雇用保険に入ってなくて、助成金をもらい損ねる寸前だったお話
- 2023.01.02
- 補助金・助成金
今回は、私の失敗未遂について紹介したいと思います。独立する人が大好き、助成金についての失敗です。
忘れもしない2020年の緊急事態宣言。
ネイルサロンも対面接触、かつ不要不急のビジネスと認定され、泣く泣く臨時休業を余儀なくされました。東京都から持続化給付金いただくなど、助かった一面もあったのですが、やはり商売できないのはなかなかしんどかったです(またそうなってほしくないなぁ…)。
そんな中、「雇用調整助成金」というものが出てきました。事業が休業した期間は、その人件費を援助してくれるというものです。
前からあった助成金なのですが、コロナ向けにかなり手厚くなったものですね。これが最新の情報がまとまった厚生労働省のサイトです。
※特例は令和4年3月までなので、あと少しですね
雇用調整助成金
(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html
私は小規模事業者に属しているため、1日1万5000円/1人までは100%援助してくれます。
この特例を見て、「まじ助かった~。。」と思いました。ただ、そこでとんでもない失敗をやらかしていたことに気づいたのです。
労働保険に加入していなかった。。
そもそもの基本知識ですが、個人事業主の場合、従業員を1人でも雇って事業をやる場合、労働保険(雇用保険・労災保険)の加入が法律で義務付けられています。
これには例外はありません。
従業員5名以上雇用する場合は、社会保険(医療保険や年金保険など)にも加入することが義務になります。
そのあたりの詳しい内容は、この記事に分かりやすく書かれています。
私の事業の規模なら労働保険の加入のみで済むのですが、お恥ずかしながら、なんと、、、私は雇用保険に加入していなかったのです。
知識不足&めんどくさかった、という何とも情けない理由です。。はい。。。
そしてその時知るのです。
助成金支給は、雇用保険に加入し保険料を滞納していないことが大前提であることを。
前に書いた「補助金と助成金の違い、知っていますか?」の記事で説明したことがありますが、助成金はだいたい厚生労働省が管轄しています。
雇用保険の保険料は、厚生労働省の大切な財源ですから、それを払っていない不届者に助成金をくれるワケがないんです。悪いのは全部ワタシです。。
今こうして明るくこの失敗を書けるのは、自分の過ちを認め、正式に禊を済ませたからです。
発覚した後すぐに社労士さんを探して、経緯を全て説明して、然るべき手続きをしてもらい(全て代行してもらいました。中途半端に自分でやったらもっと大変でした)、過去の分の保険料の支払いを済ませました。その後、支払いが終わった後、改めて雇用調整助成金の申請を行い、やっとまとまったお金を援助していただくことができました。
無知は悪。知らない方が悪い
私はこの雇用調整助成金の申請というタイミングで把握できましたが、そもそも雇用保険未加入はあるまじき行為です。
ただですねえ、、誰がとは言いませんが(そして誰がそうかも知りませんが)、加入せずに事業やっちゃっている人、いてもおかしくないなーって思います。
だって、ワタシは誰からも教えてもらってないですから(だから自分が悪くないってことじゃないですよっ。悪いって思ってますよ!)。
独立する人が全員横並びで学べる機会なんてないんですよ。自分で学ぶしかない・調べるしかないんです。
さらに日本は良くも悪くも自己申告の国。権利も義務も自分から申請しないといけないことが多いです。
やるべきことも自分で探す、受けられる権利も自分で手を挙げる。独立したらこの摂理をより感じることが多いでしょう。ただ、ちゃんと活用すれば、今回の助成金のように恩恵に預かれることが出てきますから、ポジティブに捉えましょう!
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