【この記事でわかること】
- アイブロウビジネスの市場性
- アイブロウビジネスをフランチャイズで開業する方法
- アイブロウビジネスを成功させるポイント
顔の印象を大きく変える眉毛に関する市場は、コロナ禍においてマスクをする生活で目元や眉毛が注目されるようになったことで大きく成長しました。
すでにマツエクサロンなど美容系の事業を開業している方は、眉毛に関するビジネスを副業として取り扱ってみてはいかがでしょうか。
本記事では眉毛サロンが具体的にどのような施術をするものなのか、フランチャイズで開業する際にどのようなメリットやデメリットがあるのかをまとめてお伝えしていきます。
アイブロウビジネスとは、高まる市場性
そもそも眉毛に関するビジネスとは、「眉毛を整える」ことを主にする事業です。眉毛と整えると一言でいってもさまざまで、眉毛サロンには以下のような施術を施すものがあります。
アイブロウデザイニング
顔の黄金比、フェイス、パーツバランスに合わせてお客様に1番似合う眉をデザインし、特殊なフィルムワックスで“余分な毛“を脱毛し、仕上げる施術
アイブロウエクステ
眉毛1本1本にピンセットとグルーでエクステをつけ、自然にボリュームアップしたり、左右のバランスを整えたりする施術
育毛
今後の眉毛の施術をしていくための土台づくりとして、今ある眉毛をより強く、多くすることを目的とした施術
ブリーチ
眉毛を脱色し明るくするための施術
カラーリング
髪の毛の色に合わせたり、雰囲気を変えたりするために、眉毛を染める施術
ワックス
眉毛の周りの毛を特殊なフィルムワックスで脱毛する施術
アートメイク
刺青ほど深くない皮膚の極浅い部分(深さ0.2~0.3mm程度)にインクを注入して描き、眉毛を一時的に持たせるための施術
このように眉毛に関する施術はさまざまです。それぞれ施術内容が異なるため、基本的にはどれかを専門的に取り扱う事業が主流です。
数多くの芸能人やインフルエンサーが施術をしていたり、美容雑誌でも特集が組まれたりするようになり、眉毛美容の人気はここ3〜4年で高まりました。さらにコロナ禍でマスクで口元が隠れ、眉毛や目元の印象が注目されるようになったタイミングが重なり、眉毛美容に関する市場の流れは一気に加速しました。
眉毛サロンをフランチャイズで開業するには
眉毛サロンをフランチャイズに加盟して開業するためには、事前にどんなことを理解しておくべきなのでしょうか。開業前に知っておきたい眉毛サロンの基本的な情報をお伝えしていきます。
開業の手順と必要な資格・許認可
眉毛サロンを開業する手順を簡単にまとめると、以下の6つのステップで完了します。
注意したいのが、眉毛サロンを開業するためには美容師免許の資格が必要になる点です。まつ毛エクステの場合、トラブル防止のために「美容師免許がなければ施術を行ってはならない」と2008年に厚生労働省から通達がありました。
法律でこそ定められてはいませんが、同じような施術方法を用いる眉毛サロンでも美容師免許が必要と解釈される場合も多いです。開業の際には取得しておくのが賢明でしょう。
開業資金・ランニングコスト・平均年収
眉毛サロンの開業資金やランニングコストでは、以下のような費用がかかります。
・加盟金
・保証金
・物件取得費
・内外装施工費
・材料などの仕入れ代
・広告宣伝費 など
・ロイヤリティ
・家賃/水道光熱費
・材料などの仕入れ代
・人件費
・消耗品代
・広告宣伝費 など
平均年収はエリアや経営時間などにもよりますが、営業利益で見て60万円〜130万円ほどといえるでしょう。
参考:ロレインブロウ「FC募集 | まつ毛パーマ × 眉毛サロン」
眉毛サロンのフランチャイズ開業のメリット
フランチャイズに加盟して眉毛サロンを開業するのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
すでにマツエクサロンなどを開業しており追加で眉毛サロンもとなると、事業を増やすことになるため不安がある方も多いでしょう。
