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高校生の頃から雑貨屋さんになると決めていた 全てはその夢に向かって!

2016年12月19日

小さい頃から新聞の折り込みチラシで絵本を包んで遊ぶような少女だったという。いつかは…と思い描いた夢を実現し、2014年6月に「雑貨とラッピングのお店アジト」をオープンしたオーナーの増田智枝美さんに開業までの道のりを伺いました。

http://ameblo.jp/ajito-jyunbishitu/

──いつ頃から雑貨やラッピングに興味があったのですか?

増田:雑貨は物心ついた頃からずっと好きでした。ラッピングは、小さい頃から絵を描いたり何かをつくったりすることが大好きで、新聞の折り込みチラシで絵本を包んで遊んだりしていました。今思えばそれが原点ですね。

──そうなんですね。社会に出てすぐに雑貨の道へ進んだのですか?

増田:工業高校のデザイン科を卒業後、カーテンショップを母体とするインテリア雑貨店で働き始めました。キッチン雑貨やタオル・バス用品など幅広く扱っているお店でした。店長は、「将来、自分のお店を持ちたいんです」と言う私に接客やディスプレーはもちろん、店の成り立ちや流通の仕組み、仕入れのノウハウまでいろいろ教えてくれました。

初めてギフトショーに連れて行ってもらったときは、世に出る前の雑貨がこんなにたくさん!と興奮したことを覚えています。あのときの店長との出会いがなければ、今の私はないかもしれません。

アジト店内全景

結婚・出産・離婚
人生の転機を乗り越え、再び雑貨の道へ

──出産で一度退職して、どれくらいで仕事へ復帰されたのですか?

増田:こどもが1歳半のときに離婚をしたので、生活のために働く必要がありました。
でも、できることなら雑貨屋さんで働きたい…。勤務可能エリアのインテリア雑貨店を調べて、片っ端から「スタッフ募集していませんか?」と電話を掛けました。

でも、そう簡単にはみつからず、ファミリーレストランで働いたりもしました。そうして何カ月後かに電話を掛けた先のお店から「まだお仕事を探していますか?」と連絡がきたんです。電話を切った後、履歴書を書いてその足ですぐ面接へ飛んで行きましたよ。

──これはもう縁としかいいようがありませんね。

増田:そうなんです。2店舗目に勤めたのはキッチン雑貨店だったのですが、店長のディスプレーのセンスが抜群で、毎日が勉強でした。その後、3店舗目となる勤め先はロングライフデザインをコンセプトとしたお店で、このお店では定番商品の販売が中心。

季節によって商品が入れ替わるわけではないので、どういう切り口で見せるか、あの手この手でディスプレーを変えて、いつも違った印象を持ってもらえるように工夫しました。

──今のご主人との出会いはそのころですか?

増田:知り合ったのは最初のお店で働いていた頃です。雑貨メーカーの営業マンでした。2店舗目で働いているときに再会して、まずは文通からスタートして(笑)お付き合いすることになりました。

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ご主人の強力なサポートで
夢にまでみた雑貨店をオープン!

──ご主人は開業についてどう思っていらしたんでしょう?

増田:私が自分のお店をやりたいと言ったとき「雑貨のために生まれてきたような人だから絶対にやったほうがいいよ!」と、最初から応援してくれました。こどもが小学校へ入学するタイミングに合わせて自宅兼店舗を建てようと、逆算して開業までの計画を立て始めたんです。

商売をする立地と子育てをする住環境のバランスを考え、1年以上かけて土地を探しました。この場所は、初めて訪れたときに、それはもう直感としか言いようがないくらいパッとイメージが湧いて即決だったんですよ。

──開業準備は順調に進みましたか?

増田:建物の角を利用したユニークな形の看板は、インターネットで偶然見つけて一目惚れしたデザインです。その看板は北海道にあるレストランのものだったので、レストランに電話をして事情を話し、看板の制作会社を教えてもらいました。
お店の宣伝や日々の情報発信は、ブログで行っています。でも、パソコンを使わない世代には届かない。どうしようかと考え“アジト新聞”という手作り新聞を、月に1枚書いて店頭に置くことにしたんです。

すると地元の年配の方々にも「読んだわよ~」と声を掛けてもらえるようになったんです。毎号読んでくださるお客さまもいて本当に嬉しいです。

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2カ月先まで予約がいっぱいという
大人気のラッピング教室

──アジトといえば、ラッピング教室も大人気ですよね?

増田:ありがとうございます。現役の雑貨屋スタッフが、マンツーマンで、長年の知識や経験を出し惜しみなく教えてくれるという部分が支持されているのかもしれません。生徒さんは、趣味の方から仕事でラッピングスキルが必要な方までさまざまです。

一緒に手を動かしながらコツやポイントを伝えています。可愛いラッピングでプレゼントをもらうと嬉しいですよね!

