企業に就職すると、人事の担当者から「雇用保険被保険者番号を教えてください」と言われます。雇用保険の被保険者番号とはどんなもので、どこで確認できるのでしょう。
そもそも、何のために必要なのでしょうか。
今回は、雇用保険の被保険者番号について、詳しく解説していきます。
1)雇用保険とは
雇用保険は失業中も、生活の心配をせずに新しい仕事を探し、1日も早く再就職できるようにという考えで作られた制度です。失業中に受ける基本手当を、一般に失業保険と呼ぶことが多いです。そのほかにも、就職促進や安定した仕事に就くための教育訓練なども、ハローワークを通して受けることができます。
雇用保険の趣旨に沿うため、企業は1人でも人を雇えば、雇用保険の対象事業所となります。雇用保険には企業を表す事業所番号と、従業員個人を表す被保険者番号があります。
2)雇用保険の被保険者番号とは
企業に就職すると、雇用保険の被保険者となります。勤務期間など一定の条件を満たすと、先に述べた失業給付や教育訓練を受けることができるようになります。
雇用保険の被保険者番号は、雇用保険の資格を持つ個人個人の番号です。最初に就職した会社が、ハローワークに被保険者資格取得届を提出し、雇用保険被保険者証を発行してもらいます。この雇用保険被保険者証に、一人一人の雇用保険被保険者番号が付与されます。雇用保険被保険者番号は、一生使う番号です。雇用保険被保険者証が交付されたら、うっかりなくしてしまうことがないように慎重に保管します。
3)必要になるタイミング
普通に仕事をしている時、雇用保険被保険者番号は必要ありません。どんな時に必要になるのかといえば、会社を辞めた時です。
ハローワークに求職情報を登録をする時、失業給付を申請する時、教育訓練を受けようとする時などに必要になります。
そのほか、高年齢雇用継続給付の申請や、育児や介護での休業給付の手続きなどでも必要になりますが、普通の企業でしたら、企業が書類を作ってくれますので、そこに雇用保険被保険者番号が記載されます。
4)雇用保険の被保険者番号が分からない場合
転職すると、新しい会社から雇用保険被保険者証の提出を求められます。雇用保険の被保険者番号は一生使う番号だからです。しかし、雇用保険被保険者証を紛失してしまって、雇用保険被保険者番号が分からない時はどうすればいいのでしょうか。心配しなくても大丈夫です。方法はいくつかあります。
以前勤めていた会社に問い合わせる、離職票などハローワークから貰った書類の控えを見る、などで雇用保険被保険者番号が分かれば、新しい会社での資格取得の手続き時にハローワークで発行してもらえます。もし、これらの方法でも雇用保険の被保険者番号が分からなかった場合は、あなたの氏名、生年月日、最初に就職した会社名、などでハローワークで検索してもらいます。ほぼ、100%の確率であなたの雇用保険の被保険者番号が呼び出されてきます。
5)まとめ
雇用保険の被保険者番号は、1人につき、1つ付与される番号です。不正受給を阻止するほかに、短期間で職を変わる人にも通算で失業給付や教育訓練の資格を与え、より安定した職業に就くことも目的とされています。就職先から渡される雇用保険被保険者証は、年金手帳などと一緒に大切の保管してください。
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元記事はこちら
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