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【資金調達・22選】目的・企業規模ごとのおすすめの方法を紹介

【資金調達・22選】目的・企業規模ごとのおすすめの方法を紹介

資金調達にはさまざまな方法があり、目的や企業規模により、最適な方法は異なります。本記事では、資金調達を『アセットファイナンス』『デッドファイナンス』『エクイティファイナンス』に分け、それぞれの特徴や具体的な資金調達方法を解説します。どんな目的・規模の企業に、どんな資金調達方法が合っているのかも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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資金調達の方法には3つのパターンがある

資金調達は大きく分けて『アセットファイナンス』『デッドファイナンス』『エクイティファイナンス』の3パターンに分かれます。

アセットファイナンス:資産を資金に換える方法
デッドファイナンス:負債により資金調達する方法
エクイティファイナンス:出資を募り資金調達する方法

次からは、それぞれのメリット・デメリット、具体的な資金調達方法を紹介していきます。

アセットファイナンス:資産を売って資金調達する方法

アセット(asset)ファイナンスとは『すでにある資産を売り、資金に換える方法』です。売る資産は在庫や不動産などの形あるもの、債権のような形のないものがあります。

アセットファイナンスの方法例

アセットファイナンスでは、具体的にどのような資産を売り、資金調達ができるのでしょうか。7つの方法例を紹介します。

1.資産を売る

資産を売って現金に換えてしまえば、まとまった資金をスピーディに調達できます。負債も発生しないため、リスクも少ないでしょう。

ただし、業務上必要な資産を売ってしまうと、日々の業務に支障が出たり、買い戻すのにより多くのお金がかかったりします。売るのは余っている営業車や邪魔になっているオフィス家具など、不要なものに留めておきましょう。

2.在庫を売る

過剰な在庫があるなら、価格を下げてでも売ってしまいましょう。仮に利益は出なくとも、まとまった現金に換えられれば、当面の資金は確保できます。管理や保管にかかるコストも削減でき、一石二鳥です。

3.ファクタリング

【資金調達・22選】目的・企業規模ごとのおすすめの方法を紹介

ファクタリングは、売掛債権(請求書)を買い取ってもらえるサービスです。手数料こそかかりますが、本来の入金日よりも早く資金調達ができます。

ファクタリングの仕組みや種類、利用するメリットや注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。

ファクタリングとは?資金調達の仕組みやメリット、注意点を解説

https://entrenet.jp/magazine/30841/

4.リースバック

リースバックとは、資産を売却した後、借りる(リース)契約を結ぶことです。例えば営業車をリースバックで売却する場合、売却で資金調達をしながら「営業車がない」という状態も避けられます。

資金調達後はリース料こそかかりますが、月々の支払いであるため負担はそう大きくありません。売却資金は一括で得られるため、いざというときの資金調達に有効な手段といえます。

5.売掛金・売掛債権回収

もしも未回収の売掛金や売掛債権があるのなら、まずはそれらを回収することに力を入れてみましょう。いくつかでも回収できれば、資金調達と同時に、債権回収も済ませられます。

6.保険を活用した資金調達方法

加入している保険を解約することで、解約返戻金を受け取れることがあります。契約者貸付制度を利用し、解約せずにお金を借りられることもあります。保険を活用した資金調達方法もあるということは、覚えておきましょう。

7.『回収できるお金』で資金調達する方法

売掛金や売掛債権のほかにも、回収できるお金はあります。例えば事務所を借りるときの敷金は、事務所から立ち退くときに戻ってきます。

アセットファイナンスのメリット

アセットファイナンスのメリットは『すでに保有している資産を資金に換えられること』です。お金を借りるわけではないため、返済の必要がなく、将来の資金繰りに困るリスクを抑えられます。

アセットファイナンスのデメリット

アセットファイナンスのデメリットは『資金に換えるための資産が必要なこと』です。売るための資産がなければ資金調達はできず、資金にした資産は手放すこととなります。必要な資産まで資金に換えてしまうと、買い戻しが必要になり、将来の資金繰りに悪影響を及ぼす可能性もあります。

デッドファイナンス:負債により資金調達する方法

デッド(dept)ファイナンスとは『負債により資金調達する方法』です。簡単に言い換えれば『お金を借りるということ』です。

デッドファイナンスの方法例

デッドファイナンスでは、基本的に融資を受けることになります。具体的な融資の方法、お金を借りる方法を6つ紹介します。

1.銀行融資

銀行融資の中でも、ベンチャー企業や個人事業主など「信用に自信がない場合」は、信用保証協会保証付貸出がおすすめです。信用保証協会保証付貸出とは、借り主からの返済が滞った場合、代わりに信用保証協会が銀行に立て替え払いをするタイプの融資です。