──最後に。これからのことを聞かせてください。

増田:まずはこの叶った夢を続けること。それがお世話になった人や、応援してくれる人への恩返しになると思っています。オープンして3年目、だんだんと次の目標も見えてきました。今はそのための準備をしているところです。

取材・文・撮影/堀家かよ 写真提供:増田智枝美

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2018年2月23日

あらゆる仕事に欠かせない、ノート。

ノートは、仕事のタスクや、アイデアを保存しておくのに欠かせないツールです。

今回お話を伺ったのは、ハンドメイド作家のまほめさん。

Twitterで話題となり、まほめさんの代表作でもある「絵の具ブローチ」も、ノートから生まれたと、まほめさんは語ります。

今回は「絵の具ブローチ」を生み出したノート術はもちろん、独立に至る経緯、そして「好きを仕事にすること」について、お聞きしました。

<プロフィール>
まほめ(MaHome)・ハンドメイド作家

小学生の頃から趣味でアクセサリーやミニチュアの制作活動を行う。

2015年に7年務めた一般企業を退職し、作家としての活動を本格的にスタート。

2016年「minneハンドメイド大賞」にて2万点の応募作品の中から話題賞を受賞。以後、TOYOTA自動車株式会社、株式会社エポック社などの企業コラボや作品の販売などを行う。

・MaHome(まほめ) WEB 絵の具ブローチ&ハンドメイド作品
http://yuzupanda.com/

・Twitterアカウント
https://twitter.com/yuzupanda_mura

絵の具から、宇宙を絞り出す。まほめさんがハンドメイド作家として独立するまで

―まほめさんは、ハンドメイド作家に至るまで、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

まほめさん
もともと専業だったわけではなく、学生時代は学業の傍ら、アクセサリーやミニチュアを作ったりといった創作活動をしてきました。

大学では理系の大学に通っていたので、卒業後は大学で得たスキルを活かして、貴金属関係の仕事に就きました。

社会人になってからも創作活動を続け、7年間会社に勤めた後、退社してハンドメイド作家として独立を果たしました。

―ハンドメイド作家として独立されたきっかけは何でしょう?

まほめさん
絵の具から“宇宙の色”が飛び出す「絵の具ブローチ・Cosmic色」が、Twitterで大きな反響を呼び、話題となったのがきっかけです。


出典:MaHouより
http://yuzupanda.com/product/enogu/utyu

まほめさん
学生時代からずっと、自分が作ったものをイベント会場や通販で売っていたのですが、このTwitterでの反響を受けて、イベントでもネットでも、注文が殺到するようになったんです。

そのうち仕事との両立に悩むようになりました。でも「どうせやるなら、どちらかを全力で!」という思いが強くなり、会社を退職しました。

そして2016年の初頭に「minne」というハンドメイドマーケットが主催するコンテストに自分の作品を出典して「話題賞」をいただきました。

コンテストで賞をいただけたことで、さらにたくさんの依頼がくるようになったんです。お陰さまで、仕事として続けていくための足場を整えることができました。

そして、現在に至ります。

―会社をお辞めになった時、不安は感じなかったですか?

まほめさん
不安はありましたよ。

これまで小中高大社会人と、ストレートでキャリアを積んできたので、そこから「辞める」という決断をしたのは今回が初めてでした。

会社を「辞める」という概念がなかったというか(笑)。

とにかく自分の中でハードルが高すぎて、最初はなかなか踏み出せずにいたんです。

―どうやって踏ん切りをつけたのですか?

まほめさん
単純に注文が増えすぎて、今まで制作時間として充てていた時間では足りなくなってしまったので、もうやめるしかないなと(笑)。

ただ、辞めるにあたって何か足場が欲しいと思い、コンテストに全力で挑むため思い切って、独立に踏み切ったんです。

今思うと、ハードルが高いと言いつつ、なかなかの見切り発車でしたね(笑)。

天才的な思いつきなんて、そう簡単に出てくるものじゃない。成功を支えた、日々の「ノート」

―まほめさんの作品の中で、特に人気なのはやはりTwitterでも話題となった「絵の具ブローチ」のシリーズなのでしょうか?

まほめさん
そうですね。

話題となったのは「絵の具ブローチ・Cosmic色」という、宇宙をテーマにしたものだったのですが、絵の具は他にもいろいろなテーマとくっつけることができるんですよ。

例えば、私はパンダが好きなので、絵の具からパンダが出てきたりとか。

最近だと、人気アニメ「けものフレンズ」の声優さんへ、けものフレンズをテーマにした「絵の具ブローチ」もお贈りしました。(こちらは非売品です)


出典:MaHouより
http://yuzupanda.com/product/enogu/kemonoenogu

―このシリーズは、本当にいろいろなテーマに応用ができますし、組み合わせの自由度が高いですよね。他にも人気の秘密はありますか?

