フランチャイズは副業からスタート!メリットや業種の選び方を解説
- 2022.05.13
- 資金調達
フランチャイズも副業も、自力での起業よりも比較的低リスクでビジネスを始められる手段です。
では、フランチャイズと副業を組み合わせたら、より安全にビジネスを立ち上げられると思いませんか?
本記事では、フランチャイズを副業から始めるメリットや、副業に特化したフランチャイズの選び方を解説します。
副業におすすめの業種も紹介します。
フランチャイズは副業から始められる?
フランチャイズを副業から始めることは可能です。フランチャイズを活用して独立する人はもともと多く、最近では副業として始める人も増えてきました。
ただやれそうという理由で副業を始めるよりも、フランチャイズでビジネスを始めることで、より効率的にビジネスを成長させられるかもしれません。フランチャイズ本部のサポートを受ければ、自力で起業するよりも安心してビジネスをすることができるでしょう。
「副業から始めて、いずれは独立したい」と考えている方にとって「フランチャイズで副業を始める」というのは特におすすめです。
副業についてもっとよく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。実際にフランチャイズで副業を実践している人のインタビューも載っています。
そもそもフランチャイズとは?
フランチャイズとは、既存のビジネス・ブランドを活用して独立できるシステムのことです。
フランチャイズには”加盟店”と”本部”があります。本部は加盟店に対して、独自ブランドやお店の看板の利用権、ビジネスに必要なアドバイスや研修などのサポートを提供します。加盟店は対価として、加盟金やロイヤリティ等と呼ばれるお金を納めます。
簡単にいえば、すでに成功しているビジネスモデルを借りて、自分のビジネスを立ち上げられるシステムです。
フランチャイズについてもっと知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
フランチャイズ(FC)とは?意味や仕組みを分かりやすく初心者向けに解説
フランチャイズの仕組みについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
フランチャイズにおけるチェーン展開の仕組みとは?加盟するメリットも解説!
フランチャイズを副業から始めるメリット
独立する前に、フランチャイズを副業から始めることには、どんなメリットがあるのでしょうか。副業からフランチャイズを始めるメリットは、主に3つあります。
・本業をやめなくてもいい
・少ない資金で始められる
・効率的にビジネスを進められる
フランチャイズ最大の魅力は、低リスクでビジネスを立ち上げられることです。副業から始めることで、より抑えることができます。
それぞれのメリットについて、具体的にみていきましょう。
本業をやめなくてもいい
フランチャイズを副業から始める最大のメリットは、本業と並行で立ち上げやすく、本業をやめる必要がないということです。
会社員として働きながらフランチャイズで開業すれば、毎月一定の給与をもらいながら独立できます。フランチャイズビジネスで多少の赤字が出ても、本業の給与である程度カバーできるため、今まで通りの生活は保証されるでしょう。
たしかに本部からのサポートを受けながらビジネスができるフランチャイズは低リスクですが、独立してビジネスを起こす以上、会社員より高いリスクを抱えることになります。赤字が続けば、生活が困窮することもあるでしょう。その場合、副業としてフランチャイズをする方法ならリスクヘッジが可能です。
少ない資金で始められる
フランチャイズを活用することで、少ない資金でビジネスを始められます。
例えば自分のお店を開く場合、店舗用の土地代・建物代をはじめとする、さまざまな初期投資が必要です。経理や発注に使うシステム、POSレジや陳列棚などの備品も、本部から支給してもらえる場合があります。
もちろん、ある程度の自己負担は必要です。しかし、自分ですべての費用をまかなうよりも、経済的な負担は少ないでしょう。システムや備品選びに失敗して、投資が無駄になることもありません。
効率的にビジネスを進められる
フランチャイズを活用すれば、本部からのサポートを受けながら、効率的にビジネスを進められます。
例えばアフィリエイトやエンジニアを副業で始める場合、たいていの人は独学で足りない知識を補うことになるでしょう。スクールや教材を活用したとしても、勉強するのと実務は違います。本業の休みに思い切り仕事を進めようと思っても、トラブル対応で1日が終わってしまうこともあります。
フランチャイズなら、実務で使う知識を研修で効率よく身につけ、わからないことは本部やSV(スーパーバイザー)にすぐ相談できます。本業の合間の限られた時間を、効率良く使えるのです。
副業フランチャイズの選び方
独立する場合と、副業で始める場合、フランチャイズの選び方には、何か違う点があるのでしょうか。
・”投資型フランチャイズ”を選ぶ
・サポート内容と研修スケジュールを確認する
・オーナーの業務を確認する
