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仕事の効率をよくするために必要な「集中力」を高める方法とは?

仕事の効率をよくするために必要な「集中力」を高める方法とは?

「今日中にどうしてもやらなければならないことがあるのに、他のことが気になってなかなか仕事が進まない」という状況、ありますよね? 
そんな時、よく「集中力が足りない」と言われると思います。
集中力を高めて今やらなければならない事だけに没頭できたら、もっと仕事の効率があがるはず…。

今回は、この「集中力」とは何なのか、どうしたら高められるのかを、ご紹介します。

集中力を高めるには、まず脳の働きを理解する

「集中する」とは、簡潔に言うと「ひとつの事柄に注意を集め、自分の頭で考えて物事に取り組む」ことです。「自分の頭で考えて」行動するのですから、受け身ではなく、自らが能動的に、前向きになっている状態です。

実は人間の脳は、この「ひとつの事柄に注意を集める」ことが得意ではありません。「1日に1万回思考する」と言われるほど、日々あらゆることをマルチタスク的に考えるようにできているんです。よく「注意散漫」と言いますが、見方を変えれば、それが人間の脳のよいところでもあります。逆に「ひとつの事柄に注意を集める」ことは、普通の状態であれば難しいことなのです。

集中力を高める3つのポイント

「集中力」を高めるには、この人間の脳の特性を理解したうえで、意図的に「集中できる」状態を作り出す必要があります。そのためには、大きく3つのポイントがあります。以下、順番にご説明していきます。

① 目標をひとつに絞る

「集中力を高める」ためには、まず何に集中するか「目標」を明確にします。集中する対象が抽象的な状態だと、先ほどお伝えしたように人間の脳はマルチタスク的に考えるようにできていますから、同時にいろいろなことを考えてしまい、集中できません。

目標を明確にするには、その目標を「ひとつに」絞ります。たとえば資料作成をする場合、誰が見ても理解できる「わかりやすさにこだわる」のか、詳細に記載して「具体性を追求する」のか、何に特化するのかをあらかじめひとつに決めて取り組みます。

ここで重要なのは、「ひとつに決める」ことです。目標とする指標が多くなると、その中から何を優先して取り組めばいいのかわからなくなり、行動する前に疲れてしまいます。複数の指標を目指す必要がある場合は、まずひとつのことに特化した後で、次の目標を決めて取り組みます。

また、目標を絞る際、具体的な数字を「1つだけ」置くこともよい方法です。たとえば、「次の社内試験で100点満点中80点とる」「寝る前にこの本を10ページ読む」など、具体的な数字を「1つだけ」目標に置くと、それ以外のものを思考の対象から「排除」することができ、その目標をどう実現するか、集中して考えやすくなります。

たとえば「次の社内試験で100点満点中80点とる」と具体的な数字で目標を設定すると、「100点満点のうち80点とればいい」ので「残り20点は捨ててもよい」ということになります。そこで80点分出題される範囲に絞って勉強すればよいことになり、集中的に勉強することができます。

② 段階を設け、簡単なことから始める

目標を明確にしても、その目標にいきなり取り組むには難易度が高かったり、どこから取り組んでよいのかわからなかったりすると、なかなか集中できません。

目標を明確化したら、はじめは「簡単なこと」から始められるよう工夫します。いきなり完璧なことを求めるのではなく、段階を設定してまずは簡単なことから始めると、その後がスムーズに進みます。ここで大切なのは「最初の一歩」をどう作り、順調にスタートを踏み出せるかです。

「簡単なことから始める」工夫の1つとして「積み残しをあらかじめ作る」という方法があります。ある日の取り組みを「あと少しで終わる」というところでやめ、翌日にその積み残しのところから始めます。こうすることで翌日の取り組み開始のハードルを低くし、集中しやすくします。

③ インプットよりアウトプットを増やす

人は、「読む」「聞く」というインプットの行為より、「解く」「書く」というアウトプットの行為の方が明確にやった結果が見えるので、より能動的に自分の頭で考えて行動するようになり、集中しやすくなります。目標を明確にし、簡単なことから取り組めるようになったら、アウトプットを増やす工夫をすることで集中を継続できるようにします。

この場合、「読む」「聞く」などのインプットの行為でも、工夫することでアウトプットを伴う行為に変えることができます。

たとえば「人の話を聞く」「本を読む」というインプットの行為を「キーワードを探す」「質問を探す」とすることで、「この人が言いたいことって、ひとことで言うとどういうことなんだろう?」「自分の中でわからないことはどれだろう?」「今の話で腑に落ちなかったところはどこだろう?」と能動的に自分の頭で考えるようになり、アウトプットの行為に変えることができるのです。

「楽しい」と感じる時間を増やし、集中できる状態を継続しよう

人がいちばん集中できるのは、その取り組みが「楽しい」と感じているときだと言います。よく「時間も忘れて没頭する」と聞きますが、まさにそのときが最も集中している状態です。

また多くの人は、やり始める前よりやり始めてから何となく楽しくなっていく場合が多いようです。世の中に存在するもののほとんどは、やり始めてから価値を感じられるものだとも言います。

集中を継続させるためには、まずはやってみて、アウトプットする(実際に行動する)中でその取り組みが「楽しい」と感じることが大切です。

たとえば、ただ本を読んで知識を得るよりも、実際にその知識を使って問題を解いてみる方が知識を活用できたという「楽しさ」を実感できるでしょうし、水泳でフォームを練習するのではなく、実際に水に入って泳いでみる方が水に慣れ親しんで「楽しむ」ことが実感できると思います。

集中できないと感じたら、まず何に取り組むのか目標を1つに絞り、アウトプットをする中で「楽しい」と感じ能動的に自分の頭で考える時間を増やすことで、集中力を高めていきましょう。

PROFILE

HIDE

元大手広告会社で人事部長を経験。新卒・中途の採用から人事制度設計、労務管理まで人事業務全般を手がける。現在はその前職での経験を活かし、各種就職・転職セミナーの企画運営から企業の採用広報の企画設計等、幅広く活動中。

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