新しい資金調達方法?ファクタリングについて知ろう
- 2023.02.15
- 資金調達
『ファクタリング』という言葉をご存じですか?
一般的にはあまり使われていませんが、ビジネスの世界では、新しい資金調達の手段として少しずつ普及し始めています。金融機関から借りる、補助金・助成金から工面する、に次ぐ打ち手として知っておいてもよいでしょう。
今回はこのファクタリングについて簡単に紹介いたします。
お金になる前の「請求書」「売掛金」を、すぐ現金化してくれるサービス
以前、資金繰り表のご説明をさせていただいた時に、収入の中でも「現金売上」・「売掛金」など、種類があることをお伝えいたしました。
売掛金はまだ現金化されていない状態なので、まだ手元にお金はない状態。
事業をやっていると、これをいかに早く現金化できるかが大事だったりします。
通常、「●月●日までに振り込んでください」など一定の期限が設けられています。
黒字倒産というのは、この売掛金を現金化する前に、手元の現金が尽きてしまうことをいいます。
ファクタリングとは、この売掛金(売掛債権)を現金化するサービスです。
これを専門としているファクタリング業者がいて、本来の支払期日よりも早く、請求書分の金額を現金に換えてくるのです。
※当然、一定の手数料は引かれますが
ファクタリング業者から現金が払われると、事業者が持っている「売掛債権(売り上げをもらう権利)」は、ファクタリング業者に移り、ファクタリング業者が請求を引き続き行う、と言う仕組みです。
目立ったデメリットが少ない、手堅い打ち手と言えます。
現金を手元に置く方法は、一定のリスクを負うことが多いですが、このファクタリングは「手数料を払う」こと以外の目立ったデメリットがあまりないことも嬉しいポイントです。
先にお伝えした通り、すぐに現金化できることは経営者としては嬉しい限りですし、また融資と違って書類の準備や厳しい審査が必要ないのがかなりありがたいです。
融資と違って、ファクタリングは元々自分が持っている権利を切り売りする形なので、信用力を問われないのです。
利用できるシーンは運転資金の工面であることが多いです。「手元に現金がなく、まとまった資金が必要なのに、どこに行っても融資を受けらなかった」というケースは、自分の売掛金を棚卸してファクタリングも検討する、というのは有効な方法と言えます。
取引先の倒産などによる売掛金未回収リスクや補填のリスクを負わずに資金調達ができます。
ただ、ファクタリングサービスの中には、利用者に『償還請求』できる権利がついていることがあるので、その点は注意しましょう。
償還請求とは、回収できなかった売掛金を利用者に請求できる権利のことです。なかなかヘビーですよね(笑)。
業者が売掛金を回収できなかった場合は、掛金分のお金を補填しなければなりません。当然手数料も安いのですが、やっぱり払わないといけなくなった、となったら元も子もありません。
償還請求権なしのファクタリングであれば、売掛金の入金がない場合の補填は不要です。手数料が多少高くても、目的を考えれば「なし」を選ぶのが妥当だと私達は考えます。
資金調達についてのお悩みは引き続きアントレ独立おたすけサービスにいつでもどうぞ!
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