「それでも眉毛サロンも開業してみたい!」と踏み切りたい方のため、フランチャイズに加盟して眉毛サロンを開業する際に得られるメリットをお伝えしていきます。主に以下の4つがあげられます。
フランチャイズに加盟すると本部が提携している取引先の紹介や一部本部が負担してくれるなどのサポートがあるため、自力で開業したときと比べて低コストで開業できます。
フランチャイズにはたくさんの加盟店があり、それらに必要な仕入れをまとめて本部で行っているケースは少なくありません。このような場合店舗ごとに仕入れするよりも多くの数を一度で発注するため、スケールメリットのおかげで1つ当たりの仕入れ額を下げることができるのです。
フランチャイズの仕組みについて詳しく知っておきたい方は以下の記事も合わせてチェックしておきましょう。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
眉毛サロンに限らず開業をしたことがない方はもちろん、すでに別の事業を展開している方も新しく事業を始めることで収入源が増やせるのも、眉毛サロンを開業するメリットでしょう。
特に眉毛サロンは美容院、マツエクサロン、ネイルサロンなどと親和性が高く、すでにこれらの事業をしている方は特に開業を考えてみても良いかもしれません。
眉毛サロンのフランチャイズ開業のデメリット
フランチャイズに加盟して眉毛サロンを開業するのにはさまざまなメリットがある反面、デメリットがあるのも事実です。デメリットを知らずに開業してしまうと、「思っていたのと違う」と後悔につながってしまうかもしれません。
そうならないためにも、フランチャイズに加盟して眉毛サロンを開業する際に直面するかもしれないデメリットをお伝えします。
眉毛サロンに関わらずフランチャイズに加盟すると、加盟金やロイヤリティの支払いが発生します。特にロイヤリティは毎月経営状況に関わらず必ず支払わなくてはいけないため、経営が上手くいっていないと負担が大きく感じてしまうかもしれません。
しかし、すでに知名度やブランド力のある看板を利用するための対価です。負担に感じてしまうかもしれませんが、しっかりと支払いましょう。
また、フランチャイズの特徴として、経営の仕方やメニューについては本部の指示に従う必要があります。そのため、自身で何か新しいことを始めたいと思っても、なかなか許可してもらえないケースもあるかもしれません。
しかし承諾を得られれば、新しいことへの挑戦を認めてもらえる事例もあるので、本部に確認してみるようにしましょう。
さらに、フランチャイズには競合避止義務や契約年数などの制約があります。そのため、契約満了後に似たような事業での独立を考えている場合、キャリアに制限がかかってしまうリスクがあることを理解しておかなくてはいけません。
眉毛サロンのフランチャイズで成功するポイント
フランチャイズに加盟して眉毛サロンの経営を成功に導くためには、どのようなポイントを押さえておくべきでしょうか。押さえるべきポイントは、以下の2点です。
お客様獲得のために、質の高いサービスと施術は必要不可欠です。どれだけ店内をきれいにして、雰囲気の良いスタッフを揃えていても、サービスや施術の質が悪ければお客様は足を運んではくれません。
一度は来てくれても、リピーターになってもらうためには「またお願いしたい」と思わせられるような質のサービスや施術の提供が必要になります。
さらに、お客様の中にはなぜ眉毛を整えるべきなのかを理解していない方もいます。
眉毛をケアすることでどのように顔の印象を変えるのか、日々のメイクの時間をどのくらい短縮できるのかなど、眉毛ケアの必要性を理解してもらうための機会創出も欠かさずに実行しましょう。
まとめ
眉毛美容への注目が集まっている昨今、眉毛サロンなど眉毛のケアに関する事業は成長段階にあります。すでに美容院、マツエクサロン、ネイルサロンなどの美容系の事業を展開している方は眉毛サロンとの親和性が高いため、特に開業を検討してみても良いでしょう。
<文/ちはる>