副業でフランチャイズビジネスを始める場合、最も大切なのは「無理なく本業と両立できる」ことです。本業と副業、どちらも疎かにしないためには、どうすればいいのでしょうか。具体的に解説していきます。
”投資型フランチャイズ”を選ぶ
副業フランチャイズには、自分で仕事をしなくていい”投資型フランチャイズ”がおすすめです。
投資型フランチャイズとは、投資(資金の出資)と運営(実務)を切り離したタイプのフランチャイズのことを指します。加盟店は事業資金を投資し、人材の確保や店舗運営などの実務は、本部が行います。自分は本業に集中しながら、副収入を得られます。
トランクルームやコインランドリーなど、設備さえあればできるビジネスに多い形態です。
サポート内容と研修スケジュールを確認する
フランチャイズ契約を結ぶ前に、本部からのサポート内容をしっかり確認してください。
特に副業の場合は、サポート内容だけでなく、研修スケジュールの確認も大切です。どんなに充実したサポートや研修であっても、都合が合わず、受けられなければ意味がありません。開業前の研修がいつまでも受けられなければ、ビジネスを始めることすらできません。
休日や仕事終わりに研修を受けられそうか、資料を確認するだけでなく担当者にも相談してみましょう。
オーナーの業務を確認する
副業でフランチャイズを始めるなら、オーナー業務にはどんなものがあるのか、よく確認してください。
例えば、同じコンビニエンスストアでも、オーナーが店舗に立つお店とそうでないお店があります。人件費を抑えたいオーナーは自分でも実務をこなしますが、複数店舗を持つオーナーが店舗に立ち寄るのは、ほんの数十分です。
本業を続ける以上、自分でできる仕事はそう多くありません。雇った店長やアルバイトスタッフにどの程度の仕事を委託できそうか、イメージしましょう。他のオーナーの様子を、担当者に聞いてみるのもおすすめです。
副業におすすめのフランチャイズ3選
最後に、副業におすすめのフランチャイズを3種類紹介します。
・トランクルーム
・買い取りサービス
・清掃、リペアサービス
自分はどんなビジネスをしたいのか、どんな働き方なら無理なく続けられるのか、イメージしながら読み進めてみてください。
トランクルーム
アメリカで発祥したビジネスといわれており、現地での普及率は10%程度といわれていま す。10世帯に1世帯が、トランクルームを利用しているといわれています。日本では、まだ250世帯に1世帯しか利用しておらず、普及率は0.4%程度 にとどまっています。ただし、市場規模は前年比6.7%増の743億円ほど といわれています。
今後も年間8%程度の伸び率が期待される業界であり、早めに参入しておく価値はあるでしょう。実務がほとんど必要ない点も魅力的です。
参考:レンタル収納・コンテナ収納・トランクルーム市場に関する調査を実施(2018年)
-株式会社矢野経済研究所
※お伝えした内容は、2018年時点での統計・研究データを基にしたものです
買い取りサービス
買い取りサービスも、副業で始められるフランチャイズビジネスのひとつです。貴金属や不用品、携帯電話などを買い取り・販売します。
実店舗を構えるフランチャイズが多いものの、店舗担当者を立てれば、副業でも始められます。マニュアルやサポートがしっかりしたフランチャイズが多く、未経験でも安心して取り組めるでしょう。
「赤字ならロイヤリティ0円」「買い取り商品を本部がそのまま買い上げる」など、魅力的な制度が多いのも特徴です。
清掃・リペアサービス
個人宅の清掃・リペアサービスも、副業におすすめのフランチャイズです。
清掃・リペアサービスの魅力は、何と言っても”時間の融通が利く”ことです。フランチャイズによっては、従業員を雇わず個人で始めて、週末だけ仕事をするという形をとることもできます。本部から案件を紹介してもらえるものもあるので、そういった場合は自ら営業する必要もありません。
具体的な仕事内容は、ハウスクリーニング(お掃除代行)や壁紙リペアなどさまざまです。副業から始めて、自信がついてから独立するのもいいでしょう。
副業×フランチャイズで、より安全にビジネスを始めよう!
フランチャイズを活用すれば、低リスクでビジネスを立ち上げ、会社から独立できます。
とはいえ、独立する以上、リスクがゼロになることはありません。より安全に独立を目指したい方は、”フランチャイズ×副業”という選択肢もあることを、頭の片隅に置いておいてください。
副業でフランチャイズを始める最大のメリットは、本業をやめずに自分のビジネスを立ち上げられることです。本業で安定収入を得ながら、副業で独立資金やノウハウをためられます。雇用されている”安心感”と、自分のビジネスを大きくする”ワクワク感”が、同時に手に入るのです。
まずはどんなビジネスがあるのか、自分に合うフランチャイズはあるか、独立情報サイトを活用して見てみるとよいでしょう。
赤塚 元基
SaaSなどのIT系、投資やベンチャー企業の動向、オウンドメディアなどビジネス系を主に執筆。
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