ビジネスを興す場合、会社設立をするのと個人事業主として小さく事業を始めるのでは、どちらがいいでしょうか。答えはその人の状況や目的により変わりますが、まずは小さく始めるのが安心です。本記事では初めての開業・会社設立におすすめの15業種を、特徴別に紹介します。どのような時に会社設立をすればいいのか、小さく始めたビジネスを大きくするにはどうすればいいのかも提案するので、参考にしてみてください。
起業・独立を考え出したら、まずは情報収集からスタート!
起業に興味を持ったら、独立・起業の情報サイトでの情報収集がおすすめです。
- そもそも自分に起業が合うか分からない
- 自分にどんな仕事が合うのか知りたい
- 起業に成功したリアルな先輩情報が見たい
1997年から個人の独立起業を支援するアントレでは、成功ポイントをまとめた140本超の動画や先輩起業家を紹介。独立のプロからアドバイスももらえる会員特典が、あなたの起業準備を進みやすくします。
登録は無料なので、気軽に一歩を踏み出してみましょう。
まずは会員特典を調べる会社設立をして起業するメリットは?
個人事業主として起業することと比べ、会社設立をして起業することには、次のようなメリットがあります。
【会社設立をして起業するメリット】
・信頼を得やすい
・資金調達しやすい
・節税しやすい
法人と個人事業主では、やはり法人の方が信頼を得やすいです。金融機関の審査にも通りやすく、資金調達もしやすいでしょう。また、事業所得が500万円を超えたあたりからは、法人の方が税金を抑えやすくもなります。
個人事業主として起業するメリットは?
会社設立と比べ、個人事業主で起業することには、次のようなメリットがあります。
【個人事業主で起業するメリット】
・開業の手続きが簡単
・事業所得が低いうちは法人より節税できる
・フリーランス系の業種では個人事業主の方が案件取得の際に有利なことも
個人事業主として起業するメリットは、何といっても「手軽さ」でしょう。開業する時は、税務署に行き、「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」(開業届)を1枚書くだけですぐにできます。法人登記のような手間はありません。
事業所得が低いうちは法人よりも個人事業主の方が税率は低く、年間500万円を安定して超えるようになるまでは、法人なりをせず個人事業主でいた方がいいでしょう。
また、フリーランス系の業種では法人よりも個人事業主の方が案件取得の際に有利になることもあります。法人不可、個人のみを募集している企業も多いからです。特にクラウドソーシングではこのような企業が多く、「1人で進められる受注量」や「継続的な取引先が特に決まっていない」うちは、個人事業主の方が仕事をしやすいかもしれません。
会社設立時の業種の選び方
会社設立に限らず、ビジネスを興すなら、まずは業種を選びましょう。選んだ業種により、会社設立と個人事業主、どちらが有利か変わってくるからです。
ECサイトやMLM(マルチレベルマーケティング)、介護・福祉系のような業種なら、会社設立をした方がいいかもしれません。これらの業種では信頼が重要なため、「法人」という看板を掲げられると何かと有利でしょう。
ただ、このような場合を除き、まずは個人事業主として小さく始めてみるのが無難です。個人事業主は何より開業しやすいですし、万が一のことがあった時に事業を辞めるのも簡単です。しばらく事業を行ってみて、「うまくいきそう」「自分に向いている」と思えてから、会社設立をするのもいいでしょう。
【フリーランス系】開業・会社設立におすすめの業種
フリーランス系の仕事は副業としても取り組みやすく、始めやすいです。取引先は基本的に企業またはすでにある程度ビジネスが軌道に乗っている個人であること、ゼロからビジネスを興すのではなく受託をメインにすることから、失敗しづらいともいえます。
【開業・会社設立におすすめのフリーランス系の仕事】
・ライター
・動画編集者
・プログラマー、エンジニア
・デザイナー、イラストレーター
1.ライター
開業・会社設立におすすめの1つ目の業種は「ライター」です。まずは仕事が多く始めやすいWebライターに挑戦して、スキルアップを目指しましょう。編集者や全体を管理するディレクターへのキャリアアップ、紙媒体やシナリオライターへのキャリアチェンジも目指せます。
PCとインターネット接続環境さえあればすぐには始められるので、お金も手間もかかりません。自宅にあるPCと、スマートフォンのテザリングで試しにやってみるのもおすすめです。
仕事探しにはライター系の募集が多い「クラウドワークス」がおすすめです。
2.動画編集者
開業・会社設立におすすめの2つ目の業種は「動画編集者」です。ライターと同じく始めやすい業種で、PCとインターネット接続環境があれば、ひとまず十分でしょう。無料もしくは安価な動画編集ソフトでも、それなりに作業ができます。
最近は動画クリエイターが増えたこと、企業が動画を使ったマーケティングに力を入れていることなどから、ニーズが高まり続けています。
ライターと同じく、未経験者には「クラウドワークス」での仕事探しがおすすめです。
3.プログラマー・エンジニア
開業・会社設立におすすめの3つ目の業種は「プログラマー・エンジニア」です。ライターや動画編集者と違って、始めるにはそれなりのスキルが求められます。
