「事業スタートまで1年かかる」って言われたら、驚きますか?
- 2023.06.14
- 会社設立

今日面談した方が、フランチャイズでお店を開くことを検討されていると教えてくれました。
自己資金も数百万貯められ、融資を入れて1000万円ほどで開業できるものを探されていました。
ここまで資金の段取りが済んでいらっしゃるのですから、ビジネスを決めてしまえば進められそうですね!
私からは、オープンまでの期間をどれくらいで見ておいた方がいいかをお伝えしたのですが、
その時、かなり驚かれてしまいました(笑)。
私自身は独立準備に慣れてきているので麻痺しているのかもしれません。
ここで改めてお伝えしたい思いました。
お店を開くまでは、1年は見ておいた方がいい。
私が伝えたのはこれでした。
イメージされていなかったのか大変びっくりされていましたね。
聞いたところ、3~4か月で決まるくらいに考えていらっしゃいました。
ただ、よほどのラッキーが連続しない限り、そんな短時間では始められません。
時間がかかる工程が何個も存在するからです。
物件選び
これが最初かつ最も時間がかかる工程です。
他の記事でお伝えしている通り、お店は立地が最重要ポイント。
妥協は許されません。
いくら時間をかけても探す価値があります。
賃貸マンションのような感覚で見つかるものではなく、本気で半年くらいかかります
(中には年単位で探している方もいます)。
青い鳥症候群はもっとダメですが、時間はかかってしまうものと心得ましょう。
内装
こちらも大変な作業です。
一般的にお店の内装をやったことがある人は少ないので、尚更時間がかかるものです。
業者選びに1ヶ月(問い合わせと相見積もり)、工事に1ヶ月半。
やはりここで2~3ヶ月くらいかかります。
融資
融資についても他の記事で述べましたが、想定外にかかります。
事業計画書を書くのに1ヶ月。
融資の審査を待つのに1ヶ月半。
早くてこれくらいかかります。
金融機関を急がせて良いことはまずありませんから、待つしかありません。
これらの前段が済んで、お店自体の準備を1か月程度でバタバタ済ませて、
ようやく「1年間でオープン」が現実的な目標となります。
これらを意識しないと、もっともっと時間がかかってしまうのです。
前の記事でも書いた通り、独立には〆切が無いことがほとんどです。
自分で仕切っていかないとズルズルいってしまうものでもあることは肝に銘じましょう!
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