【ニュースを見て】大企業が副業解禁になりつつある。でも…

【ニュースを見て】大企業が副業解禁になりつつある。でも…

日本の大企業は、伝統的に副業が禁止でした。

社業に影響が出るから・情報漏洩リスクがあるからなど、理由は様々ですが、今でもとにかく禁止している所がまだまだ多いのが現状。

ただ、ここ数年で少しずつ重い扉が開かれ始め、解禁している会社が出てきました。副業を喜ぶビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?

私は日本経済新聞のネット版を流し読みするのを今でも日課にしていますが、日本を代表する企業が副業を解禁するニュースを見るたびに、「お、ここもついに」と実感するのが密かな楽しみになっています。

そんな中、興味深い記事を拝見しました。

キリンHD・ヤフー・パーソル、相互副業を実証実験
キリンホールディングス(HD)、ヤフー、パーソルキャリア(東京・千代田)は2月から3社間で相互に副業人材を受け入れる実証実
www.nikkei.com

キリンさん、yahooさん、パーソルさんという、これまた誰もが知っている企業同士で人材を派遣し合うことで、従業員は副業として本業とは別の仕事をすることができる。企業は、自社にはない機能を補完することができるというもの。

この記事を拝見したとき、実は、「それ、副業じゃないじゃん。単なる出向じゃん」「本業の切り売りじゃん」などと生意気な感想を持ってしまいました。

副業とは、本業の経験を生かしてやるのは全然ありだけど、本業のしがらみを受けるのは副業になり切れていない半本業ではないか、と。

数日間、『俺、本質突いてるな』などとうぬ惚れてしまったりもしましたが、よくよく考えると、浅いのは自分で、この3社の取り組みは、今の日本のビジネスパーソンにマッチした一手なのではないかと思えてきました。

 

「副業をやりたい」と言っている人の9割は、動き出せていない事実

アントレ独立おたすけサービスには、副業での独立の相談をいただきます。そして仕事柄、「副業やりたいんだよね~」っていう雑談もよくよ聞きます。

でも、実際に行動に移す人って本当に少ないんです。ぶっちゃけ動く人って1割くらいじゃないですかね?(行動しない人を批判はしていません。「しない」のも一つの決断ですから。)

理由は色々あると思います。

本業が忙しいから。
失敗が怖いから。
資金が無いから。
なんとなく踏ん切りがつかない。などなど。

副業がしたい自分の周りには、副業をしない理由が取り囲んでいるものです。そして、最近騒がれているだけで、戦後以降のこの日本で、副業が当たり前だった時代はないのです。前例がないものを即座にできるほど人間は大胆ではありません。多少尻込みして当たり前だと思います。

その中で、この三社の副業の相互交換の取り組みは、本人の意向が反映されるとはいえ、役割・業務量・報酬などを会社も決めている、いわばマイルド版。

副業に慣れていない日本のビジネスパーソンがまず最初に着手するには、非常にやりやすい仕組みなのだと思います。

副業とはいえ失敗は怖いですが、本業もしくは副業先の後ろ立て、マネジメントがあることで独立OJTのような感覚も得られるでしょう。こういうのにチャレンジして、副業・独立に少しずつ身体を慣らしていくのは全然ありだと思います。

今後も様々な形での副業が出てくると思いますが、日本のビジネスパーソンそれぞれがやりやすい形が出てきてほしいと思いますし、そんなスタイルをアントレが創っていきたいと思います。