IT化や政府のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、IT人材のニーズは高まる一方です。今後も仕事は増え続けるでしょうし、フリーから再就職という選択肢も選びやすいです。
営業活動が苦手な人は、「ITプロパートナーズ」のようなフリーランスエージェントを使うのもいいでしょう。自分のチームを抱えるようになったら、会社設立をし、営業担当者を雇うという方法もあります。
4.デザイナー・イラストレーター
開業・会社設立におすすめの4つ目の業種は「デザイナー・イラストレーター」です。こちらもプログラマー・エンジニアと同じく、ある程度のスキルが求められる業種ですが、趣味や特技を活かしやすい業種といえます。
趣味でイラストを描き続けてきた人なら、「ココナラ」でSNSアイコンを有料で描いてみたり、「クラウドワークス」で動画やWebページに使う簡単なイラストを描いてみたりするのもいいでしょう。
【ストック収益系】開業・会社設立におすすめの業種
次のような業種は安定性こそ低いものの、うまくいった時のリターンが大きいです。フリーランス系と異なり労働集約型の働き方ではないため、収入は青天井になります。コンテンツの投稿や配信を続けなければ少しずつファンが離れ、収入も下がっていきますが、不労所得に近い収入源を得られます。
【開業・会社設立におすすめのストック収益系の業種】
・ブロガー
・動画クリエイター
・ライバー
5.ブロガー
開業・会社設立におすすめの5つ目の業種は「ブロガー」です。自分のブログにアフィリエイトやアドセンスなどの広告を載せ、その広告からの問い合わせや商品購入などの成果や表示の発生数に応じた収益を得られます。
まずは日本最大級のアフィリエイトサイト「A8.net」で、どんな広告があるのか眺めてみましょう。ブログがうまくいった後は会社設立をし、ノウハウを活かしてメディア運営やWeb制作をしてみるのもいいかもしれません。
6.動画クリエイター
開業・会社設立におすすめの6つ目の業種は「動画クリエイター」です。投稿した動画の再生数に応じて広告収益が発生する以外にも、投稿済み動画への投げ銭などによる収益が期待できます。
YouTubeの場合は、収益化の条件が「チャンネル登録者1,000人」「直近12ヵ月間でチャンネル内の総裁性時間が合計4,000時間以上」といった条件を満たさなければならないため、しばらくは収益を期待しない副業として続けるのがおすすめです。
7.ライバー
開業・会社設立におすすめの7つ目の業種は「ライバー」です。動画を作って投稿するのではなく、リアルタイムで配信をする業種です。
主な収入源はリスナーからの「投げ銭」と、自社サービスの紹介を希望する企業からの「プロモーション(企業案件)」になるでしょう。YouTubeやツイキャスなら、「メンバーシップ」の加入者が増えれば、毎月安定して入るストック収益も上げられます。
最近では初心者歓迎のライバー事務所も増えていますし、事務所に入るためにお金がかかることもありません。もし、事務所からお金を要求されるようであれば所属は見送りましょう。。
顔を出しての出演が気になるなら、アバターを使って配信する「Vtuber」となることがおすすめです。
人脈を広げて、自分で新しい事務所(箱)を作るのも面白いかもしれません。
【低リスク系】会社設立におすすめの業種
開業や会社設立には、何かとリスクがあるものです。ここまで紹介してきた業種は初期費用がほぼかからず、低リスクで始められます。ただ、特定のスキルが要求されるため、人によっては、始めるのが難しいこともあるでしょう。
「代行サービス」や「教室運営」なら、自分の得意分野で勝負できますし、工夫次第でリスクも抑えられます。
8.代行サービス
開業・会社設立におすすめの8つ目の業種は「代行サービス」です。自分の得意分野を活かしたサービスをつくり、主に個人相手に販売します。
例えばイラストが得意な人なら「SNSアイコンを描きます」、受験の経験や専門分野の知識を持つなら「学生さんの課題やテスト対策を手伝います」、コミュニケーション力があるなら「恋人づくりをサポートします」のようなサービスをつくれるでしょう。
このような得意を活かしたサービスで稼ぐなら、「ココナラ」がおすすめです。まずはサイトを覗いてみて、どのようなサービスがあるのかをチェックしてみましょう。うまくいったら会社設立をし、そのサービスを本格的に事業化することもできるかもしれません。
9.教室運営
開業・会社設立におすすめの9つ目の業種は「教室運営」です。自宅の一室を教室にしたり、Zoomなどのオンライン面談ツールを使ったオンライン教室を開いたりすれば、コストもほとんどかかりません。
会社員やビジネスオーナーとしてそれなりのスキルや経験があるなら、その分野のノウハウを教えるのもいいでしょう。最近は個人でビジネスを始める人が多く、このような教室のニーズは高まっています。
【副業系】開業・会社設立におすすめの業種
コミュニケーション能力の高い人やSNSの活用が得意な人、すでにある程度の人脈を持っている人には、次のような業種で開業・会社設立をし、サイドビジネスとして取り組むのもおすすめです。
【開業・会社設立におすすめの副業系の業種】
・ECサイト運営
・オンラインサロン運営
・MLM(マルチレベルマーケティング)
