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クラウドワークス吉田社長 【『働くを通して人々に笑顔を』に至るまでの道のり】

生ボイス

2014/6/21に開催した起業家トークイベント「WILLFU TALK」の書き起こしをアップします!
この回は、サービス開始から2年間で依頼総額120億円を突破した急成長中のスタートアップ、クラウドワークスの代表取締役社長吉田浩一郎氏をお招きして、お話し頂きました。

吉田浩一郎氏 プロフィール

1974年兵庫県神戸市生まれ。
東京学芸大学卒業後、パイオニア、リードエグジビションジャパンなどを経て、株式会社ドリコム 執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。
ベトナムへ事業展開し、日本とベトナムを行き来する中でインターネットを活用した、時間と場所にこだわらない働き方に着目、2011年11月株式会社クラウドワークスを創業する。

この記事はWILLFU LABに掲載されていたものを転載しています。起業の学校WILLFUは「アントレ独立開業スクール」に統合されました。最新のスクール情報はアントレ独立開業スクールをご確認ください。

  1. 【これからは、企業や国家に依存しないサービスにビジネスチャンスが広がる】
  2. 【もう国家が個人を押さえつけることができる時代ではない】
  3.  【企業も国に縛られず、国を選ぶことができる】
  4. 【シェアリングエコノミーが今後100年のビジネスモデルの基礎を作っていく】
  5. 【クラウドワークスは労働時間の空き枠売買】
  6. 【国や大企業が「個人に仕事を発注する」という革命が起こっている】
  7. 【メーカーではなく、ユーザーにリーチできるところが全ての決定権を握る】
  8. 【サービスが出来上がる過程に参加することで共感し、その共感が新しい消費を生む】
  9. 【人の共感が定量化、共感で人を選ぶ時代】
  10. 【正社員さえもクラウドソーシングで副業する時代が来る】
  11. 【ビジネスモデルは、ストックから、ストックへの意味付けへ】
  12. 【人間のコミュニケーションは「野生化」してきている】
  13. 【ベンチャー企業役員として上場。自分でもできると思い、起業。しかし…】
  14. 【失敗の連続、光の全く見えなかった2年間】
  15.  【すこしでも良いと思ったらすぐにやる速さが1番大切】
  16. 【企業が発信するメッセージの鵜呑みでは、儲かるポイントはわからない】
  17.  【役員の裏切り、36歳ですべてを失う】
  18. 【起業家も社会のエコシステムの一部。多くの人の力を借りることが成功への近道】
  19. 【社会のスタンダードを取ることができれば勝ち】
  20.  【エゴを追求した結果、人の役に立つことに集中したいと気づくことができた】
  21.  【「組織」と「事業」の成長カーブの違いを理解して経営することが大切】
  22. 【ベンチャーだからこそルールを作る必要がある】

【これからは、企業や国家に依存しないサービスにビジネスチャンスが広がる】

まずは、「20世紀」についてお話しをします。
これを学生のうちに勉強することが大切だと考えているのですが、その理由は、こういうことです。20世紀の100年をかけて作られたものが今の社会の仕組みです。
一方で、インターネットは、21世紀の新しいインフラであり、社会自体を大きく変えていっています。
この21世紀に、どういったところにビジネスチャンスがあるかっていう事をマクロ市場としてとらえようとすると、今の社会の仕組みである「20世紀」を勉強することは結構重要なんじゃないかなと思っています。

 

例えば、20世紀のインターネットのない時代は紙で情報を管理していたんですよね。
紙で情報を管理すると何が起きるかっていうと、昔は紙を束ねた人が情報強者になれたんです。
例えば大学の学生と教授がいたら、学生がレポートを出したとすると教授が一番情報を持っているじゃないですか。
みんながどんなレポート書いたかというのは教授にしかわからない。
でも今だったらネットでアップしたりとか、LINEでこのレポート何書いたとか、すぐ横で情報共有ができます。昔は紙だったので、例えば20人がレポートを出したら、
レポートを出した1人が他の19人分の情報を手に入れることはほぼ不可能でした。
そういう意味では個人より企業が情報を持っていて、企業より国家が情報を持っていたんです。
インターネットが無かった時代は隣町のお祭りの情報もいったん行政が集約して回覧板とかで回ってきて、回覧板を通じて来週隣町でお祭りがあるという事を知りました。
ところが、今は個人がTwitterで「来週はお祭りだー」ってつぶやいたり、行政がHPを更新すれば、リアルタイムでわかってしまう。
誰かが情報を取りまとめるのを待つ必要が無くなった、というわけです。

20世紀は管理という点で個人より企業、企業より国家が情報を持っていました。
しかし企業や国家のインフラは、”(情報を)いつまでに提出してね”と一番下に言ってから、それが上まで届くには1か月以上かかったりします。
これは情報を集めるのに大変不便です。インターネットの普及により、現在では個人の方が情報を得るのが速くなりました。

これでどういうことが起きたかというと、相対的に見て20世紀より国家や企業の価値が下がり、個人は上がったんです。個人にフォーカスしたサービス、
つまり、これからは企業や国家になるべく依存しないサービスであればあるほど、ビジネスチャンスが広がりますね。

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【もう国家が個人を押さえつけることができる時代ではない】

※本記事は取材当時の情報を基にしており、団体名、サービス名、法令等が現在と異なる可能性があります。しかし、取材時の想いや状況を正確に伝えるため、内容をそのまま掲載しています。ご了承ください。

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