副業でYouTubeって稼げるの?なり方や年収アップのコツを解説
- 2022.05.30
- 資金調達
本記事では、副業で『動画クリエーターとしてYouTubeで収入を得る方法』や、おすすめのジャンルを紹介します。お金をかけずにYouTubeで動画コンテンツをアップロードして収入を得る方法や年収アップのコツ、確定申告などについても解説します。YouTubeはほかの副業に比べ成功するのが難しいものの、成功したときはリターンが大きいです。「動画クリエーターとしてYouTubeで収入を得たいけど、はじめの一歩が踏み出せない」という人の、不安と疑問を解消します。
YouTubeで副業をする前に知りたい、4つのQ&A
YouTubeなら自分のペースで、楽しみながら副業ができます。小学生を対象にした『将来なりたい職業ランキング』でも上位を取り続けているため、気になっている人も多いでしょう。
しかし、自分の声や顔を出すことで会社に副業がバレることや、稼げるかどうかわからないことに不安を感じている人も多いはずです。YouTubeで副業をする前に知りたい4つのことを、Q&A形式で解説します。
参考:日本FP協会『小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10』
Q1.YouTubeで副業したらバレる?確定申告は必要?
YouTubeに限らず『副業は会社にバレてもおかしくないもの』と思ってください。副業の収入分、住民税も増額されるため、人事担当が税額を見て気づくことはあります。
会社で働いている人の住民税は、給与から天引きされています。会社は従業員の住民税額を把握しているので、給与に対して住民税額が高いと「給与所得以外に収入があるのだ」とすぐにわかります。
「年末調整をせずに自分自身で確定申告をする」という選択肢を取らないとバレてしまいますが、『自分で確定申告をする』と伝える時点で理由を聞かれることもあります。
なお、副業の収入が年間20万円を超えるか、継続的なものである場合、確定申告は必須です。確定申告をしないでいると、罰せられることもあります。
Q2.事務所に所属する必要は?
YouTubeで動画を配信する動画クリエーターの中には、芸能人のように『事務所に所属している人』もいます。「スケジュールのマネジメントや広告宣伝を手伝ってもらえる」「その事務所のイベントに出演させもらえる」などが、芸能事務所に所属するメリットです。(マネジメント形態は、芸能事務所や契約内容によって異なります)
もちろん、収益の一部を事務所に分配したり、動画の内容に制限が出たりするなどのデメリットもあります。
また前提として、事務所に入るにはすでにチャンネル登録者数が多く、注目されている必要があります。
Q3.必要な道具は?
YouTubeを始めて動画配信で収入を得るには、カメラやマイクなどの機材が必要だと考える人は多いでしょう。続けるかどうかもわからない副業にお金をかけることに、ためらいを感じる人も多いでしょう。
そんな人は、まずはスマートフォンを使って動画を作ってみてください。スマートフォンのカメラとマイクでも動画は十分に撮影できます。編集はPCがあればベストですが、スマートフォンだけでも十分可能です。
最近ではスマートフォン用の動画編集アプリも多く、有名な動画クリエーターでもスマホだけで制作している、という人はたくさんいます。機材は、必要性を感じたものを少しずつ買い足していけば十分です。
Q4.実際、稼げるの?
