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人生のやり残しはこれひとつ。74歳からのスマホアプリ開発:VOL.207

生ボイス
PROFILE

鈴木富司さん(82歳)

川崎市麻生区
1935年生まれ。大学卒業後、三菱商事に入社。
自動車の海外事業や新規事業開発、大規模テーマパーク事業に従事。
リタイヤ後の2013年からスマホアプリ開発に没頭。
これまでにシニアのためのiPhoneアプリ「スマホの勉強シリーズ」をリリースしたほか、企業からの受託開発も行う。

VOL.207人生のやり残しはこれひとつ。74歳からのスマホアプリ開発

難しいことができるようになる。 いくつになっても嬉しいことです

阪神大震災のちょうどその時、私は神戸の自宅にいました。部屋はめちゃくちゃ、街はぺしゃんこ。1年くらいは火事も地震も怖くて怖くて。救いになったのが仕事用に購入したMacです。夢中になれる対象があったことで随分と癒やされました。

iPhoneの初号機も出たらすぐ購入、「老後はアプリ開発をしよう」ともくろみました。ところが学校で教わってもさっぱりで、一度は諦めた。でも3年後、「この世にやり残したことは?」と人に聞かれて思ったんですね。会社の仕事はやり切ったし、こどもは4人、孫は8人いるからもう十分、でもアプリ開発は…。その場で「やります!」と宣言して、今度はリリースまでこぎつけました。

私は1つのアプリを開発するのに300時間ぐらいかかるし、エラーが100回も出る。今日も時間を無駄にしたなと思いますよ。でも苦労の末にアプリが動いた時の喜びは何ものにも替えがたい。いくつになっても、できないことができるようになるのが嬉しいんです。この気持ちを同世代に伝えたいですね。会社員の頃から「革新的な思想と技術を世に広める」という志でやってきました。同世代の多くは「iPhoneなんて俺と関係ない」と思い込んでいますが、音声入力をやってみせると皆、目の色が変わる。そういうの、私はすごく燃えるんです。
 

構成・文/東 雄介
撮影/刑部友康、阪巻正志
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アントレスタイルマガジン編集部

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