランチャイズ本部から学べるなど、サポートを受けることができます。また、フランチャイズ本部が加盟店分もまとめて取引するなどで、コストを割安に抑えられるなどのメリットが多くあります。フランチャイズに加盟してクリーニング店を開業する際のメリットやデメリットと合わせて、主なフランチャイズも紹介していきます。

クリーニング店のフランチャイズで独立・開業

クリーニング店をフランチャイズで開業するための初期費用は、一般的に150万円〜300万円ほどが目安といわれています。

また、毎月支払う運営費用は50万円ほどといわれています。「そんな高額な支払いをしていけるわけがない」と感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、クリーニング店は個人で運営しようとすると初期費用で1,000万円ほどかかるだけでなく、運営費用も上乗せでかかります。

その理由は、クリーニング店を開業するためには洗濯機、乾燥機、ドライ機などの大型機械が初期投資として必要になるからです。このような業務用の機械は一台100万円以上のものがほとんどです。そのためクリーニング店は、個人で開業するよりも工場などで一括して洗濯をするフランチャイズの方が圧倒的に初期費用を抑えられるのです。

初期費用には、フランチャイズ本部により異なりますが、加盟金、研修費、広告費、備品購入代などが必要になります。

さらに、フランチャイズに加盟すると、毎月の運営資金のほかにロイヤリティが発生するフランチャイズもあります。ロイヤリティは売上歩合方式、定額方式、粗利分配方式とさまざまです。これもフランチャイズ本部によって異なるので、どんな条件が自分に合っているのか十分な検討が必要になるでしょう。

まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

クリーニングのフランチャイズに加盟するメリット8選

クリーニングのフランチャイズといっても、加盟するメリットはフランチャイズ本部によってさまざまですが、ほとんどのクリーニングのフランチャイズに共通しているメリットを紹介します。

フランチャイズならではのメリットはもちろん、クリーニング店ならではのメリットもあります。それぞれのメリットがどのようなものなのか、8つのポイントについて詳しく解説していきます。

経営経験がなくても起業できる

フランチャイズに加盟してクリーニング事業の経営をする最大のメリットは、経営経験や業界での知見がなくても自分でゼロから起業するよりスムーズに起業できる点です。

フランチャイズに加盟すると、クリーニング業界で必要な知識を教えてもらえたり、経営ノウハウをサポートしてもらえたりします。そのほかにも、クリーニング店の開業に必要な営業活動をサポートしてくれるフランチャイズ本部もあり、個人で事業を始めるよりも成功する可能性は高まるでしょう。

ブランド力を活用できる

フランチャイズのクリーニング店であれば、本部のブランド力を活用した店舗運営ができるというメリットがあります。自分がクリーニング店のユーザーだったと仮定したとき、大切にしている自分の洋服をよく知らないクリーニング店に預けるのには抵抗があったり、不安を感じたりする方は少なくないでしょう。そのため、クリーニング店を個人で開業したところで、集客には難しさを覚えるでしょう。事業を軌道に乗せるためには地道に顧客を集め、リピートしてくれる顧客を捕まえ、さらには口コミで広めてもらうことになりますが、時間がかかるという事実は避けられません。

それに対して既にブランド力があり知名度が高いフランチャイズに加盟すれば、ユーザーから「聞いたことのあるクリーニング店」として開業当初から信頼を得て集客ができます。

また、フランチャイズに加盟すればブランディングのためのテレビCMやWEB広告などはフランチャイズ本部が基本的に行ってくれます。そのため、自分で費用をかけて大きな広告宣伝をする必要がなく、時間や労力をかけたりせずに店舗の広告宣伝ができます。時間を業務に費やせるため、起業後は売り上げを上げることに専念できます。

初期費用を抑えられる

フランチャイズに加盟しているクリーニング店の多くは自身の店舗でクリーニングをせずに、工場でクリーニングを一括して委託しているケースが多いです。工場にクリーニングを一括して委託する形態であれば、高額な機械を購入する必要がありません。そのため、初期費用をグッと抑えられます。

ランニングコストを抑えられる

フランチャイズで起業する場合に限りませんが、接客が必要な飲食業界やサービス業界で経営をする場合、一緒に店舗を運営してくれる従業員の雇用がどうしても必要になります。経費の中でも人件費は削れないものの1つであり、どれだけ事業が赤字であっても支払わなくてはならない費用となります。しかしクリーニング店であれば、常に大勢のスタッフが店舗にいる必要もないため、人件費を大幅に削減できます。

内外装のデザイン決めなどに時間をかけなくても良い

個人でクリーニング店を開業しようとすると、自分で内外装のデザインなども決めなくてはいけません。ある程度のこだわりやインテリア雑貨などに対しての興味がないと、決めるのに時間やストレスがかかってしまうでしょう。

フランチャイズに加盟してクリーニング店を開業すれば、フランチャイズごとの世界観があるため、内外装のデザインはルールに沿って設備を整えていくことになります。そのため「内外装に特にこだわりがない」という方にとっては、設備を選ぶ時間などを省いて経営戦略などについて考える時間にあてられるようになり、効率よく開店準備が進められるようになるでしょう。

高度な専門技術が不要

クリーニング店を個人で開業する場合、店舗に1人以上「クリーニング師」という専門資格を保持しているスペシャリストを置くことがクリーニング業法により定められています。洗濯、染み抜き、仕上げなどのクリーニング店で行う一連の業務は、クリーニング師が行うものとされています。

それに対してフランチャイズのクリーニング店であれば、フランチャイズ本部が運営していたり提携したりしている工場で洗濯などの一連の業務を行うため、店舗にクリーニング師は必要がなく、比較的簡単にクリーニング店を開業できるのです。