2.公的融資

公的融資は、政府機関や地方公共団体による融資です。最も有名であろう『日本政策金融公庫からの融資』も公的融資です。

民間からの融資よりも金利が低く、審査に通りやすいため、新しく事業を起こす場合にもおすすめできます。

3.ビジネスローン

ビジネスローンは、銀行融資や公的融資よりも審査に通りやすい融資です。担保や保証人なしで融資を受けられる反面、金利は高めです。

4.手形割引

手形割引とは『手形を銀子に売却し、現金化する資金調達方法』です。ファクタリングの銀行版ともいうべき資金調達方法ですが、手形割引で売却した手形が不渡りになると、買い戻しをしなければなりません。

ファクタリングの場合、償還請求権なし(ノンリコース)のものを利用していれば、売掛債権が回収できなくても、未回収債権の補填は必要ありません。

5.私募債

私募債は『少数の投資家と直接取り引きする社債』のことです。反対に、公募の手続きを行い、証券会社を通して社債の取り引きをすることを『公募債』といいます。

私募債は担保・保証人なしで資金調達ができ、公募債よりも社債発行のコストがかかりません。ただし、私募債で資金調達をするには、それなりの信用力が求められます。

6.社内預金制度

社内預金制度は、会社が従業員からお金を預かる制度です。従業員から預金を集めることで資金調達ができます。ただし『社内預金制度への加入』は従業員の任意であるうえ、従業員の預金には最低年利0.5%の金利をつける必要があります。

デッドファイナンスのメリット

デッドファイナンスのメリットは、ほかの資金調達方法に比べ、資産や信用がなくてもまとまった資金を調達できることです。方法によりどの程度の信用力が求められるのかは異なりますが、自社に合った方法を選べば、無理なくまとまった資金を調達することも可能です。

デッドファイナンスのデメリット

デッドファイナンスのデメリットは、返済や利息が発生することです。調達した資金は返済しなければならず、元金には利息がつきます。

エクイティファイナンス:出資を受けて資金調達する方法

エクイティ(equity)ファイナンスとは『出資を受けて資金調達する方法』です。基本的には株式を発行し、出資者を募ることになります。

エクイティファイナンスの方法例

「株式を発行して出資を受ける」というと、上場企業の資金調達方法のように感じるかもしれません。しかし、エクイティファイナンスは未上場の企業や、これから会社を立ち上げる場合でも利用できる方法です。具体的な6つの方法を紹介します。

1.ベンチャーキャピタルからの出資を受ける

【資金調達・22選】目的・企業規模ごとのおすすめの方法を紹介

ベンチャーキャピタルとは、主にスタートアップ企業・ベンチャー企業に投資をする会社です。簡単にいえば、企業の価値が低い内に投資しておいて、上場(価値が上がった)後に株式を売却することで利益を得る会社です。

ベンチャーキャピタルが行うのは融資ではなく『出資』であるため、資金調達したお金を返す必要はありません。これまでの投資経験をもとにしたアドバイスも受けられるのもメリットです。

2.個人(エンジェル)投資家からの出資を受ける

個人(エンジェル)投資家は『ベンチャーキャピタルの個人版』のようなものです。将来的な成長が見込める企業に投資し、成長後に株式を売却することで利益を得ています。

個人投資家には元起業家も多く、資金調達ができるだけでなく、豊富な経験によるアドバイスがもらえることもあります。

ただし、相手はあくまでも個人であるため、自社との相性が悪いこともあります。個人投資家からの資金調達を考えるときは、自社の理念に共感してくれる相手を選びましょう。

3.クラウドファンディング

クラウドファンディングは『インターネットを介して、多くの人から出資してもらう資金調達方法』です。株式投資と異なり、少ない口数・金額からの出資ができること・案件によっては『リターン』を得られることが、出資者側のメリットといえます。

4.第三者割当増資

第三者割当増資は『株主ではない人(第三者)に新株を発行する資金調達方法』です。

返済義務のない、まとまった資金を調達できる反面、株主が増えることによるデメリットもあります。経営層の出資する比率が低くなれば、自社の経営権や分配請求権なども減ってしまうからです。

5.ストックオプション

ストックオプションとは『現時点での設定株価で新株の購入予約ができる権利』です。従業員に対してストックオプションを発行する企業が多いですが、金融機関や投資家に発行する場合もあります。

『新株予約権』という似た意味の言葉があります。新株予約権とは『企業が発行する株式をあらかじめ決められた価格で取得する権利』という意味はストックオプションと同じですが、一般投資家がこの権利を取得できるという点で異なります。

