物件からビジネスを考えるのも一理あり！

今日、アントレ独立おたすけサービスにご相談いただいた方が面白いことを仰っていました。

「鎌倉で10坪くらいのテナントが借りられそうなのですが、何かいいビジネスありますかね？」

その方は普通に自然に質問されたのだと思いますが、私達に相談に来る方々の多くは、事業が決まった後で物件を探すケース。
テナントから事業を考える方はレアケースでした。

その方には個別に色々アドバイスさせていただきましたが、せっかくですので、アントレに掲載している業態を３つほど取り上げて、物件の適正をまとめさせていただきます。

飲食店は、大きなこだわりがない限り、路面店・駅近のほぼ一択

「お客様が入りやすい」という基準で書かせて頂きます。

今は飲食店もたくさんの種類があり、少し奥まった場所にある静かな雰囲気がウリのお店も多く出てきていますね。
そういったお店はそれなりの理由と勝算があると思いますので否定は一切いたしません。

ただ、特段大きなこだわり・理由などが無い場合は、飲食店のテナント選びの鉄則は「人の目に振れやすいこと」につきます。

食は人間の三大欲求ですから、飲食店は世の中乱立しています。

その中でもお客様を呼び込むにはまず、入ったことのない人の目に留まり、すぐ入れる所にお店があることが大切です。
味や雰囲気は、入ってみないと分からないのですから。

駅前の商店街や、住宅街に続く道など、分かりやすいほど良いです。

例外は、駅から遠い住宅街で、競合店も少ない地域など。

そういうテナントの方が逆にレアだったりします。

美容サロンは、路面店でなくてもOK。ただ、駅近にはめちゃめちゃこだわれ

美容院・ネイルサロン・エステサロン・脱毛サロンなどの美容サロンは、多くの場合、予約をしたうえで来店しますよね。

フラっと目に留まったところに入ることはあまりありません。

ホットペッパービューティはじめ予約サイトも充実していますから、家賃の高い1階の路面店である必要はあまりありません。

その代わり、駅からの距離は絶対気にした方がいいです。
最初にお店を探すとき、駅から近いという条件でお店を探す人はかなり多いですし、他の用事と一緒にサロンに行く場合も多いでしょうから、駅近であれば「ついで」に行くことが出来ます。

「それなりに人が通る駅から、3分以内。他は目をつぶる」くらいがちょうどよい基準ではないでしょうか。

学習塾の基準は、子どものアクセスしやすさ・治安。

学習塾もアントレで多くお手伝いさせていただいておりますが、上の2つとはまた違った観点が必要です。

なぜなら、塾に来るのは子どもだからです。

大人向けのビジネスと違って、子どもが安心して継続してそこに来てくれることが重要です。
まずは、徒歩・電車・自転車などで容易に来られること。
美容サロンのほどの距離ではなく、小学生でも苦も無く歩いてこられるくらいの距離感であることが重要です。
そして、距離以上に配慮しないといけないのが、治安です。

大人は慣れているでしょうが、子供にとって繁華街は危険がいっぱいです。
誘惑も多いでしょう。
居酒屋が沢山ある街に子どもを一人で行かせたくない、そんな親御さんもいるかもしれませんね。
だからこそ立地は、完全な住宅街でもない、繁華街でもない、程よく人が集まる駅から歩ける距離。
という何とも絶妙なバランスが求められるのです。

その代わり、絶妙な条件のため、家賃が程よく抑えられる場合もあったりします。

本当に一長一短ですよね。

こんな感じで、ビジネスによって適した物件が異なるのが面白いところ。

もし物件からビジネスを選ぶ、という状態になった方も、アントレ独立おたすけサービスは色々相談に乗らせて頂きます。
お気軽にお声がけください。