副業でYouTubeを始めたい人にとって、稼げるかどうかは最も気になる点でしょう。
稼げるかどうかは人によります。数ヵ月程度で本業の収入を越える人もいれば、何年やっても稼げない人もいます。
ただ、YouTubeで稼ぐのは大変だということは確かです。『時間がかかってもいいから、好きなことを副業にしたい』『自分にしか発信できないコンテンツがある』と感じるなら、動画クリエーター向きといえるでしょう。まとまったお金が得られる収入源を早めに確保したいなら、データ入力やライター、ネットショップ運営などほかの副業がおすすめです。
YouTubeで副業収入を得る5つの方法
YouTubeで副業収入を得るにはいくつかの方法があります。特に有名なのは、広告収入やスーパーチャットなどでしょう。では、チャンネルメンバーシップや企業のスポンサード案件などはご存知でしょうか。
YouTubeで収入を得る主な方法を、5つ紹介します。なお、次から紹介する方法は2022年1月時点の内容で、企業案件以外は公式サイト『YouTubeヘルプ』に掲載されているものです。
1.広告収入
広告収入は、YouTubeで自分の動画が再生され、広告が表示されることにより発生する収益です。広告収入を得るには、『18歳以上であること』または『YouTubeからの支払いに対応できる、18歳以上の法的保護者がいること』の条件を満たしたうえで、ガイドラインを守ったコンテンツを作らなければなりません。
2.チャンネルメンバーシップ
チャンネルメンバーシップは、月額制のファンクラブのようなものです。月額料金を支払ってくれる視聴者がメンバーとなり、メンバーだけが使えるスタンプやバッジなどの特典を、対価として提供します。
チャンネルメンバーシップを利用するには『18歳以上であること』と『チャンネル登録者数が1,000人以上であること』、2つの条件を満たさなければなりません。
3.グッズ販売
グッズ販売は、指定された商品やサービスと連携してグッズを販売したり、自分のオリジナルグッズを販売したりして収益を得る方法です。連携可能なサービスは限られているため、オリジナルグッズの販売を目指すのがおすすめです。
グッズ紹介を利用するには『18歳以上であること』と『チャンネル登録者数が1万人以上であること』2つの条件を満たさなければなりません。
4.スーパーチャット
スーパーチャットはいわゆる『投げ銭』機能です。ライブ配信の視聴者が、100円~5万円の間で好きな金額を、チャット付きで送ってくれます。ライブ配信限定の機能であり、通常の動画では利用できません。
スーパーチャットを利用する条件は『18歳以上であること』と『スーパーチャットを利用できる国や地域に住んでいること』の2つです。
5.企業のスポンサード案件
企業のスポンサード案件とは、自社の商品やサービスを紹介してもらいたい企業から依頼を受け、動画内でその商品やサービスをアピールすることでその報酬を受け取ることです。YouTubeが提供する機能ではなく、クリエーターと企業とのやりとりによって収益を得る方法です。
企業案件の報酬は、動画クリエーターの知名度や影響力により変わります。1万円程度の依頼もあれば、一度に1,000万円ほどの報酬を受け取れることもあります。
また、売れた数に比例して成果報酬を渡すアフィリエイト方式も存在します。
副業でYouTubeに動画をアップロードするのにおすすめの動画ジャンル14選
YouTubeで副業をしたい人の頭を最も悩ませるのは、『どんなジャンルの動画を作るか』でしょう。ジャンルの選び方次第で、収入が変わってくるといっても過言ではありません。
個性や趣味、知識など、何を活かしたいのかによっても、選ぶべきジャンルは異なります。副業でYouTubeに動画をアップロードするのにおすすめの14ジャンルを紹介します。
※Youtubeの利用規約には『13歳以上』との条件が入っています。13歳未満の人をターゲットにする/フィーチャーすることに関連する動画のアップロードは承認されない可能性があります
個性を活かせるジャンル
どんな人にも個性はあります。「自分には特別な趣味も知識もない」と感じるなら、個性を活かせるジャンルで勝負してみましょう。
1.Vlog
Vlogはブログの動画版のようなものです。海外で人気のジャンルでしたが、日本でも注目され始め、20代の約半数がその存在を認知しています。『ブログに興味はあったけど、文章に自信がなくてできなかった』という人におすすめです。
2.バラエティ
企画力やトーク力に自信があるなら、バラエティ動画を作ってみるのもいいでしょう。友だちとカードゲームや人狼ゲームをしたり『メントスコーラ』のようなちょっとした実験をしたり、心霊スポットに行ってみたり、アイデア次第でいろいろなことができます。周りの人への迷惑や、自分たちに危険が及ばないかなどを考え、企画をつくりましょう。