6.従業員持株会

従業員持株会は『従業員による自社株購入を推進する仕組み』です。一般的に、通常の方法で購入するよりも少ない口数で株を購入でき、従業員価格で購入できる場合もあります。月々の購入口数をあらかじめ決めておき、毎月決まった額が株購入費として給与から天引きされます。

従業員にとっては、株価が上がれば自分の利益も大きくなるため、モチベーションアップにつながります。また企業にとっては安定した資金調達になる方法です。

エクイティファイナンスのメリット

エクイティファイナンスのメリットは『基本的に返済や利息が発生しないこと』です。負債が増えることなく、多額の資金調達も可能なため、自社の経営基盤の安定にもつながります。

エクイティファイナンスのデメリット

エクイティファイナンスのデメリットは、自社への出資者が増えることです。出資比率によっては自社の経営権が弱くなり、組織としての基盤がゆらぐ可能性があります。

その他の資金調達方法

ここまで紹介してきた方法以外にも、資金調達の方法はあります。次からは、広く浸透している『低リスクとされている資金調達方法』を3つ紹介します。

1.自己資金の投入

最も安全な資金調達方法といえば、やはり『自己資金(預貯金)の投入』でしょう。特に、これから独立を目指す場合は自己資金を多くし、資金調達(借り入れ)の割合を少なくすることが、リスクヘッジになります。

2.助成金の申請

助成金は『国や地方公共団体などによる事業資金の援助』です。決められた支給要件を満たしていれば受給できることが多いです。注意点としては、助成金の支給は『後払い』だということです。今すぐ資金を調達したい!という方は、ほかの資金調達方法を選びましょう。

助成金に関してもっとよく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。

助成金とは?補助金との違いや、開業時におすすめの8選を紹介!

https://entrenet.jp/magazine/28102/

3.補助金の申請

補助金も『国や地方公共団体などによる事業資金の援助』ですが、助成金と比べて受給の難易度が高いといわれています。「助成金は予算の定めも受給先の上限もない」のに対し、補助金は予算と受給先の最大件数が決められているからです。また「助成金と比べて支給される金額も大きい場合が多い」というところも特徴のひとつです。

補助金も助成金と同様に『後払い』式の資金調達方法になります。

補助金に関してもっとよく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。

助成金と補助金の違い、独立におすすめの助成金・補助金8選!

https://entrenet.jp/magazine/28400/

【目的・企業規模別】おすすめの資金調達方法

企業の信用力や規模、目的などに応じて、最適な資金調達の方法は異なります。最後に、目的・企業規模ごとにおすすめの資金調達方法を紹介します。

起業するときにおすすめの資金調達方法

起業するときにおすすめの資金調達方法は、次の通りです。

・自己資金の投入
・個人投資家
・公的融資

個人事業主としての独立、ベンチャー・スタートアップのような小規模での起業の場合は、自己資金を軸にするとリスクを抑えられます。また、事業が革新的なものである場合、個人投資家からの出資を狙うのもいいでしょう。

個人事業主におすすめの資金調達方法

個人事業主におすすめの資金調達方法は、次の通りです。

・助成金
・ファクタリング
・クラウドファンディング

助成金には個人事業主が申請できる種類もあります。資金調達が必要になったら、最初に調べておくといいでしょう。また、企業が取引先の個人事業主ならファクタリングも利用できます。

中小企業におすすめの資金調達方法

中小企業におすすめの資金調達方法は、次の通りです。

・私募債
・助成金
・ベンチャーキャピタル
・売掛金、売掛債権回収

信用力に自信があるなら私募債を、事業の成長性に自信があるならベンチャーキャピタルを、資金調達方法として考えてもいいでしょう。未回収の売掛金や売掛債権があるなら、ほかの資金調達方法を考える前に、売掛金や売掛債権の回収を試みるのもおすすめです。

大企業におすすめの資金調達方法

大企業におすすめの資金調達方法は、次の通りです。

・銀行融資
・ストックオプション
・従業員持株会
・資産や在庫の売却

信用力の高い大企業なら、銀行融資でまとまった資金調達も可能でしょう。ストックオプションや従業員持株会は資金調達の方法としても、従業員のモチベーションアップ・福利厚生の一環としても有効な方法です。

始めたいビジネスの内容と照らし合わせて、資金調達の方法を考えよう

【資金調達・22選】目的・企業規模ごとのおすすめの方法を紹介

ここまで紹介してきた以外にも資金調達の方法はあり、それぞれに合った方法も、紹介したものがすべてではありません。資金調達を考える際は、自社の目的や規模、信用力、調達したい資金額を照らし合わせて決断しましょう。

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赤塚元基

フリーライターとして独立した契機は、実は転職失敗。自身の(苦くもあった)経験を活かし、皆さまの心に寄り添いながら、お役立ち情報をお届けします!

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