参照:昭和25年法律第207号「クリーニング業法」(e-Gov法令検索)

フランチャイズ本部にクレーム対応を任せられる

本来クレームを受けたり、トラブルが発生してしまったりしたとき、個人で経営をしているとすべて自分一人で対応をする必要があります。

一方、フランチャイズの場合は、基本的にフランチャイズ本部にクレームや相談が来るような仕組みになっています。自身でクレーム対応やトラブルの鎮火などに不安を感じる方にとって、フランチャイズ本部がこれらの対応を行ってくれるのは大きなメリットといえるでしょう。

固定客を獲得しやすい

自宅では洗濯できないものを持ち込む方が多いクリーニング店は、ほとんどの利用者が地域の方である地域密着型のサービス業です。「家では洗えないから」「家からお店が近いから」という理由で選ばれることが多いため、リピーターになってもらいやすい傾向にあります。固定顧客になってもらえれば安定して仕事を任せてもらえるため、継続的な収益が見込めます。

まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

クリーニングのフランチャイズに加盟するデメリット3選

メリットを見ていると、クリーニング店を開業したいのであればフランチャイズへの加盟に飛びつきたくなってしまう方もいるかも知れません。

しかし、何事にもメリットがあればデメリットもあり、クリーニング店のフランチャイズ加盟についても例外ではありません。フランチャイズに加盟してクリーニング店を開業する際のデメリットを紹介します。

3つのデメリットについて、それぞれ解説していきます。

自由な経営ができない

クリーニング業に限りませんが、フランチャイズに加盟すると接客方法や営業時間などは、フランチャイズ本部の指示に従わなくてはいけない場合もあります。どこのフランチャイズに加盟するのかでルールやマニュアルの内容も異なるため、自分に合っているかどうか検討しましょう。

加盟前に必ず規定やマニュアルを熟読し、「この内容であれば共感できる」というフランチャイズ本部を見つけましょう。

ロイヤリティの支払いがある

フランチャイズに加盟すると毎月のロイヤリティが必要になることがほとんどです。ロイヤリティは経営ノウハウのサポートやフランチャイズの看板を使わせてもらっている代わりに払うものです。

支払い方法は、売上歩合方式、定額方式、粗利分配方式の3つがあり、どの方式を採用しているのかはフランチャイズによって異なります。

中には、ロイヤリティがないフランチャイズもあるので、事前によく確認しましょう。ロイヤリティはあくまで、サポートへの対価という位置づけです。自分が必要とするサポートは何か、サポート内容に対して支払うロイヤリティの額が妥当か、という点で検討するのがおすすめです。

フランチャイズビジネスがよく分からない方は、こちらの記事をあわせて読んでみてください。フランチャイズビジネスとは何かについて紹介しています。

https://entrenet.jp/magazine/25146/

ブランドイメージの影響を受けやすい

フランチャイズへ加盟すると、ブランドを借りているため顧客への影響力や信頼を勝ち取るのに有利です。その反面、悪いことも影響を受けやすいというリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

例えば、加盟しているフランチャイズ本部やほかの加盟店で不祥事があった場合、自分の店舗は関係なくても、その不祥事によるイメージダウンで売り上げに影響が出ることは少なくありません。看板を使わせてもらっている以上、覚悟は必要になるでしょう。ただし、不祥事やトラブルが起きた際のサポートを用意しているフランチャイズ本部もあります。加盟前に確認しておくと安心でしょう。

クリーニングのフランチャイズ3選

次に、主要なクリーニングのフランチャイズを3つ紹介していきます。

ノムラクリーニング

大阪、奈良、兵庫、京都で約200店舗を展開するフランチャイズ。フォロー体制が整っているので、専門知識がなくても安心して経営の第一歩を歩めます。顧客管理や販売促進のためのツールも提供してもらえるため、ノウハウがなくても安心です。

参照:ノムラクリーニング

サンレモン

東京と埼玉の一部エリアで宅配クリーニングを行っているフランチャイズです。顧客のところまで洗濯物を引き取りに行き、クリーニングが完了したらお届けをするサービスを提供しています。

共働き世帯や、外出が難しい年配層から絶大な信頼を得ています。

参照:サンレモン

ホワイト急便

全国5,000店舗ほどあり、業界トップクラスの大型フランチャイズです。ネット宅配クリーニングや保管までしてくれるクリーニングなどのサービスも行っています。

参照:ホワイト急便

これからのクリーニング店のフランチャイズ

在宅勤務の増加により、家事需要は増えているものの、クリーニングの需要は減少傾向にあります。そのため、クリーニング店として生き残っていくためには、痒いところまで手が届くというサービスが必要不可欠です。

普段着ない衣類や季節外れの布団のお預かりサービスや、スーツと合わせて使う革製品のクリーニングのような「どこに依頼すれば良いかわからない」を解決できると良いのではないでしょうか。

熟成市場のクリーニング店で生き残るには新しい発想が必要

需要はありつつもすでに成熟しているクリーニングの市場で生き残っていくためには、業界を知り尽くしているフランチャイズに加盟し、本部から成功ノウハウを学ぶ方法は有効な開業方法ではないでしょうか。

アントレでは、コインランドリーのフランチャイズも紹介していますので、是非一度みてみてください。

コインランドリーの独立開業情報一覧|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】
コインランドリーに関する独立、開業、企業、フランチャイズ募集(FC)情報。アントレは株式会社アントレが運営する独立、開業、起業、フランチャイズの情報サイトです。
フランチャイズの独立開業情報一覧|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】
フランチャイズに関する独立、開業、企業、フランチャイズ募集(FC)情報。アントレは株式会社アントレが運営する独立、開業、起業、フランチャイズの情報サイトです。

<文/ちはる>

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