※動画撮影の際は、①関係する法律を守ること②周りの人の迷惑にならないよう注意しましょう。
3.ネットアイドル
YouTubeの普及により、ネットアイドルへの注目度は高まり、活動のハードルは低くなりました。男女ともに人気のジャンルで、被り物で顔を隠すなど顔を出さずに活動している人もたくさんいます。料理配信やゲーム実況など、ほかのジャンルとの相性も良いです。
4.ペット
動物を飼っているなら、ペット動画を撮るのもいいでしょう。大切な家族の一員であるペットの成長記録にもなります。慣れてきたら機材にこだわり、ペットをより可愛らしく撮影できないか挑戦してみましょう。
5.切り抜き動画
切り抜き動画も最近人気のジャンルです。切り抜き動画とは、人気クリエーターの動画やライブ配信の一部を切り抜き(編集で短くまとめ)、再配信する動画です。
要点を上手くまとめたり、より面白く見えるよう編集をしたりします。対象の動画が『切り抜きOK』となっているか、許可は必要かどうかを確認してから始めましょう。
※無断で切り抜き動画を配信することは、著作権・肖像権の侵害になります。
6.ASMR
ASMRも個性が光るジャンルです。ASMRとは高感度マイクを使い、咀嚼や耳かきなどの『音』を楽しむ動画です。『音フェチ動画』とも呼ばれます。ラーメンをすする音やタイピングの音、自分の囁き声など、どんな音を選ぶのかも重要です。
趣味を活かせるジャンル
ある程度続けている趣味があるなら、そのジャンルで勝負するのもおすすめです。腕前や知識量に自信がなくても、アイデアやコンセプトを工夫することで、面白い動画は作れます。
7.ゲーム
ゲーム実況は昔から人気のジャンルです。プレイが上手くなくても、トーク力や企画力があれば、少しずつファンも増えていくでしょう。ゲーム会社から配信の許可を取ってから、撮影しましょう。
参考:任天堂『ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン』
8.本の要約・紹介
読書が趣味なら、お気に入りの本の要約や紹介動画がおすすめです。その本の良さを自分の言葉でまとめ、画面の向こう側にいる人に届けるのです。ただ、内容によっては著作権の問題に発展するかもしれません。法律上のルールを確認・把握したうえで、配信の許諾を受けるなど気を付けながら動画を作りましょう。
9.スポーツ・アウトドア
スポーツやアウトドアが趣味なら、その様子をそのまま動画にするのもいいでしょう。普段の活動をそのままカメラに収めたり、テクニックやコツを解説する動画を作ったりします。
10.料理
料理が趣味なら、動画でレシピをわかりやすく伝えたり、作る様子をそのまま配信したりするのもおすすめです。腕前に自信がなくても大丈夫。トークや撮影方法で個性を出したり、同じように自信がない人に向けた『ちょっとしたコツ』を伝えたり、差別化の方法はたくさんあります。
11.イラスト
絵を描くのが趣味なら、イラストのメイキング動画や、オリジナルの漫画動画を作るのもいいでしょう。漫画動画の場合、ほかの動画クリエーターなどと協力して、セリフに声を充てることもできます。
知識を活かせるジャンル
特定の分野に詳しい人や、専門的な仕事に就いている人なら『自分にしかない知識』を活かした動画が作れるかもしれません。どんな知識が動画に活かしやすいのか、人気のジャンルを紹介します。
12.グッズ紹介や部屋のアレンジ
特定のグッズを集めている人や、インテリアが好きな人なら、グッズやお部屋のアレンジを紹介する動画もありです。例えば100円ショップのおすすめアイテムや、アイデアを活かした使い方を紹介したり、『きれいなインテリアの作り方』のようなハウツー動画を作ったりもできます。
13.ビジネス
専門職に就いている人なら、その分野の知識について解説する動画も作れるでしょう。例えばWebマーケティングの仕事をしている人が、ネットを使った集客や販売のコツを解説したり、エンジニアがプログラミングでつまずきやすいポイントを解説したりするイメージです。
14.美容・ファッション
美容やファッションが好きな人には、お気に入りのアイテムの紹介や新作レビューなどの動画がおすすめです。動画なら、画像やテキスト以上に色味やテクスチャを見せられます。お店に行かなくてもそのアイテムがどんなイメージなのかわかることから、人気を集めています。
※専門的な知識を動画にする際、本業で得た知識が機密情報にあたらないか情報管理には十分配慮しながら進めることをおすすめします。
副業でYouTubeに動画をアップロードするのに向かないジャンル
YouTubeには、副業に向かないジャンルもあります。ほかのジャンルよりもお金や時間がかかったり、動画に使える素材が限られていたりするようなジャンルです。
具体的には機材やアバターに莫大なコストがかかる『Vtuber』や、ネタ探しが大変な『衝撃動画』などが挙げられます。
