クレーム対応続編。お断りする理由は、自分をプチ悪者にするしかない。

クレーム対応続編。お断りする理由は、自分をプチ悪者にするしかない。

前回のブログでは、クレームは一定の確率で発生してしまうことを書きました。

商売をやっていると、クレームは絶対に出ることを覚えておこう

じゃあ、実際に今後の利用を控えてほしいときは、
どう伝えればよいのでしょうか?

私自身、対応するときは少し悩みますが、普段気を付けていることを書かせていただきます。

自分側の落ち度を見つける。なければ無理やり作って、それを伝える。


完全にどう考えてもお客様側が悪いクレーム(罵詈雑言・暴力など)などは別にして、
普段起こりうるクレームは、売る方・買う方のどちらも何かしらに理由はあるものです。

その場合、従業員や自分が完全に正しい、というスタンスで臨むと、
かえって炎上してしまい解決が長引くだけです

そこに工数を割くのは生産的ではありません。

経営者としては、自分側の落ち度にあえて触れることで、
お客様に納得していただくよう努めるのが最善の策でしょう

「うちの店・サービスはここまでやる」という線引きを超えたレベルを希望されている方に対しては、
「〇〇様のご要望に足るレベルではなくて申し訳ございません…」
「ご希望に添えず申し訳ございません。」など、第三者的に整理して、
お客様がクレームを言う理由をこちらから言葉にしてしまうことです。

どうしてもこちら側の落ち度が見つからない場合は、無理やり作りましょう。

目的は戦うことではなく、収束させてできる限り円満にお別れすることです。

先方のご要望をお受けできなかったことを完全に受け止め切ると、その空気が出てきます。

最後は毅然と。口コミや評判を恐れずに。


その上で、いざ「今後のご利用はお控えください」とお伝えするとき、
先方が再燃することは当然考えられますが、そこはもう冷静に毅然さを装うしかありません。

お伝えした通り、お客様にお客様の言い分があるもので、
お客様側のご要望が正しいところがありますから、納得いただけなくても仕方ありません。

それでも、こちら側が「要望には応えられない」とはっきり伝えることが大切。

それを繰り返すことで、『私の要望を伝えても仕方ない』と諦めていただくことも目的だからです。

あくまでお客様ご自身の判断で離れていただくには、『諦め』という感情がどうしても必要だからです。

その結果、すっぱり諦めていただくこともありますが、
どうしても口コミなどに書かれてしまうことも出てきます。

それはもう必要悪と思って割り切りましょう。

良い口コミや評判の方が多ければ、さほど影響はありません。

何よりあなたの事業・サービスを体感して評価している方は、そんな口コミは気にしません。

戻ってきてくださいます。