馬場 加奈子さん(44歳)
VOL.157お母さん1人で開業できる 学生服リユースショップ
働き方は自分で決める
育児する母のためのビジネスモデル
シ
ングルマザーとして3人の子どもを育てながら、生命保険の営業をしてました。楽しい仕事でしたよ。でも忙しくて。私はもっと子どもに寄り添いたかったんです。
学生服リユースはまず自分が欲しいと思ったビジネス。学生服って安くても1着1万数千円するのに、学校行事に参加していないのでお下がりを頼めるママ友がいませんでした。同僚に聞いてみると「私も」だって。無店舗で創業したら「学生服を売り買いするなんてアヤシイ」と言われて半年間は泣かず飛ばず。実店舗を出したらやっと信用されて、地域のお母さんも「こんなお店が欲しかった」と言ってくれるようになりました。
各校制服のデザインが少しずつ違うので細かい在庫管理が大変。でも買い取りの査定ルールをつくり、1万点以上の商品はPOSレジシステムで管理することで育児中のお母さんが一人でもお店を回せるよう効率化しました。だから営業時間も週4日の10時から15時まで。パートナー店を増やしてこの仕組みを全国のお母さんに広めるつもりです。お客さんからありがとうと言われるのはもちろんうれしい。でも私らが子どもと一緒に過ごす時間を持ちながら仕事もちゃんとできること、それが一番。
アントレ2016.夏号 「儲けも損も財産だ 激白!社長の醍醐味」より