10.ECサイト運営
開業・会社設立におすすめの10個目の業種は「ECサイト運営」です。SNSが得意な人、Webマーケティングの知識がある人なら、集客もしやすいでしょう。
ハンドメイドが趣味の人にもおすすめで、副業として取り組めば、それまで趣味だったものが「実益を兼ねた趣味」になるかもしれません。
ショップ作りには「Shopify」がおすすめで、好きなデザインのECサイトを作れるのはもちろん、集客しやすい楽天市場に連携させることもできます。
11.オンラインサロン運営
開業・会社設立におすすめの11個目の業種は「オンラインサロン運営」です。すでに開業・会社設立をして成功している人が、そのノウハウを伝えるサロンを作れば、本業とのシナジー効果も高いでしょう。
サロンメンバーを募るにはSNS運用が有効ですが、それなりの労力がかかります。これまで築いてきた人脈の中にSNS運用が得意な人がいれば、その人に「集客」を任せてしまうのもいいでしょう。
12.MLM(マルチレベルマーケティング)
開業・会社設立におすすめの12個目の業種は「MLM(マルチレベルマーケティング)」です。食品や化粧品のように在庫を抱えるものは「売り続けなければならない」というプレッシャーがありますが、最近では格安SIM(携帯回線)関連のMLMも多いです。格安SIMはずっと使い続けるものなので、契約内容によりますが、解約されない限り、ストック収入が入り続けるでしょう。
【フランチャイズ系】開業・会社設立におすすめの業種
次のような業種はフランチャイズ加盟店の募集も多く、低リスクで始められるものもたくさんあります。開業資金があまりかからないもの、ニーズが安定している手堅い業種を選べば、フランチャイズ本部からのサポートを受けながら安心して進められるでしょう。
【開業・会社設立におすすめのフランチャイズ系の業種】
・飲食系
・介護、福祉系
・軽貨物運送
13.飲食系
開業・会社設立におすすめの13個目の業種は「飲食系」です。店舗を構えるものは初期費用が高くリスクも大きいですが、デリバリー系や移動販売系のものならリスクを抑えられます。
最近では低リスクで始められるフランチャイズ案件も多く、このようなものを活用すれば自分でレシピを作る必要もありません。集客のサポートが充実しているものもあります。自分が必要としているサポートがあるフランチャイズ本部を選ぶのがおすすめです。
どのようなフランチャイズがあるのか、気になる方はこちらからチェックしてみてください。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新> 飲食店・デリバリー・テイクアウトに関する案件をチェックする
14.介護・福祉系
開業・会社設立におすすめの14個目の業種は「介護・福祉系」です。飲食系と同じく、訪問系のものや高齢者向けの生活サポート・代行サービスを選べば、開業資金やリスクを抑えられるでしょう。
少子高齢化、児童発達支援や障がい者支援事業への注目から、全体的に追い風となっている業界です。その分、競合が多いことを忘れてはいけませんが、ニーズは今後も高まる一方でしょう。
どのようなフランチャイズがあるのか、気になる方はこちらからチェックしてみてください。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新> 介護・福祉・就労支援に関する案件をチェックする
15.軽貨物運送
開業・会社設立におすすめの15個目の業種は「軽貨物運送」です。軽トラックや軽バンを使い、小さな荷物を宅配したり、企業間の荷物配送を請け負ったりする事業です。
少子高齢化やコロナ禍を経て食料品や日用品の宅配を利用する人が増え、ニーズもさらに高まりました。
どのようなフランチャイズがあるのか、気になる方はこちらからチェックしてみてください。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新> 軽貨物運送に関する案件をチェックする
どの業種も、会社設立は、ある程度成功してからがおすすめ
独立・起業するには個人事業主になる方法と会社設立する方法がありますが、基本的には、まずは個人事業主として小さく始めるのがおすすめです。
しばらく事業を運営してみて続けられそうだと確認を持ってから、事業所得が増えてからでも、会社設立は遅くありません。
ただ、最初から「この業種で、こんな会社を興したい」「このメンバーで新しいビジネスを立ち上げたい」という場合は、最初に会社設立するのもいいでしょう。
会社設立か個人事業主で迷ったら、「小さく始めることが、一番のリスクヘッジになる」ことを踏まえたうえで、自分の状況に合った方法を選んでください。
さらに踏み込んだ起業・独立の情報を得たいあなたにおすすめ
36万人が登録している独立起業サイト”アントレ”で、無料の会員サービスを活用してみましょう。
- ”独立のプロ”への起業相談
- 140本超の独立関連動画の視聴
- 資金調達方法など具体的な起業準備マニュアル など
起業成功の秘訣がつまった6大特典であなたの独立起業を徹底サポート
500件超の先輩起業家や成功事例、230社超のフランチャイズ企業紹介であなたの独立成功をお手伝いします。
まずは簡単な登録で起業・独立のノウハウから学んでみましょう。
【30秒で登録完了】起業のノウハウメールを受け取る
赤塚元基