まほめさん
コレクションとして集めたくなる要素があるのも、人気の秘密かもしれません。

しかも1つ1つが小さく部分的なので「新しい色をどんどん増やしていきたい」という声をよくお聞きします。

まほめさん
また、楽しみ方も人それぞれです。

ブローチをつけてくれる方もいらっしゃれば、飾ってくれる方もいらっしゃいます。

かわいすぎず、比較的中性的なデザインを心がけているので、男性のお客さまも少なくないんですよ。

―聞けば聞くほど、人が「絵の具ブローチ」に魅力を感じる理由が分かる気がします。この「絵の具ブローチ」の発想は、パッとひらめきがあったのでしょうか?

まほめさん
いえ、「絵の具ブローチ」に限らずですが、あまり直感的にアイデアが出ることはそこまで多くありません。

私の場合は、過去の自分の制作物の反省点や、日常の中にあるヒントを活かして作り上げることが多いですね。

クリエイターと聞くと、ポン!っといきなり素晴らしいアイデアが出る、みたいなイメージがあるかもしれませんが、私はいわゆるそういった「芸術家タイプ」のクリエイターではありません。

天才的な思いつきなんて、そう簡単に出てくるものじゃありません。だからこそ、日々の制作での反省や気付きの積み重ねを大切にしています。

―日々の反省や気付きを、どのように制作に活かすのでしょう?

まほめさん
私はとにかくノートを使っていますね。

過去に自分が作り上げた制作物のデータから、どんなに小さな思いつきやアイデアでもノートに残しておきます。

アイデアが欲しい時、そしてそのアイデアがなかなか出なくて困っている時は、決まってそのノートを見返すんです。

―「絵の具ブローチ」もそうして生まれたんですね。

まほめさん
はい。

私の本名に「絵」という漢字が入っていたので、小さい頃からずっと親しみがありました。

そこから「絵の具」というアイデアが生まれ、さらに過去に作った作品を分析すると、ブローチのような小さく集めやすいものが比較的人気だなと気がついたんです。

そこで「“絵の具”という誰もが知っているものから、全く想像ができないものがでてきたら、おもしろくない?」という発想に至りました。

さらに絵の具のチューブをベースにすると「絵の具と“何か”の掛け合わせ」がとてもやりやすそうだなとも、思いました。

こうした小さなアイデアや気付きが作品に繋がり、Twitterで話題になったことで「絵の具ブローチ」はいろいろな人に知ってもらえることになりました。

―このお話はハンドメイドの世界に限りませんよね。独立・起業を考えている方なら、様々なシーンでアイデアを求められることがありますからね。

まほめさん
そうかもしれません。

独立・起業で言えば、事業計画やマネタイズポイントなどをとにかく書いて保存できる。瞬間的な思いつきを「思いつきのまま終わらせない」のが、ノートのいいところだと思います。

そして過去の思いつきと、新たな思いつきを繋ぐこともできる。

私は「絵の具ブローチ」をはじめとする様々な作品を、このノートを活かして制作してきました。

どんな時でも腐らずに、作品を作り続けること。それが、長く愛される作品づくりの秘訣

―まほめさんが独立するまでの経緯をたどると、Twitterでのバズ(ネット上で話題を呼ぶこと)はあくまできっかけに過ぎず、その裏にはまほめさんのトライアンドエラーの蓄積があったんですね。

まほめさん
そうかもしれませんね(笑)。

でも、別に会社員時代がつらかったとか、そういうのはあまりないんです。

あるのは「今も昔も、ずっと創作活動が好き」ということだけですね。

私の場合、自分の作品がTwitterで話題になったのは、本当にたまたまな出来事です。

もし話題になっていなかったとしても、会社は辞めてないかもしれませんが、創作活動はずっと続けていたんじゃないかなと思います。

―「好きなことで独立する」ことを考えている方へ、何かメッセージはありますか?

まほめさん
とにかく自分のペースで続けていくことが大事だと思います。

芽が出ていようが出ていまいが、そもそも続けていなかったら、何も起こることはありません。

「好きなことで食べていこう」とすると、生活もかかってくるので、どうしても必死になってしまいがちですが、焦らずゆっくりと、腐らずに、自分の好きなことにとことん向き合ってほしいです。

―今後の目標はなんですか?

まほめさん
今は「絵の具ブローチ」をはじめ、アクセサリーやミニチュアを中心に制作していますが、ドールハウスやジオラマといった、少しスケールを大きくした1点ものも制作してみたいですね。

他にもいろいろチャレンジしていきたいことはたくさんありますが、それをやるためにも1番大切なことは、日々学び、より良いものを生み続けること。

お客さまに長く愛される作品を、これからも作り続けていきたいですね。

2018年2月22日

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