【融資】売上見立ては、「係数」で語れて初めて本当の見立て。それ以外は妄想

【融資】売上見立ては、「係数」で語れて初めて本当の見立て。それ以外は妄想

アントレ独立おたすけサービスでは、事業融資を出そうとする方から「収支計画を作ってみたので、見てもらえませんか?」というご相談をよくいただきます。もちろん、喜んで拝見しています。

ただ実は、計画自体がおかしい方・数字を大きく直さないといけない方は、意外と多くないのです。

というのも、私達のところに相談に来る個人事業主様が最初にやるビジネスは、まだ小規模であることが多く、収支計画自体が複雑ではないので、初心者の方でもそこまでおかしなことにはならないのです。フランチャイズに加盟する場合は、本部自体は収支見本を持っていることも多いので、なおさらです。

そんな時に、追加でよくするアドバイスをご紹介しましょう。

 

金融機関が見ているのは計画そのものよりも、計画の現実味

「絵にかいた餅」という諺がありますが、独立して経営を始める時は、そんなことがあってはいけません。

書いた計画が、本当に実現できるかどうか?気合でも根性でもなく数字上で、「大丈夫そうだな」と判断させることが金融機関の融資です。

 

数字はタダの数字

 

計画書上で違和感なく数字を書くことは大前提必要ですが、それはあくまでスタート地点。足切りラインのようなものなのです。

 

○○円×○○名=○○円、と描けて初めて計画といえる

では、この計画の妥当性をもっともらしく証明する方法は何でしょうか?

私達のおススメは、「数字を構成要素で因数分解すること」です。

上にある収支計画の『売上』『支出』は、1つの数字で成り立つものではなく、それが成り立つ要素が必ずあります。一番分かりやすいのが売上。

売上=客単価×客数

商売を考える時の鉄則です。

収支計画書に書く売上は、あくまで合算数字にすぎず、「月に、平均○○円の売上のお客様が〇〇名来て、○○円になる」という結果数字にすぎません。

金融機関が知りたいのは、本当に100人に売れる商売なのか?10000円の値付けができる商品なのか、などとてもシンプルなものだったりします。

逆にいうと、このシンプルな問いに自信が持てない売上見立ては怪しいものである、と思い直すことができます。

最初からうまく描けないことは当たり前で、何度も練り直すのが収支計画ですから、少なくとも「売れる」「集まる」という感覚が持てるまで置き直すことをおススメいたします。

本当にダメなのは、事業を始めてみて「やばい、あの計画めちゃくちゃだった。。」と後悔することで、計画段階で間違うことは確実に前進です