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モザイクタイルと『えんとつ町のプペル』で目指す、“全国区”の地方スーパー

生ボイス

食品や日用品が揃う、スーパーマーケット。

アナタの家の近くにもある“スーパー”に、観光客が集まっていると聞いたら、不思議に思いませんか?

今回お話を伺ったのは、岐阜県多治見市にあるマルナカストアー有限会社の代表取締役社長、中島世志人さん。

中島さんが代表を務める「マルナカストアー」には、地元の人だけでなく、全国から多くの観光客が集まるといいます。

なぜマルナカストアーには、全国から観光客が集まるのでしょうか?

今回は中島さんの経歴とともに、「マルナカストアー」の驚きの取り組みについてお伝えします。

<プロフィール>
中島世志人さん
マルナカストアー有限会社・代表取締役社長
岐阜県多治見市笠原町にある、スーパーマーケット「マルナカストアー」の3代目社長。先代から店を継いで10年、様々な理由から一時は廃業を考えるも、一念発起して店の一角をイベントスペースに改装。イベントスペースの企画第1弾として、キングコング・西野亮廣さんの絵本『えんとつ町のプペル』の世界を、笠原町の名産品であるタイルを使って表現し、人気を博している。

倒産寸前だったスーパーに、『えんとつ町のプペル』が出現した理由

―「マルナカストアー」と中島さんの経歴から教えてください。

中島さん
私の祖父がこの笠原でスーパーマーケットを開業しました。こどもの頃からこの店があったので、なんとなく「自分も将来は継ぐのかな…」と思っていました。身近過ぎる故に、こどもの頃はあんまり乗り気じゃなかったのですが(笑)。ある程度大人になってから、父からも説得されて店を継ぐことを決めました。大学を卒業後は3年、名古屋市内のスーパーマーケットに就職して経験を積んでから、「マルナカストアー」に戻ってきました。

―そこからはずっとこの「マルナカストアー」にお勤めされているのでしょうか?

中島さん
はい。25歳の時に店に戻ってきたので、かれこれ20年近く勤めていますね。そして35歳の時、先代の社長だった父が急死してしまったんです。父の後を継いで社長となったのですが、いかんせん予期せぬタイミングでの社長就任だったのと、私自身に経営の経験がなかったため、とても苦労をしました。幸い借金などは抱えていなかったのですが、経営はそれほど芳しく無く、先代たちが築いてきた遺産を食い潰しながらなんとかやってきたんです。

景気も悪く私自身の力不足もあり、いよいよ店を閉めようかと思っていた矢先に出合ったのが、キングコング西野さんの著書『革命のファンファーレ』と『えんとつ町のプペル』でした。

―「マルナカストアー」に来て、まず飛び込んできたのがタイルで描かれた『プペル』の世界観でした。なぜ『プペル』だったのでしょう?

中島さん
理由は2つあります。1つ目の理由は、2016年に「多治見市モザイクタイルミュージアム」がこの店の目の前にできたことです。
この笠原は古くからタイルで有名な場所です。様々なモザイクタイルを使ったアート作品が「インスタ映え」すると、開館当初から大きな話題になり、人が集まるようになりました。

2つ目の理由は『プペル』が著作権フリーであること。西野さんは『プペル』に関して、基本的に著作権はフリーであるとしています。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12371970580.html

「このタイルと『プペル』を組み合わせて展示したら、多くの人が集まってくれるんじゃないか」と思い、作ったのがこのイベントスペースなんです。

中島さん
もちろん『革命のファンファーレ』にも大きな影響を受けましたし、お世話になっている会計士の方に「どうせ辞めるなら好きなことをやってから辞めなよ」と助言されたことも理由の1つですね。また、笠原町がタイルで栄えていた頃は、工場や窯のえんとつがたくさんありました。そういう意味でも、笠原町は本当に「えんとつ町だった」ので、プペルを題材にしたかったんです。

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スーパーでタイルをPRする。3代目社長として、自分の代で地元に何を残せるか?

※本記事は取材当時の情報を基にしており、団体名、サービス名、法令等が現在と異なる可能性があります。しかし、取材時の想いや状況を正確に伝えるため、内容をそのまま掲載しています。ご了承ください。

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