こんにちは。
WILLFU Lab編集部です。
巷で起業した会社は5年以内に9割以上が失敗、つまり潰れるというこを聞いたことはありませんか。
私も起業した際に、知り合いの社長からこのようなことを聞いたことがありました。
そこで試しに調べてみると、ネット上に
・起業した会社の失敗率は5年以内で約9割
・起業した会社の10年以内の失敗率は9.5割
といった記載が多くでてきましたが、日本の行政機関の中央企業庁や株式会社帝国データバンクが発表している統計データとは明らかに異なっていました。
そこでこの記事では、WILLFU Labが中央企業庁と株式会社帝国データバンクの、統計データを参考に起業の失敗率の実態や企業の失敗率を下げる方法をご紹介します。
起業の失敗率は5年で実は1.8割程度
中小企業庁が公表している2017年版中小企業白書によると、5年以内の起業の失敗率は18.3%ということがわかります。
中小企業白書からの画像
また1980~2009年に創設された企業の創設後経過年数ごとの生存率の平均値をグラフ化した、2011年版の中小企業白書を見ても、5年後の企業の失敗率は18%ということがわかります。
2011年版 中小企業白書からの画像
つまり、中小企業庁のデータを整理すると、下記のことがいえます。
《起業後の失敗率》
①起業1年後の失敗率:3%
②起業3年後の失敗率:7%
③起業5年後の失敗率:14%
④起業10年後の失敗率:27%
⑤起業20年後の失敗率:46%
⑥起業29年後の失敗率:53%
起業後20年を境に、失敗率は緩やかになっているようです。
なぜ起業の失敗率は5年で90%、10年で95%以上といわれているのでしょうか。
WILLFU Labでは、起業の失敗率が高いと噂されている理由として、起業コンサルティングや起業ノウハウを売りつける人の思惑があるのではと推測しています。
つまり、「起業の失敗率は高いから、起業をするのは難しい。なので、私のコンサルティング受けること、メルマガをみることをオススメする」といった具合に営業をするためということです。
確かに、起業に関する勉強をすることで、起業の失敗率を下げることはできるかもしれません。
しかし、データのリソースも示さず不安を煽り、商品を売りつけるような方から学ぶのはよく検討するのが良いでしょう。
ここまでで、起業の失敗率はそれほど高くないということは理解していただけたのではないしょうか。
次に起業の失敗率を下げるためのコツをご紹介します。
起業の失敗率を下げるにはどうしたら良い?
起業する際は、下記の2点を実践することで失敗率を下げることが期待できます。
1.1 まずはスモールから始める
1.2 リリース前に仮説検証を行う
起業の失敗率を下げる方法1.1 まずはスモールから始める
もちろん最初から資金調達や融資を受けて、ビジネスを立ち上げる方法もありますが、まずは最小限のリソースでビジネスを立ち上げるのがオススメです。
先輩起業家もビジネスの立ち上げ当初は、過度な設備投資や採用は控え、少人数で起業。
軌道に乗ってきたタイミングで設備投資や人材確保を行っていました。
最小限のリソースで始める方が、設備投資資金の回収リスクを回避できる、人件費などのコストを抑えられるなどのメリットがあります。
なので最初は最低限のリソースでビジネスを立ち上げ、次に紹介する仮説検証を行っていくのが良いでしょう。