『いずれ本業にするための勉強』と置くならいいかもしれませんが、副業として始めるのは難易度が高いでしょう。
動画クリエーターとして収益を増やすための心得
YouTubeでまとまった収入を得るのは、正直、簡単なことではありません。特に副業では、使える時間と労力が限られているため、収益化までの道のりは長くなるでしょう。
しかし、諦めないでください。YouTubeでまとまった収入を得るために最も大切なのは『熱意』です。厳しい世界だからこそ、熱意を保ち、動画を作り続けられる人だけが生き残れます。
もちろん、『熱意があれば大丈夫』とだけいわれても、安心できないでしょう。そこで、熱意をどのように活かせば収益を増やせるのか、誰にでもできる方法だけを紹介します。
心得1.自分の強みを明確にする
副業でYouTubeを始めるなら、まずは自分の強みを明確にしましょう。自分にはどんな個性があり、それをコンテンツにするにはどうすれば良いかを考えます。強みや個性を活かしたジャンルでないと、ほかとの差別化は難しく、配信を続けるのも苦しくなってくるでしょう。
心得2.動画の長さは4~8分強がベター
副業でYouTubeを始めるなら、まずは4分以内の動画を中心に作りましょう。チャンネル登録者が増えてきたら、8分強の動画にシフトするのがおすすめです。
4分以内の動画がおすすめなのは、長い動画を作るのが大変なうえに、視聴されにくいからです。慣れないうちから長い動画を作ろうとしても、撮影や編集で挫折してしまいます。せっかく動画を作っても、長い動画は『見るのが面倒だな』と思われやすいです。
しかしチャンネル登録者数、つまり自分のファンなら、長い動画も見てくれるでしょう。YouTubeでは、8分を超える動画だと広告が2回流れるため、1再生あたりの収益も高くなります。まずは短い動画でファンを増やしてから、収益性の高い長い動画を作りましょう。
心得3.定期的に動画をアップする
副業とはいえ、YouTubeを本気でやるなら、定期的に動画をアップしましょう。なるべく多くの動画を、定期的にアップしたほうが、ファンが付きやすいからです。
YouTubeには毎日たくさんの動画がアップされています。動画アップの間隔が長いと、せっかく自分の動画を好きになってくれた人も、同じジャンルで活動する別の動画クリエーターに流れてしまうかもしれません。
できれば週に1本は動画をアップしましょう。しばらく動画を上げられないときは、SNSやお知らせ動画で休む期間を伝えておけば、ファンも安心してくれます。
心得4.SNSも活用する
YouTubeのチャンネルを作ったら、配信者としてのSNSアカウントも作りましょう。SNSはちょっとした告知や報告をするのに便利です。チャンネル登録者数が増えてきたら、SNSで日常のことや動画製作の裏側など、『動画からは見えない、自分自身のこと』を伝えるのもいいでしょう。
心得5.『すぐに稼ぐ』は諦める
副業にしても本業にしても『YouTubeならすぐに稼げる』とは思わないでください。
YouTubeに『簡単に稼げそう』『好きなことを仕事にできる』などのイメージを抱いている人も多いでしょう。しかし、チャンネル登録者数を増やし、動画の再生数を伸ばすのは地道な作業です。動画やチャンネルが伸びないときはその原因を分析し、試行錯誤を繰り返さなければなりません。
『すぐに稼げる』と思っていると、上手くいかなかったとき、簡単に心が折れてしまいます。長い目で見て、少しずつファンを増やしていきましょう。
心得6.最後にモノをいうのは『視聴者への想い』
精神論だと感じるかもしれませんが、成功している動画クリエーターのほとんどは、視聴者を本当に大切にしています。
視聴者はどんな動画が見たいのか、どうしたら喜んでくれるのかを考え、企画作りをしましょう。視聴者を大切にしている姿勢は、動画からもにじみ出てきます。そのような『言葉にしづらい雰囲気』が、ファンを集めるのです。
最後にモノをいうのは『視聴者への想い』であると、常に頭の片隅に置いておきましょう。
副業でYouTubeをやるなら、お金よりも『楽しむこと』を優先しよう
YouTubeを副業に選ぶなら、お金よりも『楽しむこと』を優先しましょう。YouTubeでまとまった収益を得るのは大変なことです。お金だけが目的だと、挫折から立ち直れないこともあるでしょう。
そんなとき、心の支えになるのが『楽しさ』や『やりがい』です。動画を作ったりライブ配信をしたりすること自体を楽しみ、少しずつ増えていく視聴者を大切にする気持ちが、くじけそうな心を奮い立たせてくれるでしょう。
何より、人は『人が楽しんでいる姿』を好むものです。自分が楽しみながら動画を作ることで、画面の向こうにいる視聴者も楽しんでくれます。視聴者とそんな関係性を築くことこそ、動画クリエーターとして成功するための最初の一歩かもしれません。
赤塚元基
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