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物件を見て回った甲府市ではなく地元で出店する方向へ 年間密着取材Ⅱ~橋爪さんご夫妻編第3回~

物件を見て回った甲府市ではなく地元で出店する方向へ 年間密着取材Ⅱ~橋爪さんご夫妻編第3回~

「独立・開業」を目標に実際に起業活動を進めている方の年間密着取材、第2シーズン。開業までのプロセスや想いを中心に、苦労話や失敗談まで、リアルな姿を追いかけるドキュメンタリー。

橋爪さんご夫妻プロフィール
旦那さまは、山梨県出身の33歳。東京の大学を卒業後、都内の新聞社に就職。その後、保育園の管理事務職に就く。体調を崩した祖父を想い山梨県へUターンするも、勤めていた保育園から、新規園の立ち上げスタッフにと声がかかり再度、東京へ。新規園が軌道に乗ったのを見届けたのち退職。2016年に山梨県へ移住し、現在は働きながら開業準備中。奥さまは、神奈川県出身の44歳。大学卒業後は、大手学習塾、塾経営など教育業界や企業に勤務し、保育園管理事務職に。現在は山梨県内の企業に就職。山梨県産のフルーツを用いたゼリーを主力商品とした6次産業での開業を検討しており、当初考えていた無店舗型経営ではなく店舗型経営の方向で物件を探し中。

――前回、無店舗型経営から店舗型経営に気持ちが傾いていると伺いましたが、店舗型経営に確定されたのですか?

そうですね、店舗型経営にしたいと思っています。

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販売予定のフルーツゼリーは山梨県産の素材にこだわったものなので、甲府市に出店するよりも地元に出店したほうが自然のイメージも強く、お店のコンセプトに合うので、地元に出店したい思いが強くなっています。

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知人からも甲府市までは自宅から車で1時間くらいかかるので通勤時間がもったいないと助言をいただいたりもしました。夏はこの辺も観光客でにぎわいますしね。

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――ご主人も、前回、お客さまと直接やりとりをしたいとおっしゃっていましたね。では、物件探しを始められているのですか?

それが、実は難航しています。この辺りには賃貸物件が少なく、ほとんどが売り物件で、賃貸物件があっても、希望以上に広くなってしまったりするのです。

インターネットで探しても不動産屋で聞いても希望するような賃貸物件がなく、再考せざるを得ないかと思っていたのですが、知人が「良い物件がないか周りに声をかけてみるよ」と申し出てくれたところです。

場所については、絶対に国道沿いや市街地が良いなどの希望は特にありません。地図やカーナビで辿りつくことができるところで、あとは商品の味さえしっかりしたものであれば、口コミや評判で来ていただけるのではないかと思っています。

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自分がここでやりたい、お店を楽しくやっているイメージができる物件に出合えたら、きっとお客さまを笑顔で迎えられると思っています。

3月上旬には地元付近で物件を決めたいですね。

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――ちなみに、物件探しを手伝ってくれるという知人の方は、地元の方でいらっしゃいます?

そうですね。前職で知り合ったパッケージ業者の方です。商品のパッケージを相談している中で、物件が見つからないことを話したら良い物件がないか探してみてくれると言ってくれて。仕事柄なのかとても顔が広いのです。異業種交流会を紹介してくれるとも言ってくれたりしていて、まるでコンサルタントのように協力してくださいます。

Uターンしてきてから、とても人に恵まれていると感じています。先月参加した甲府市の空き物件見学兼相談会でお会いした銀行員の方や商工会の方、引っ越してから知り合った知人が、物件を含めいろいろと相談に乗ってくれるなど、皆さんに応援していただいています。

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――それは心強いですよね。パッケージ業者の方とお会いしているということは、商品開発と容器も決定したのですか?

商品は、フルーツごとに使用する天然甘味料を変えるなど、素材との相性を考えた組み合わせが出来てきました。

ゼリーの甘さは、フルーツ自体の甘みを邪魔しない後味の良いものにするため、分量や配合にこだわっています。ただ、まだ納得いくものではなく、もし、まだ試していない色移りしない後味の良い砂糖などがあれば是非使ってみたいですね。目指すゼリーは素材の味を生かし、カットしたばかりのフルーツをそのまま味わえるものです。

容器も迷ってしまいますね。ざっくりではありますが月の収支を算出しているので、原価率を考えて販売価格に見合う金額のものの中から、容量デザインや材質を考えています。

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フルーツそのものも見えるようにしたいし、販売価格に見合う高級感やおしゃれ感もほしいですし。私たちのお店らしさを出せるような、お店のイメージを投影できるような容器にしたいと思っています。

コストを度外視するなら高級感のある瓶にしたいですが、そういうわけにはいかないので難しいところですね。

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――着々と準備が進んでいますね。まずは良い物件に出合えると良いですね。

そうですね。物件が決まれば名刺も作れるので、名刺ができたらフルーツの仕入れ先を当たるなど、活動範囲を広げたいと思います。実家で収穫したフルーツだけでは、年によって収穫量も変わりますし、フルーツの種類も限られてしまうので。

容器のラベルは妻の親戚のデザイナーにお願いしていますが、まだ容器自体が決まっていないですし、ホームページも友人を通じて制作依頼はしているのですが、店舗や商品が確定していないので、どれもスタンバイといったところです。

今はまだ開業準備が点の状態なので、物件と商品を納得するものにして点を線にしたいと思っています。

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次回の更新は、2017年3月31日(金)予定。お楽しみに!

更新日:2017/2/24
文:樋口代史子 撮影:中村公泰




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