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起業家・先輩から学ぶ

元Amazon部長が開業 カセットテープ店 雇われない生き方:VOL.156

元Amazon部長が開業 カセットテープ店 雇われない生き方:VOL.156
PROFILE

角田 太郎さん(46歳)

(株)ワルツ社/東京都目黒区

大学卒業後、WAVE渋谷店、六本木店でバイヤーを経験。2001年アマゾン・ジャパンに入社し、消費財事業部長や新規開発事業部長を経て15年3月に退職。カセットテープやレコードを販売する「waltz」をオープン。カセットの店頭在庫は約3500本。

VOL.156
元Amazon部長が開業 カセットテープ店

時代に逆行
カセットテープが音楽業界を再生する

マゾンの黎明期から14年働きました。辞める直前の僕はよくいる外資系マネジメント人間です。アマゾンのことは誰よりも愛しています。でも僕がやりたかったことは別で。新卒でWAVEに就職したんですが、CD産業が衰退して不完全燃焼。アマゾンに転職してインターネットで音楽を売りながら「自分ならこんな店をつくるのに」ってずっと空想してました。
 
 恵まれたポジションを手放すからには、アマゾンでは絶対できないことをしたい。そう思った時部屋のなかを見渡したら約1万本のカセットが並んでいたわけです。
僕はおそらく世界的なカセットコレクター。市場らしい市場がないのでカセットの入手は困難。でも入手困難だからこその「ありがたみ」があります。それこそ定額で音楽聴き放題の時代になって失われてしまったもの。
 
 僕のビジネスの持論は時代に逆行すること。そうすれば誰もいないところにたどり着ける。起業したら社内稟議もなくなる、いっそう説得不要で逆行できますよね。SNSもマーケティングもしない。音楽離れが叫ばれているなか、それでも開店前からお客さんが並んでくれる。メディアが変わるだけで音楽はまだ売れるんです。僕は本気で、カセットから音楽業界を再生するつもりですよ。


更新日:2016/10/5
取材・文/東 雄介 撮影/太田未来子、刑部友康、阪巻正志
アントレ2016.夏号 「儲けも損も財産だ 激白!社長の醍醐味」より

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