【店舗経営の苦労】クレジットカードを導入する?導入しない?

【店舗経営の苦労】クレジットカードを導入する?導入しない?

最近、色んな商品の値段が上がってますよね。

身近な食べ物でも、コーラ・カップラーメン・うまい棒などなど、学生でも気軽に買えるものですら高騰しています(笑)。

食品メーカーだけではありません。
店舗経営者も商品の値上げは常に検討事項。

値段を上げた方が利益は確保しやすいので実行したい気持ちはありますが、客離れにつながる心配・リスクもあるので、少しの金額でも大きな決断が伴います。

私自身も小規模なお店を経営していますから、その気持ちは痛いほど分かります。

今回の記事は、商品の値段につながるネタ、「クレジットカード決済の導入」について、店舗経営者の気持ちを紹介させていただきます。

「今時クレジットカードも使えない店なんて…」とバカにしないでください。めっちゃ考えています。

皆さん、街中でお買い物をしている時に、クレジットカードや○〇Payで会計を済ませることも多いと思います。

もともと日本はキャッシュレス決済後進国と言われていましたが、ここ数年で急激に普及してきた感がありますね。

ただ、その中でもいまだにクレジットカード不可のお店もたまに見かけます。
お会計の段階になって気づき、「ATM行ってきます!」ってなった方、いらっしゃるのではないでしょうか?

なぜキャッシュレス決済を導入しないのか。

「ITに疎いから」「時代遅れだから」などと揶揄するのは早計です。
消費者にはとても便利なキャッシュレス決済、店舗経営者から見た時は大きなデメリット、「決済手数料」というものが存在します

業者さんによって手数料が異なるので、厳密には言えませんが、キャッシュレス決済をすれば売上の数%は自動的に決済会社に持って行かれます。

客単価数千円のビジネスにとって、これは簡単に受け入れられることではありません。

5000円の売上で3%の決済手数料を取られた場合は150円。
そのお店が月500人ほど来店するお店なら7万5000円が自動的に引かれるのです。

昔からあるお店はキャッシュレス決済を前提に値段設定を行っていませんから、キャッシュレス決済を導入しても変わらない利益を取ろうとしたら、値上げするしかありません

でも値上げは客離れにつながるリスクがある。

試行錯誤を繰り返し、「よし、、うちはキャッシュレスは不可にして、お客様向けの価格は維持しよう」と決めているのです。

そう、消費者の皆さまのために、不便な状態を選んでいるのです。

まさに経営努力ですね。

最近は、「キャッシュレスを使えないこと」が客離れになっているかも

ただ、ここ最近はさらに潮目が変わっている感じがします。

値段の高い・安いも当然選ばれる大切な基準ですが、それ以外に、「キャッシュレスが使えるかどうか」が、お店選びの基準になってきているのです。

日本のキャッシュレス決済の浸透はかなりのところまで来ました。

現金決済よりも、キャッシュレス決済の方が「あたり前」になってきています。

今までは価格こそがお客様をつなぎとめる鍵だと思っていた経営者の皆さんも、キャッシュレス端末を置くことで客が離れないなら、喜んで導入することでしょう。

そうなったら、利益を維持するために、商品・サービスの値上げもきっと起こるでしょう。

それは、そのお店が欲に目がくらんで決めたことではなく、時代の波で致し方なく決めたこと、得られる利益自体は変わらないんだな、と、できる限り暖かく見守ってほしいものです。