【副業でお店を経営するときに注意】「人を育てる」なんて経営者のエゴである
- 2022.11.25
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何度か記事で書いているように、私は副業でネイルサロンを経営している。だからこそ実感しまくっているが、ネイルサロンは事業の特性上、スタッフのシフトが入らないと売上が生まれない。席数が十分な場合は、スタッフの人数が多いほど売上が上がりやすい構造だ。
だからこそ採用は肝であり、人は常に採用したいと思っている。
だが同時に私は、むやみに人を増やさないと決めている。
その理由を解説しよう。
育てられるかどうかの感覚は、経営者ではなくスタッフの主観で決める。
基本的に日々の現場運営はスタッフが全て担っており、私は文字通りリモート経営をさせてもらっている。
数字で全てを判断しているからこそ、スタッフを増やしさえすれば売上が上がるのは私が一番分かっている。面接を定期的に行うが、感じが良い人はすぐ採用したくなってしまう。
それでも私は正式に内定を出すのは、必ずスタッフの了承を取ってからと決めている。
なぜなら、「一緒に働くのは、私ではなくスタッフ」だからである。
オーナーが常に一緒にいて面倒を見れる専業経営と違い、副業経営は現場スタッフが育成を行う。
だからこそ、「私が育てられます」「一人立ちするまで私がフォローします」とスタッフから言ってくれない限り、私は採用を決めない。
過去、何度か自分の判断で採用を決めてしまった瞬間、元いたスタッフの負担が重くなってしまったり、店内の雰囲気が悪くなってしまったことが何度かあった。
「いい人だから」「育ちそうだから」など本業の社員採用みたいな感覚で内定を出してしまったのだ。
その結果、元々いるスタッフのパフォーマンスも落ちてしまったのを見て、本業とはまた違う採用基準を持つべきだと深く反省したのを覚えている。
極論、「育成しないでも行ける人」を求め続けるスタンス
現スタッフは、今の売上と今のお客様を守ってくれる大切な存在。
小規模事業者であるうちのネイルサロンにとっては、これから採用する人より現スタッフの方が大切な存在である場合が多い。
少し保守的な考え方かもしれないが、現スタッフのパフォーマンス向上・働きやすさUPを目指すことは、自分にとってはかなりの優先事項になっている。これが正直な考えだ(馴れ合いはよくないけど)。
これからお店を開く人も、「人を入れれば売上上がるよね」と単純に進められる訳ではないことを事前に知っておいてほしいと思う。
それは正しいが、同時に机上の空論になりうる。私にとってスタッフの育成は、自分でボールを持てない、つまり経営者として巻き取れない類の業務。
だからこそ、「育成をがっつりしないといけない人は、なるべく採らない」という採用基準を設けている。
双方のミスマッチを防ぐために、試用期間も必ず設けている。私が現スタッフも大事にする経営方針である以上、新人にうちのやり方を我慢して受け入れさせることはしたくないからだ。
このように、常に人が足りない・人が欲しいという耐えがたきを耐えながら、スタッフの働き方満足度UPに四苦八苦する日々である…!
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